1. TOP
  2. 記事一覧
  3. ライフ
  4. 海や川のレジャーが増える夏 ~水の事故は“防ぐ”が肝心~ 救助道具も紹介

ライフ

life

2023.07.04

海や川のレジャーが増える夏 ~水の事故は“防ぐ”が肝心~ 救助道具も紹介

今回のテーマは「水の事故は“防ぐ”が肝心」命を守る大事なことについてお伝えしていきます!

これからの季節、海や川などで遊ぶ機会も増えるかと思いますが、常に危険と隣り合わせであることも忘れてはいけません。

呼吸停止から10分で死亡率は50%と言われていて、いかに早く助けるかということが大事なポイントとなってきます。

今回は、水難事故の講習も行う日本赤十字社佐賀県支部の馬渡さんにお話を聞きました。

もし溺れている人を見つけたら?

救助の第1ポイント
  • 協力者を得る
  • 119番通報する

こちらは講習時に使用するパネルで、救助の方法を「人」「場所」「物」「技術」の4つの段階に分けてあり、より安全な救助はどちらかを考えていきます。

まず、「複数で」と「一人で」の救助ではどちらが安全なのかを考えていきます。

これは、さきほどの「救助の第1ポイント」で記載した通り、まずは協力者を得たり、119番通報したりする方が安全になってきます。

つまり「複数で」がより安全なんです。

「陸上から」と「水中から」の救助だと「陸上から」助ける方が安全です。

「器物(つまり棒や浮き具などを)利用して」か「素手で」の救助ではどちらが安全かというと「器物利用」が安全です。

素手だと、自分も引き込まれてしまう可能性もあります。

「泳いで」助けるのと「泳がないで」助けるのは、どちらが安全かというと「泳がないで」助ける方が安全です。

 

つまり、「複数で陸上から器物を利用して泳がないで助ける」というのが大切なんです。
そして、この逆が1番危険なんです…。

1人で、水中から、素手で、泳いで、という判断は…最終手段

とっさの行動が誤った判断となってしまい、2次事故が起きてしまう原因になってしまいます。

続いては溺れている人を助ける際、身の回りにあるものが、救助道具になるという話も教えてもらいました。


身の回りにある浮き具になるものたち
ペットボトル

空のペットボトルは、もともとが軽く水に浮きます。

ペットボトルを溺れた方に渡してあげると浮くことができます。

しかし、中身が空だと渡すときに風に流されたりするので少し水が入っていた方が狙ったところに届きやすいです。

ランドセル

ランドセルは一見、沈みそうですが…

ランドセルは中が空洞になっているので浮き具の代わりになります。

また、教科書が空気を含むので、教科書が入っている方がより浮きやすくなります。

ランドセルの上部分の開いているところを手でふさげば、さらに長い時間浮き具となります。

そのほか浮き具となるものとして

  • スナック菓子の袋(未開封)
  • クーラーボックス
  • ビニール袋

ビニール袋には石を入れることで、狙ったところへ投げやすくなります。


水の事故 ヘルシーヒント
  • 救助のタイミングが命に直結

  • 「複数で」「物を使い」「泳がないで」救助

  • ランドセルも救助道具に

【2023年7月3日 かちかちPress いきいきヘルシーヒントより】

関連記事

RECOMMEND