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2022.10.21

なぜ冬に手荒れが起きやすくなる?皮膚科に受診した方がいい症状とは?

テーマは「手荒れシーズン到来!」
これからの季節、他の季節と同じような生活をしていても、手荒れがひどくなってしまう事が多くなってくると思います。
手荒れのメカニズムについてお話を伺いました。
お話を伺ったのは「佐賀県医療センター好生館」皮膚科部長の【永瀬 浩太郎さん】

この時季 なぜ手荒れが起きる?

一番最初に出てくる問題は乾燥です。
手の水分と脂分は、皮膚のつくりをきめ細かく頑丈にする働きがあります。
空気が乾燥するのも原因のひとつです。それに加え、洗い物をするとき、温かく作業するためにも、食器の油を落とすためにも水温を高めに設定してしまいます。そうすると食器の油と同じように、手の脂分も一緒に抜けていってしまいます。
冬場は乾燥していることに加え、生活環境で傷みやすい状況に...

「ひび割れ」「あかぎれ」とは?

一般的に細かい肌荒れから出てくるひびを「ひび割れ」と表現します。「ひび割れ」に深いひび割れが混ざってきた状態を「あかぎれ」と表現します。
ひび割れはなぜ起こる?

良く例えられるのは田んぼです。使っていない時期に少しずつひびが入ってくるのと同じように、皮膚の弱いところが水分がなくて、硬さが出たり、柔軟さが無くなってきたときに、少しずつ皮膚が傷んで出てきます。
皮膚のしわに沿って浅いひび割れができて、それが集まって皮膚が硬くなり、深いひび割れに繋がります。

例えば、関節など皮膚の動きの多いところが負担を受けて割れてきます。

手の状態は大きくこの3つに分けられます。

症状が軽いものから
正常な肌 【潤った状態】
乾燥肌  【セルフケアでOK】
手荒れ  【皮膚科へ受診】

乾燥肌と手荒れの境界線。"見分ける症状"は?

どういう症状から受診すべき?

細かいひび割れの状態なら保湿剤などのスキンケアで予防できるかもしれません。

  • 患部から汁が出てくる
  • 赤く腫れあがる
  • アルコール消毒が激しく染みる

このような症状が出てきた場合は受診したほうがいいそうです。
消毒をして染みるということは、皮膚に傷が入っているから感じるそうです。そのような症状が繰り返され、一向によくなる気配がない時は治療が必要になるそうです。

受診後の治療方法は?

まずは夜寝る時の薬の塗り方など、スキンケアの指導をします。
じゅくじゅく感をとったり、赤みを治すという治療になると強い薬を使用することになります。しかし短期間で飲み薬を使用する人もいらっしゃるそうです。

このようなことから、見分ける症状はアルコールが染みる

手荒れを予防するには?

患者さんによく話すのは「薬でできることは限られる」
肌に負担が掛かっているからこそ出てくるのが肌荒れです。
治療も大事ですが、日ごろから手をいたわることが大事です。
手荒れのヘルシーヒント
  • 秋冬の生活は水分・脂分を失いやすい
  • 「ひび」は弱くてよく使うところから
  • アルコール消毒が染みたら受診へ
【2022年10月19日 かちかちPress いきいきヘルシーヒントより】
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