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2019.04.25

2019年4月

番組審議会だより(2019年4月)

平成31年4月24日開催

出席委員

稲岡委員長 宮田委員 澤野委員 菅委員 古川委員 吉牟田委員 園田委員 中村委員

審議番組

ドキュメント九州「えくぼとほくろ~肥前吉田焼の挑戦~」
サガテレビ放送日 3月24日(土)14:30~15:00

番組概要

佐賀県嬉野市にある「吉田皿屋地区」。400年の歴史を誇る「肥前吉田焼」を守る小さな焼き物の里です。全盛期には20もの窯元がありましたが、現在は7つにまで減ってしまいました。そんな焼き物の里を活性化させようと、陶芸家「辻諭」が産業観光に挑戦。「特徴がない」と言われる産地に、どうやって観光客を呼び込むのか?若き陶芸家の挑戦を追いました。

議事概要

事務局長よりあいさつの後、制作部長が今回の審議対象の番組について概要を説明した。番組視聴後、稲岡委員長の議事進行により、参加各委員の意見の陳述、および質問が行われ、質問に対して制作部長などからの説明が行われた。 審議後、事務局長より配布資料の説明を行った。また今回は、放送番組の種別の公表制度に関する資料も配布された。最後に次回開催日時と審議対象について説明して閉会となった。

委員の意見概要

  • 内容的には吉田焼を知らなかったので勉強になった、辻さんの人となりが出ていてよかったが、吉田焼の組合の方と一緒に作業されていた時、辻さんが組合の中でどういう立場だったのかが分からなかった。
  • 番組の最後に倒産した焼き物工場跡地の話題が出たが、この話の続きが見たいと思った。ぜひ作ってほしい。
  • 出てくるシーンが辻さんの工房なのかどこなのかが分かりにくかった。
  • オンラインショップやSNSが出てきたが、韓国人が観光に来るなどそういうものの力は大きいと感じた。全体的に好きな感じの番組だった。
  • 一番最初のコメントで「地球を壊す代償ときて吉田焼はどうするか」、という言葉に引き付けられた、いいコメントを最初に持ってきたと思った。
  • 焼き物商では、工場で作った時の原価を考えると安売りするのがためらわれるものだが、そういうデッドストックを思い切って活用している吉田焼はすごいと思った。
  • 過疎化の問題もわかりやすくしてあってよかったと思った。全体的に見てわかりやすすぎて単調な印象を受けた。もう少し深い部分が欲しかった。
  • 窯業というものが、だんだん職人仕事だけではなくなってきていて、SNSやネットショップなど今風のものにどう適応していくべきかをこの番組を通して分かった。
  • 番組冒頭の「地球を壊す代償として吉田焼はどうするか」、というセリフで、見始めたばかりの視聴者を果たして引っ張れるか疑問に思った。オープニングでは吉田の景色や風景を最初に出したり音楽を流したりすべきだったのではないか。
  • トレジャーハンティングの話題に入るとき、辻さんがどうトレジャーハンティングに関わっているのかが分からなかった。つながりが分かればもっとよくわかった。
  • 今回描きたかったのは吉田焼の再興ということであったかと思うが、実際にはそのスタートラインに立つための関係者の変化というものを映し出していたと感じるべきだろう。
  • 過疎化が吉田焼の衰退につながったような言い方をしているが、そうではなくバブル崩壊などの経済的背景があるわけだから、生活様式の変化などの複合的原因があることを焼き物産地のテレビ局であれば丁寧に説明すべきであった。
  • 要点先述という新聞のセオリーとは逆だと思った、番組冒頭が弱いのでチャンネルを変えられてしまうのではないかと思った。
  • 最後の廃工場のくだりは急に終わった感があった、新しい取り組みに生かそうということは分かったが、見せただけで終わった感があって尻切れトンボ感があった。CMをまたぐ必要があったのかが疑問。
  • 吉田焼は毎年行くがあまり変わらない印象だったが、番組を見ていろいろ変わっていっているのだと思った。地球を壊す代償として、という言葉あったがそこまで言う必要はなかったかと感じた。
  • 途中途中で出てくる街にたたずむ猫は効果的だった。そのことで街に流れる時間の感覚を感じられ、癒された。
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