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2022.12.02

インフルエンザとコロナの同時流行の可能性についてお話を聞きました

今回のテーマは「この冬はインフルエンザも!?」

コロナ禍になり丸3年が経とうとしていますが、この約3年間は毎年のように「インフルエンザとの同時流行気をつけましょう」と言われましたが、これまではほとんどインフルエンザは流行していません。
しかし、今年(2022年)は気になる情報が出ています。

佐賀県医療センター 好生館 感染制御部部長の【福岡麻美さん】に話を伺いました。

なぜこの冬インフルエンザに注意?

1つ目の理由は、南半球のオーストラリアで5月~6月にかけてインフルエンザの大きな流行があったことです。
大体シーズンの南半球の冬の状態が、北半球の冬に反映される傾向にあります。この冬は入国の規制も緩和され、海外の渡航者によりウイルスが持ち込まれ国内で感染が広がる可能性があります。

2つ目は、2年間インフルエンザにかかった方があまりいらっしゃらないので、ほとんどの人がインフルエンザに対する免疫がない状態です。

この2つの理由が重なり、インフルエンザが流行るのではないかと予想されています。

2つのウイルスが同時に流行る?

1つのウイルスが流行すると、それ以外のウイルスは流行しないという話も聞いたことがありますが実際はどうなのかも教えてもらいました。

ウイルス干渉といって、1つのウイルスに感染すると他のウイルスに感染しにくくなる性質があると従来は言われていました。コロナ禍以降はRSウイルスや手足口病も減少傾向です。

しかし、オーストラリアでは今年(2022年)5月~6月、インフルエンザとほぼ同時期にコロナも流行しています。
このようなことから、従来は2つのウイルスに感染しにくくなると言われていましたが、"インフルエンザとコロナがウイルス干渉があるか"はハッキリとわかっていません。
インフルエンザとコロナ 症状では見分けられない?

発熱したら病院へい行くべきなのでしょうか。

インフルエンザとコロナが同時流行したら相当の発熱患者が発生します。そのすべての患者さんを医療機関で対応できるかと言うと、対応できないことも想定されます。

もし医療機関がパンク状態になった場合は、
・既往症のある人
・高齢者
・妊婦
・未就学児
などの重症化リスクがある人は病院へ行くことが勧められています。

それ以外の方で状態が安定している人は、まずご自身でコロナの感染検査をしてくださいと今のところ国の方針ではなっています。

※現在インフルエンザの感染検査は医療機関のみ

ひとりひとりができる予防策は?

基本的な感染対策はもちろんですが、インフルエンザとコロナのワクチンがありますので、それらを接種して備えてもらうのが一番です。
今年は、インフルエンザのワクチンは過去最大量の供給量で十分にあるそうです。
インフルエンザ予防接種のポイント
  • コロナワクチンと両方打っても大丈夫
    (両方接種しても有効性・安全性は落ちないと厚生労働省も明らかにしています)
  • 接種は生後6か月から可能
  • 12歳以下は2回接種(間隔は2~4週間開ける必要がある)

年内の接種が理想

インフルエンザのヘルシーヒント
  • 流行の兆しあり 一層の予防を
  • 発熱後はまず自分でコロナ検査を
  • 年内に予防接種を

【2022年 11月30日 かちかちPress いきいきヘルシーヒントより】

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