佐賀県で静かなブームを巻き起こしている、老若男女問わず楽しめるニュースポーツ「モルック」。

フィンランド生まれのこのゲームは、その手軽さと奥深さから、県内でじわじわと人気が広がっています。今回は、モルックの魅力に迫ります。

モルックは、1996年にフィンランドの伝統的なゲームを元に開発されたスポーツです。
木製のピン（スキットル）を、投げ棒（モルック）で倒して得点を競います。

ルールはシンプル。1〜12点の数字が書かれた12本のピンを、6m離れた位置から投げ棒で倒していきます。
1本だけ倒すとその数字が得点になり、複数本倒すと"倒した本数"が得点となります。
先に50点ピッタリを取ったチーム（または個人）が勝利となります。

しかし、単純そうに見えて意外と奥が深いのがモルックの特徴です。
狙ったピンを正確に倒す技術はもちろん、相手の戦略を読みながら自分の投げるピンを選ぶ戦略性も求められます。
リポーターの福岡亜里紗さんは、「相手がどんな戦略を取っているのかを考えながら投げるのが、単純と思いきや結構奥が深くて、はまってしまいました」と語ってました。一度体験するとその魅力に引き込まれる人が多いようです。

佐賀大学では2024年4月、モルックサークル「TWO FIFTY」が誕生しました。
メンバーは約20名。アルクス広場や本庄公園などで週2回の練習を重ねています。

サークル代表は「佐賀県でモルックを盛り上げようと思い、サークルを立ち上げました」と力強く語ります。
彼らの活動は単なる練習にとどまらず、大会の開催や小学校での体験会など、モルックの普及に精力的に取り組んでいます。
「最近開催した大会には、午前と午後合わせて120人もの参加者が集まり、大盛り上がりでした」というメンバーの言葉からも、その活動の活況が伺えます。

佐賀大学モルックサークルの熱意に触発され、福岡亜里紗さんもモルック対決に挑戦しました。

対決は50点先取の真剣勝負。序盤は佐賀大学サークルメンバーがリードするも、福岡亜里紗さんも徐々にコツをつかみ始めます。
「ここで決める！」と気合を入れて12点のピンを狙います。見事に的中！

接戦の末、チームさがなうが勝利。「普通に負けた」とサークルメンバーも悔しがりながらも、「これがモルックの面白さです。経験者に勝つこともあり得るんです」と、モルックの奥深さを語ってくれました。
このエピソードからも、モルックが単なる運だけでなく、戦略や技術、そして何より楽しむ気持ちが大切であることが伝わってきます。

佐賀県内では、モルックの無料貸し出しを行っている施設がいくつかあります。
気軽にモルックを体験できる機会が提供されているのは嬉しいですね。

• 佐賀市スポーツ振興課：0952-40-7360
• 佐賀勤労者体育センター：0952-31-6146
• 大和勤労者体育センター：0952-62-3491
• 諸富文化体育館（ハートフル）：0952-47-7977
• スポーツパーク川副：0952-45-8910

これらの施設で気軽にモルックを体験できます。年齢や性別を問わず楽しめるスポーツなので、友人や家族と一緒に挑戦してみてはいかがでしょうか。

モルックは、競技としての面白さだけでなく、コミュニケーションツールとしても優れています。
佐賀の新しいスポーツ文化として、今後さらなる広がりが期待されます。無料貸し出しを利用して、ぜひモルックの魅力を体験してみてください。

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