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県民の健康と生活環境を守る!佐賀市「佐賀県衛生薬業センター」
佐賀市にある「佐賀県衛生薬業センター」
一見すると、普通の公共施設のように見えますが、ここでは私たちの健康と生活環境を守るための重要な業務が日々行われています。
今回は、その舞台裏に潜入し、センターの取り組みを紹介します。
感染症から食品衛生まで、幅広い業務をこなす専門機関
佐賀県衛生薬業センターは、県民の健康と快適な生活環境を守るための専門機関です。
所長の深川さんは、「感染症や食品衛生、医薬品に関する検査や情報提供を行っています」と説明します。
例えば、インフルエンザの警報発令。テレビやラジオで耳にする情報の元になるのが、このセンターなのです。
食の安全を守る"理化学課"の取り組み
センター内の理化学課では、食品添加物や残留農薬、水質などの検査を行っています。
食中毒が発生した場合にも検査を行ったりするそうです。
実際に食品添加物の検査を見学しました。
液体の中の食品添加物について調べます。今から色素だけを取り出していく実験を見せていただきました。
実験では、2色の色素が混ざった液体から、それぞれの色素を抽出する様子を見せていただきました。
最初は透明だった液体が、実験を進めるにつれてピンク色や緑色に変化していく様子は圧巻です。
「これがまさに1つの液体から2つの色素をそれぞれ抽出したということですね」とリポーター。
この技術により、食品中の添加物の種類や量を正確に測定することができるのです。
目的は、抽出した物質を検査することです。そのため先ほど行った作業が検査のスタート地点になります。
医薬品の品質を確認する医薬品課
医薬品課では、すでに世の中に流通している医薬品の品質検査を行っています。
中でも興味深いのが、人工胃液を使った実験です。
「この装置は人の胃をイメージしたもので、内容量が900mlあります」と研究員は説明します。
この装置を使って、すでに流通している医薬品の品質などを検査しています。
今回見せていただいた実験では、服用した薬が胃の中で問題なく溶けるかどうかを確認しています。
さらに、貼り薬の粘着力を測る検査も行われています。
「角度についても、ボールの大きさについても規定されているんです」と研究員。
厳密な基準に基づいて、医薬品の品質が保たれているかをチェックしています。
県民の健康と生活環境を守る使命
センター内には様々な専門職の方がおり、それぞれの専門性を活かして検査を行っています。深川所長は「思いは1つ、県民の皆さんの健康と生活環境を守ることです」と語ります。
私たちが日々何気なく口にする食べ物や、体調が悪いときに頼る薬。その安全性は、佐賀県衛生薬業センターの地道な取り組みによって支えられているのです。
普段は目に見えない場所で、私たちの健康を守る重要な役割を果たしている佐賀県衛生薬業センター。その存在を知ることで、私たちの生活がいかに多くの人々によって支えられているかを実感させられます。
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