ピックアップ
pickup
日本でここだけ! 斬新!!佐賀市清掃工場のカーボンニュートラルへの取り組み
そもそもカーボンニュートラルというのは…?
「二酸化炭素など地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量から森林などによる吸収量を差し引いて実質的にゼロとすること」
この目標を、2050年までに世界の半数以上の国が達成すると表明し、日本も同じように宣言しています。
今回は、地球にやさしい取り組みをしている、佐賀市清掃工場の取り組みをご紹介します。
ゴミが燃やされる焼却炉の内部の様子を見せていただきました!
佐賀市バイオマス産業推進課 川原田さん「ゴミを燃やした際のダイオキシンなどの発生を抑えるために850℃以上で燃やすことによって、ダイオキシンの発生を抑制しています。焼却温度が低いと燃えるのに時間がかかってダイオキシンが発生します」
カーボンニュートラルへつながる取り組みとは?
佐賀市清掃工場の取り組み
ゴミを焼却した時に出る「排ガス」の一部を回収し、そこから二酸化炭素だけを分離回収しています。
回収した二酸化炭素は藻類培養事業者や農業事業者へ供給・販売しています。
事業者は「光合成」のために活用しています。
清掃工場で二酸化炭素を分離回収して農業に使う取り組みは日本でもここだけ!
株式会社アルビータ
佐賀市清掃工場の排ガスから分離回収された二酸化炭素を藻類(ヘマトコッカス藻)の光合成に利用している
アルビータ 荒尾さん「光合成をするには、水、光、二酸化炭素の三大要素が必要です。佐賀市から供給されてくる二酸化炭素を水中に溶け込ませて培養を行っております。藻類の赤い色素の中にあるアスタキサンチンという抗酸化作用が強い物質をためこませた段階で収穫します」
二酸化炭素を分離回収し、このように活用までしている清掃工場は 佐賀市清掃工場 だけということで全国から視察の申し込みが絶えないそう。
ただ、二酸化炭素を分離回収できるといってもその量は限られています。
ゴミを燃やす時に出る排ガスから分離回収できる二酸化炭素は全体の5%ほどにすぎないんだそうです。
大切なポイントはゴミを減らすこと
各家庭でゴミを最小限に減らすことが必要になります。
例えば、生ごみを出す時に、水気をしっかりときってから出すだけでもゴミは減らせます。食事は食べられる量を作る・外食の際は食べられる量を注文するなど、ひとりひとりの取り組みや意識が大事になります。
関連記事
|
|