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2024.03.28

近所の救助器具もチェック!「春も水の事故に気を付けて パート2」

今回のテーマ「春も水の事故に気を付けて パート2」

水の事故といえば夏のイメージがありますが、実は春も注意が必要ということを前回お伝えいたしました。
この時期は、農業用水で用水路の水位が上がっていたり、気候がよくご高齢の方のお散歩が増えたり、新入生のお子さんが不慣れな道の新しい通学路を通ることも増え、危険がたくさんあります。

そんな中、事故を防ぐために私達ができること、それは「近所の危険箇所をチェック」すること。

県内では、事故への備えを地域ぐるみで取り組むところがあります。
皆さんの近所でも同じような準備をしているかもしれません。


今回は小城市牛津町へ訪れました。
牛津地区青少年育成会の上瀧さんに地元の取り組みについて聞きました。

このエリアには用水路や池やクリークがたくさんあります。
上瀧さん「住宅の近くにはクリークなどで水をためておく必要があり、水深は1m以上です。子どもたちの事故につながることもあるわけです」

牛津地区ではどのような対策を?

救急の救命器具を設置しており、このポリタンクに水をいれて、ロープでつないで置いています。

“もしも”の時は、ポリタンクを投げて救助道具に。

牛津町では260カ所くらいに設置しているそうです。

救命器具設置の背景

2008年に牛津町上砥川地区で遊んでいた小学生が水難事故で死亡し、翌年から設置を開始した背景がありました。

上瀧さん「置いておくだけではダメ。ここに救助のための道具があると、子どもたちに覚えておいてもらうことが大事。地域の大人も知っておくことで、もしものことがあった時には、ポリタンクを利用して救助をすることが必要です」
上瀧さん「水難事故は命を奪うものです。県内各地でも、水難事故に遭わないような活動を大人がしていかねばならんと思います」

県内には、同じように救助器具が設置されているところも多いです。
今一度、どこに置いてあるのか近所を確認しておきましょう。

救命器具の使い方

いざ救命器具を使う場合、どのようにすれば良いのか「日本赤十字社 佐賀県支部(佐賀市川原町)」で教えていただきました。
こちらは「リングブイ」
こちらを備えている地区もあります。
もしも、準備なしで投げると、ロープが絡まることもあり、遠くまで届かないということになります。
救助器具投入のポイント
  • ロープで大小の輪を交互に作る
  • ロープを踏む
  • 溺れた人より遠いところへ投げる(溺れた人の頭の上を通り越すように投げる)
救助器具をつかんだら

腰を低めてロープは手繰り寄せずに、綱引きのように引く

ポリタンクでも要領は同じです。
とっさの時に、どこまで実践できるかわかりませんが、近所のどこに救助器具があるか、その器具はしっかり投げられそうか、ちょっと意識してみてください。

今回のポイント
  • 近所の救助器具もチェック

万が一、事故に遭遇したとき、場所がわかっていないと使えません。また、設置場所を知れば、地域の危険箇所もわかります。 

これから梅雨になって、川が増水することもありますので年間を通して気を付けてください。

また、普段から定期的に巡回をされて、ポリタンクの状態の確認を地域でされているとのことでした。

【2024年3月25日 かちかちPress みんなで ヘルシーライフより】

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