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2022.08.03

カナダ人陶芸家が作る 新しい価値観の有田焼

有田町にある「幸楽窯」
入ったすぐの所に有田焼がたくさん並んでいます。
色味がとても綺麗です。

有田町に住んで3年になる、カナダ出身の陶芸家 ジェレミー・パレ・ジュリアンさん
カナダで12年ほど陶芸活動した後、金継ぎという修復技術を学ぶため、5年前に来日。
"有田焼"の美しさに魅せられ3年前に有田町に移住し、「幸楽窯」で陶芸家として活動しています。

ジェレミーさんが作った「ミミズ プロジェクト」

約40年前に作られ放置されていた磁器には湿気や水分が含まれていて、その磁器をもう一度窯に入れると線(ミミズ)が出てきます。

写真の焼き物に線が入っています。これが"ミミズ"です。

有田焼ではミミズが入った器は不良品として廃棄されていました。
しかしジェレミーさんは「ミミズ」がキレイだと思い、様々な模様を入れて作品にしています。
こちらで作られる作品には失敗がなく、SDGsな取り組みです!

ジェレミーさんの作品は人気があり、有田町の"ふるさと納税の返礼品"に採用されています。

さらに、ちょっとした傷が入ったいわゆる"2級品の磁器"には、虫をデザインすることで傷を活かした作品に。

新しい作品も

肥前トラベリングタンブラー 各2970円

デザインは全てジェレミーさんが書いています。

表面には焼き物が盛んな、伊万里・平戸・有田・唐津・波佐見の肥前5地域の歴史や文化の説明を載せています。

"トラベリング"と名付けているのにはこんな理由が

器の底にインスタグラムのQRコードがあり、そこから旅先の写真を投稿することができます。
#travelingtumbler で世界中の写真と共有できるんです。


Xmas series を製作中

欧米ではクリスマスに、特別な器が使われるそうです。それを有田焼で作った"和と洋のコラボ作品"です。


ジェレミーさんの今後は?
今後フランス・イギリスでの販売も計画中だそうです。
有田焼をどんどん世界に伝えていきたいと言うジェレミーさん。彼女がきっかけで有田焼がブームになる日が来るかもしれません。
【2022年8月2日放送 かちかちPress これってニューっす!より】
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