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2020.02.05

有田焼の母~日韓友好の架け橋~

有田焼の基礎を作ったとされる「有田焼の母」についてご紹介します。

有田焼の母について知るために、有田町のギャラリー ペクパソンを訪れました。

ペクパソンでは、様々な陶芸作家の焼き物が展示販売されています。

有田焼の母「百婆仙」

有田焼の母について、ギャラリー ペクパソン館長 久保田 均さんに教えて頂きます。
有田焼の母というのは、有田焼が作られた初期に活躍した通称「百婆仙」という名の女性陶芸家の事です。

百婆仙は、豊臣秀吉が朝鮮を侵略した分禄・慶長の役にて、夫の深海宗伝とともに武雄市内田地区へと渡ります。
深海宗伝は、武雄焼の祖と言われる程、佐賀県の焼き物文化を語るうえでは重要な人物です。
武雄で一時代を築き、率いる職人は900人を超えていたのではないかと言われています。

1618年、深海宗伝の死と同時期に李参平が有田で焼物に適している「陶石」を発見します。
もともと韓国で陶磁器を作っていた百婆仙はより良い焼物を作るため、陶石を求めて900人以上の職人を引き連れて有田町へやってきたそうです。

ギャラリー ペクパソンに、百婆仙の記念像があります。韓国の陶芸家が作ったそうです。

なぜ有田焼の母?

詳しい文献や資料が残っておらず、百婆仙の死後、子孫が石碑に残した「百婆仙」「皿山始祖」という文字をヒントに、日本や韓国で研究が始まりました。皿山始祖とは、有田を作った人という意味です。
そこで、有田焼創業初期に活躍した女性、「有田焼の母」なのではないかと言われています。
実は正しい名前もわかっておらず、百婆仙という名前は「100歳のお婆さん」という意味のニックネームだそうです。

ギャラリー ペクパソンでも、韓国出身の女性陶芸家が働いていらっしゃいます。
副館長のノ・ジンジュさんです。
美しい白磁に金箔を焼きこんだものや、韓国の伝統的な色をつけたお皿などがあり、ジンジュさんが作る焼き物は、有田焼と韓国の良さが至る所に見受けられます。
ギャラリー ペクパソンには、小さなカフェスペースがあり、ジンジュさんの作ったカップを使って、韓国の伝統的なお茶を味わうことができます。
  • 高麗紅三茶 500円(税別)
    韓国で体に良いと知られている「高麗人参」よりも、さらに体に良い「赤高麗人参」を使用。ハチミツの甘さがしっかり効いていて、飲みやすい。有田ではペクパソンでしか飲めないお茶です。

ギャラリーペクパソン

住所:有田町岩谷川内2-10-3

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