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病院が美術館に!?きやま鹿毛医院で開催中「PICFA EXHIBITION 2025」
佐賀県三養基郡基山町にある「きやま鹿毛医院」が、一風変わった展覧会の会場となっています。
「病院が美術館になる日 PICFA EXHIBITION 2025」と題された本展は、病院の診察室や廊下、そして元病室だった空間を利用して、約300点もの作品を展示する大規模なアート展です。普段は患者さんで賑わう病院が、アートの力で鮮やかな色彩に彩られています。
アーティスト集団PICFAとは
この展覧会の主役となるのが、アーティスト集団「PICFA(ピクファ)」です。PICFAは障害者施設として、知的障害や自閉症、ダウン症などの障害のある方々が創作活動を「仕事」にしている団体です。
就労継続支援B型という施設形態で、絵画やデザイン、オリジナルグッズ制作、イベント企画や実施などの活動を行なっています。
病院の受付からアートの世界へ
病院の受付を過ぎると、そこはもうアートの世界。受付の奥では、ライブペイントが行われています。
廊下を進むと、診察室や注射室の間にアート作品が現れ、病院とアートが混在する不思議な空間が広がっています。
PICFAのアトリエを特別公開
展覧会期間中は、手術室や病室だった部屋を使ったPICFAのアトリエも公開されています。ここでは、PICFAのメンバーが実際に作品を制作している様子を見学できます。
4階病棟ギャラリー
展覧会の見どころは4階病棟にもあります。エレベーターを降りると、レントゲン写真で「病院が美術館になる日」の文字が描かれた廊下が出迎えてくれます。
かつての病室は展示室に変身し、PICFAアーティストとその師匠アーティストの作品が対面で展示されている部屋もあります。ナースステーションには彫刻作品が置かれ、展示台には病院ならではのベッドが使われています。
4階の一室では、PICFAのアーティスト、笠原鉄平さんや本田雅啓さんが病院の壁に直接ライブペイントを行っています。
病院と美術館の融合がもたらす新しい体験
「病院が美術館になる日」は、医療施設とアートの融合という新しい試みです。普段は緊張や不安を感じる場所かもしれない病院が、アートによって心を癒し、感性を刺激する空間に生まれ変わっています。
展示室には椅子が置かれ、ゆっくりと作品を鑑賞できるよう配慮されています。また、1階の入口でドリンクを購入し、くつろぎながら鑑賞することもできます。
この独特な空間で、アートを通じて新しい発見や感動を味わってみてはいかがでしょうか。
病院が美術館になる日 PICFA EXHIBITION 2025
- 会場 : きやま鹿毛医院
- 住所 : 佐賀県三養基郡基山町宮浦399-1
- 営業時間 : 11時~19時(最終日は17時まで)
- TEL : 0942-92-2650
- 期間 : 2月23日(日)まで
- 入場料 : 1,000円(大学生以下入場無料)
- ※チケットの半券があれば、会期中は何度でも入場可能です。
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