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2024.02.26

生ごみは宝!微生物の力で堆肥にして販売する「伊万里はちがめプラン」

今回のテーマは「生ごみは宝!伊万里はちがめプラン」
伊万里市に画期的な方法で、ゴミ処理をしている団体を取材しました!
家庭から出るごみの中で、プラスチック、紙、ガラスと分類して資源化していても、どうしても最後に残るの“生ごみ”。
約80〜90%は水分で、処分には多くのエネルギーを必要としています。これは地球環境に良いとは言えません。
そんな生ゴミの処理を効率よく行なっているという噂を聞き、伊万里市に向かいました!

生ごみを効率よく処理?

伊万里はちがめプラン

伊万里市にある「伊万里はちがめプラン」は、飲食店や一般家庭から生ゴミを回収し、堆肥にして販売しています。

ビニールハウスの中には、堆肥にするために生ごみが混ぜられた土が山積みになっています。
よく見てみると、リンゴの皮やキャベツ、バナナなどの生ゴミが確認できました。

生ゴミに「はちがめ菌」という分解に優れた微生物と、水分を減らし微生物の活動を活発にさせるための「かんなくず」や「モミガラ」を混ぜていくそうです。

ここから毎日、場所を移動させたり混ぜ合わせたりすることで、空気が入り微生物が元気になります。
その力を借りて生ゴミを分解し、堆肥にしていくそうです。

土の表面は発酵による熱で湯気が出ています。
また、土の中は約60℃にもなるんだそうです!

微生物が増えるほど温度が上がります。


中期発酵

ここから自走式のマシンが毎日少しずつかき混ぜながら、中期発酵が行われるんですが…この時点で生ゴミの姿はなくなっています。

温度は、ほぼ72℃を維持しています。

熟成棟

続いては熟成棟に運ばれ約60日間、15日ごとに切り返しながら熟成させます。
空気を入れながら、良質な堆肥に仕上げていきます。

ざっと紹介しましたが、完成まではなんと100日もかかるんです!

生ごみには価値がある

飲食業をしながらはちがめプランの活動を行っている福田さんにお話を聞きました。

福田さん「飲食店をしていると生ごみが出る。なんとかできないかと、いろいろ調べた。それが1992年ぐらい」

生ゴミを焼却するのには当然、税金が使われ、多くのCO2も発生してしまいます。

1992年に伊万里市の料飲店組合や旅館組合が主体となってスタートしました。
商売上で出す大量の生ゴミを何かしらの形で再利用しようというのがきっかけでした。

福田さん「堆肥にするには、微生物がCO₂を少し出すけど焼却より少ない」
「資源の再利用」「CO₂削減」「行政経費の節約」につながる素晴らしい取り組みです。

飲食店や一般家庭などで出た生ゴミを堆肥にし販売
畑や田んぼ使用し育った農産物は…

直売所や飲食店で販売し、料理に使われます。

さらに調理の過程で出た生ごみは、伊万里はちがめプランに回収され、再び堆肥に戻るという、リサイクルの循環が出来上がっているんです。

年間500トンの生ごみを堆肥にすることで、約1300万円の焼却費用削減、約1000トンのCO₂削減につながっています。

堆肥の販売
  • はちがめふれあいステーション風道
  • とき里
  • ドライブイン鳥
  • 伊万里ふるさと村など

【お問い合わせ】0955-22-4058 

はちがめプランの堆肥は野菜や植物がよく育つと評判で、飛ぶように売れるそうです!
また、飲食店はもちろん、一般家庭のゴミステーションに生ごみを回収するスペースを設けたりしています。

【2024年2月21日放送 かちかちPress 旬カン! i-FOCUSより】

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