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2023.07.29

ひとつの材料から削りだした"精密コマ" 金属の加工を行う 上峰町「有限会社 八戸製作所」に潜入!

上峰町にある「有限会社 八戸製作所」

機械に使う部品などに
・穴をあける
・表面を磨く
などの加工を行う会社です。
画像の左側が加工前、右側が加工後の製品です。


加工方法は大きくわけて2種類あります。
一つ目が「旋削加工」。二つ目が「マシニング加工」です。
加工方法1 旋削加工

旋削加工とは、回転する材料に工具をあてて削る加工です。

※撮影のため特別に切削液を止めています

切削加工は材料を回すため、円形の物の加工に向いています。

加工方法2 マシニング加工

マシニング加工は、回転する工具を材料にあてる加工です。

※撮影のため特別に切削液を止めています

工具(ドリル)で穴をあける工程を見せていただきました。

※撮影のため特別に切削液を止めています

マシニング加工で加工した箇所は画像の赤丸のところです。
ねじ切り加工まで行っているので、ねじも綺麗に入ります。
マシニング加工は工具を回すため、穴あけねじ加工に向いています。

複合機

複合機とは、旋削加工・マシニング加工 を1台でどちらの加工も行える機械です。

こちらの製品は複合機で、上の部分を旋削加工、下の部分をマシニング加工をしています。
材料は機械の中でこのように主軸にセットされています。

複雑な形の材料の加工

材料を安定した位置でセッティングすることは、加工位置のずれなどを防ぐためにとても重要な事です。

例えば、円形のような単純な形状の材料だと3本爪で簡単に機械にセットできますが・・・

八戸製作所ではこのような複雑な形状の材料も加工していて、材料を安定した位置で機械にセッティングするためには治具という装置をかませる必要があります。

治具

材料を機械の主軸に取り付けるための装置です。
八戸製作所ではこの治具を"自社製造"しています。

治具の形は加工する材料に合わせて製造しているため、様々な形があります。
治具は職人のアイデアと経験でつくられています。

こちらは創業当時からある"汎用旋盤"の機械です。
ハンドルを回してコントロールをする必要があるため職人の腕が重要になります。
昔ながらの機械も大事にしています。

精密コマ

八戸製作所では「精密コマ」の製造も行っています。
作るきっかけは?

八戸製作所の会長さんが、お孫さんから「なにかおもちゃを作って欲しい」とリクエストされ、会長が小さい頃の遊びを思い出してコマをつくることになったそうです。

精密コマの作り方1 持ち手側を削る
持ち手の切削が終わったら、セットし直します。
精密コマの作り方2 軸側を削る
1つの材料から削りだすことでまっすぐな芯をつくることができます。

自慢は"回る時間"だそうです。実際に回してもらいました!
回り始めて4分経過したくらいから少しぐらつき出しました。
しかし、その後ぐらつきから復活しました。
ついにストップしました!
ストップウォッチで時間を計りましたが5分9秒回っていました!

大きめのコマを回し、コマの上でコマを回し始めました!
さらにもう一つのせて、コマが3段で回りました!

上峰精密コマ 五形五色セット
上峰精密コマ コマゴマセット

大・小のコマを重ねて回すことができるコマです。


精密コマに関して

詳しくはお電話もしくはHPからご確認ください。

TEL : 0952-52-8705
検索 : 八戸製作所

【2023年7月27日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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