2007年6月
番組審議会だより(2007年6月)
期日
平成19年6月14日
出席委員
新井委員長 大原副委員長 佐藤委員 武富委員 富吉委員 藤井委員 宮崎委員 水上委員
欠席委員
今泉委員 横尾委員
審議番組
- 番組名称 FNSドキュメンタリー大賞 ノミネート作品「歌のチカラ ゴスペルで刻む絆」
- 放送日時 2007年5月27日(日)12:55~13:50放送
議事概要
サガテレビでは、このほど第435回番組審議会を開き上記番組の審議を行いました。
<番組概要>
佐賀市立松梅小学校の六年生12人。彼らは担任の先生を信じ、 ゴスペルをただまっすぐに歌い続け、その心を知りました。 手助けしたのは日本ゴスペル界の女王・亀渕友香。亀渕は「歌には 人を変える力があること」「自分らしく歌うことの大切さ」を 子どもたちに教えます。 「卒業式にゴスペルで感謝の気持ちを伝える」と決めた12人の小さなゴスペラーと亀渕が辿った「歌のチカラ」を探す旅・・・ 90日間に密着です。
委員の意見概要
委員からは次のような意見が出されました。
- 良い題材で、真っ直ぐに制作された熱意は伝わった。全体的には良い企画だった。
- 作りが平坦で起伏がなかった。確かに、歌の質の変化は分ったが、子供たちの内面の変化が描ききれず、彼らの何がかわったのかが伝わらなかった。
- 藤戸先生の日々の指導に加え、亀渕さんの指導(3回)で子供たちの歌のチカラは明らかに変ったが、焦点がボヤけた感じ。どちらか一人に合わせたほうがよかった。
- 佐賀の子供たちの真面目さ・純粋さをもっと見たかった、日常を含めた取材が不足していた。
- ゴスペルは歴史に培われたリズムで、極限的な力を持つもの。子供たちはこの歴史的な文化に触れたことで、何らかの変化があったはず。そこを描いてほしかった。
- 喜怒哀楽の少ない番組だったが、6年間一緒に過ごした12人の友情・仲間を大事にして欲しいという2人の先生(藤戸先生と近藤先生)の思いは感じとれた。
- 子供たちの素直な表情には感動した。90日間の明らかな成長が分った。
- 歌の成長には感動したが、一面、この番組はただ子供たちの歌が上手くなっただけと思う部分もあった。それはカメラが子供たちの心を捉えていなかったためだと思う。12人の絆が伝わらなかった。
- 12人の子どもの成長か、子どもと出会った亀渕さんを撮りたかったのか焦点が曖昧だった。
- 子ども達が歌詞を理解した瞬間が分らなかった。
- なぜゴスペルなのかが最後までわからなかった。動機が薄い分、流れも平坦だった。
- 学校で指導されている、藤戸先生の日々の活動に子供たちがついていく様子や、近藤先生の陰の優しさに触れる子ども達の姿を見たかった。こういうことから考えると、亀渕さんは“絆”には必要なかったと思う。
- 番組には感動しなかったのに、涙だけポロポロでたという、不思議な感動だった。
- 余韻の残る良い番組、全体としては満点の出来。
- 近藤先生とゴスペルコンサートに行くときの、子ども達のワクワク感の表情を捉えてほしかった、正に24の瞳が表現できたと思う。
- 亀渕さんのプロの指導は子供たちの宝物となるだろう。
という意見が出ました。
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