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救急救命士に聞く!知っておきたい窒息時の対処法
突然の窒息は、一瞬にして命に関わる危険な事態です。特に年末年始は、お餅を食べる機会が増えるなど、窒息のリスクが高まる季節。そこで今回は、救急救命士に聞いた窒息時の対処法をご紹介します。
窒息の症状を見逃さない!
窒息した人には、以下のような症状が見られます。
- 喉を押さえる動作
- 口に指を入れる
- 呼吸が苦しそう(ヒューヒューという呼吸音)
- 顔色が急に青白くなる
- 泣き声が急に止む(赤ちゃんの場合)
これらの症状が見られたら、すぐに対処が必要です。
3歳児の口の大きさは?意外と小さい!
3歳の子どもの口の直径は約4cmで、トイレットペーパーの芯とほぼ同じ大きさです。この大きさを知っておくことで、子どもが誤飲しやすい物のサイズが分かります。
特に注意が必要なのは、以下のような物です
- スーパーボール
- あめ玉
- ミニトマト
- ぶどうなどの丸い物
- ナッツ類
- ゼリー
- だんご
- 餅
乳児が窒息!その時どうする?
乳児が窒息した場合の正しい対処法は、背中を叩くことです。具体的な手順は以下の通りです。
1. 片方の手の上にうつ伏せにする
2. 頭を少し下向きにする
3. 背中を叩く
これで物が出なければ、次の手順に移ります。
4. ひっくり返して仰向けにする
5. 乳頭と乳頭の間の少し下を指2本で圧迫する
これを物が出るまで繰り返します。
1歳以上の子どもや大人の場合は?
1歳以上の子どもや大人の場合は、以下の手順で対処します。
1. 背部叩打法(背中を強く叩いて物を出す)
- 脇から手を通して顎を少し上に上げる
- 肩甲骨の間を手のひらの付け根で叩く
2. 腹部突き上げ法
- 倒れないよう患者の足の間に自分の足を入れる
- 両手を脇の下から通し、片方の手を握り拳にする
- へそとみぞおちの間に拳を当て、もう片方の手で包む
- 斜め上方向に瞬時に引き上げる
これを物が取れるまで繰り返します。
一人でいる時に窒息したら?
一人でいる時に窒息した場合は、以下の対処が重要です。
1. 誰かに助けを求める(119番通報など)
2. 人目につく場所に移動する
3. 自分でできる対処法を試す
- 咳をする
- 自分でへその上をたたく
- 机などでへその上の部分を押す
窒息は一刻を争う事態です。この記事で紹介した対処法を覚えておくことで、いざという時に冷静に対応できるでしょう。大切な人の命を守るため、ぜひ家族や周りの人と共有してください。
【2024年11月29日放送 かちかちLIVE ライフプラスより】
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