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2023.08.24

【小田井の今、佐賀にいます。】創業300年の老舗で"和紙づくり"に挑戦!佐賀市大和町「名尾手すき和紙」(中編)

毎週火曜日17時台にかちかちPressで放送します。

元純烈メンバーの 小田井涼平さん が佐賀県内にいる様々なジャンルの職人・達人の技を体験するコーナーです。


今回は大和町名尾地区で和紙づくりに挑戦します。

佐賀市大和町名尾にある「名尾手すき和紙」
創業約300年の老舗です。
名尾手すき和紙の職人の谷口さんです。
名尾和紙

最盛期には100軒以上の工房が軒を連ねていたが、現在は1軒のみ。
原料の栽培から生産まで一貫して行うのが特徴です。

江戸時代に植えられた梶の木の皮が名尾和紙の原料です。

前回の続きです。
前回は、お店の見学や原料のかく拌などを体験しました。

詳しくはコチラ
【小田井の今、佐賀にいます。】創業300年の老舗で"和紙づくり"に挑戦!佐賀市大和町「名尾手すき和紙」(前編)


和紙の作り方1

棒を使って原料をかく拌。
こちらの作業は前回行いました。

しかし、このままでは原料が沈殿したりしてしまいます。

原料が沈殿などしないために、ここでトロロアオイという粘液を入れます。
トロロアオイの根を叩いて粘液を出しています。
触ってみるとスライムのような感触です。
注いでいるのを止めるには、指で握るようにして流れを止めます。
和紙の作り方2

トロロアオイの根から抽出した液を混ぜ、和紙の原料となる繊維を均一に分散させます。
トロトロになったため、混ぜる力がさらに必要になりました。

原料のかく拌、仕上げに。
職人さんから「このヒモを引っ張ってください」と言われました。

小田井さん「タライ降ってこないですよね?...」
意を決して引っ張ると...
スクリューが動き始めました。
時短のため、スクリューを使用します。
人の手でかき混ぜた後にスクリューを使用しないと、原料がダマになってよくないんだそうです。
和紙の作り方3

かく拌・分散を繰り返し、繊維の厚さや質感を調整します。

かき混ぜると、重さが変わったのが分かります。

手すき体験へ!まずは職人さんにお手本を見せていただきます。
和紙の作り方4

簀桁(すけた)ですくって縦横に揺らして繊維を均一に沈殿させます。
まず、横に揺らします。

次に縦に揺らします。

どの方向からでも破れにくい紙を作るための作業です。

和紙の作り方5

何度か繰り返し、最後に余分な水分を捨てます。

このように端に寄せて、一瞬水を浮かせるようにして、余分な水分を捨てます。
このように、紙状のものになりました。
下に敷いていたすだれのような物を剥がします。
このように綺麗な紙ができました!
均一な厚さになっています。

小田井さんも挑戦!

まず、水をすくい、横に揺らします。
次に縦に揺らします。
水分が少なかったので、足します。
小田井さん「水が偏ったときに、重さでもっていかれるので、それを均一にするのが難しいですね」
最後に、端に水を寄せます。
余分な水を浮かせて捨てます。
水しき作業が終わりました。
水を捨てるときに寄ってしまったので、紙にしわがよってしまっています。
もう一度挑戦しました!

同じように作業を進めていき、水を捨てる作業まできました。
今回は上手にできました!

2枚目の出来は…?
とても綺麗にできました!

和紙の作り方6

1枚1枚乾燥させて完成です。
(通常は一度圧搾機で水を搾ります)

乾燥させるときは、このような鉄板に張っていきます。
鉄板の中に蒸気がまわっていて熱いです。
20分待って乾燥が終わりました。
1枚目は、やはりこのようにシワになっています。
2枚目は商品として出せる?

職人さん「とても綺麗にできていますが、名尾和紙の商品として出すには揺らし方とか回数が足りないので強度などが足りません」



小田井の今、佐賀にいます。

毎週火曜日17時台にかちかちPressで放送しています。
元純烈メンバーの小田井涼平さんが佐賀県内にいる様々なジャンルの職人・達人の技を体験します!

【2023年8月22日放送 かちかちPress 小田井の 今、佐賀にいます。より】

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