2009年3月
番組審議会だより(2009年3月)
期日
平成21年3月13日
出席委員
新井委員長・大原副委員長・上別府委員・佐藤委員・富吉委員・西依委員・宮崎委員
欠席委員
今泉委員・水上委員
審議番組
- 番組名称 【 陶美を求めて 人間国宝 中島青磁の世界 】
- 放送日時 2009年2月28日(日)10時30分~11時00分放送
- その他
議事概要
サガテレビでは、このほど第452回番組審議会を開き上記番組の審議を行いました。
(番組内容)
「中島青磁」といわれる独創的な青磁の作品を生み出し、2007年9月に重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝の認定を受けた武雄市の陶芸家、中島宏さんの青磁の美を描く。若き中島さんが弓野の窯場跡で手にした青磁の陶片に突き動かされた「青」を求めた日々と、土を作品にする過程でのノウハウをキーワードに、中島青磁の世界に迫る。「土、釉薬、火の焚きかたなど厳密に計算しながら、その限界まで挑戦する。失敗するかしないかの限界ぎりぎりのところに美というものが隠されている。そこをひたすら追求してきた」中島さんは美についてこう語っている。 窯場を取り巻く弓野の自然、鳥のさえずりやそよぐ風、そして雨音さえも中島青磁の美を讃えていた。 中島青磁を描くにあたり、ハイビジョン撮影で制作にあたった。
委員の意見概要
- 映像がきれいなのに驚いた。一つひとつの映像が絵画的な、写真展のような、なんとも言えない美しい色とアングルにまず魅せられた感じだった。
- この番組を見る人は焼き物が好きだったり、佐賀県は焼き物の知識も豊富なところだから分かるだろうとは思うが、やはり専門用語の説明はあるべきだと思う
- 重厚な内容なだけにナレーターが少し心もとない感じを受けた。見ている人にしっかり伝えることができる年配のナレーターが安心できる。
- 中島さん本人、作品、弓野の風景だけの構成で、余分なものがなくこの3つが素晴らしいハーモニーだった。
- 年代によって作風も違うのではないかと思い、作品には製作年やサイズの表記を入れて欲しい。
- 映像もきれいだったが、風や鳥の鳴き声、雨の音の自然音をよく表していて、中島さんの青を感じさせた。
- BGMは作品の世界に没入するにはかえって邪魔だった。
- 中島さんのインタビューで聞き取りにくいところがあり、何らかの方法でフォローする必要があると思った。
- 中島さんを全く知らない人が見たらどうだろうという視点が大切。中島さんは実はこういう人だといったことをインプットしていく方法も大切だと思う。
- この番組の評価は中島さんに対してシンパシーをもっているかどうかで、はっきり分かれると思う。中島ファンだったら余計な説明は必要ないが、逆に陶芸そのものに興味がない人にとっては、すでに完成された作品、完成された人として描かれているので奥行きがない。人間中島はどんな人だろうというところが見えない。
- 中島さんの重厚なコメントをうまく配置し構成がよかった。
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