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コロナ急増に警鐘 佐賀も例外ではない
佐賀県でもコロナ急増
全国的にも再び急拡大している新型コロナウイルス。佐賀県内でも今年に入り1日の陽性者が20人以上確認されるようになってきました。県内の状況をどう見るか、そして今後私たちが気を付けなければならないことは何か、佐賀大学医学部附属病院感染制御部の青木洋介教授に聞きました。
患者少なくても医療マンパワー不足の懸念
【佐賀大学医学部附属病院感染制御部・青木洋介教授】
「全国の増え方と例外でなくて、佐賀県も増えているということだと思います。佐賀県は患者さんの数は少ないが、都市圏に比べると医療機関も少ないですから、今後の増え方次第ではいろんなマンパワーが足りなくなる可能性があると思います」
佐賀でも年明けから陽性者急増
先週には1都3県で緊急事態宣言が出されたほか、独自の宣言を出す自治体もあるなど全国的にも急拡大していますが、佐賀県内でも年明けから陽性者の数が急増しています。
先週月曜日から1週間の陽性者数は、4日に23人、7日21人、8日24人、そして10日が22人と1日に20人台の陽性確認が4日ありました。8日の24人は1日としては最多の人数です。
また、11月2日からの陽性者数を1週間単位で比較すると、12月は30人台前後で推移していましたが、1月4日~10日の週は124人と急激に増えています。
【佐賀大学医学部附属病院感染制御部・青木洋介教授】
「帰省だけでなく、年末年始の感染対策に少しゆるみがあったのかなと思う。その影響が今出ているのではないか」
重症収容には限度 通常医療への影響も
【佐賀大学医学部附属病院感染制御部・青木洋介教授】
「患者さんの数が増えると、限りのある佐賀県内の救急医療、重症の患者さんを収容して医療を提供するキャパシティに限度があるので、コロナにはかかっていなくても、自分が受けている医療、通院している医療だとか、急に病気になった時に医療機関に行くときの対応というものが、通常通りできるかどうかは、少し不確かさが増してくるという風に考えておくべき」
家庭内感染防止には大人の注意が必要
また、青木教授は以前よりも家庭内感染が増えていると指摘した上で、冬休みが明け、学校が再開している点で警戒を呼びかけます。
【佐賀大学医学部附属病院感染制御部・青木洋介教授】
「やはり学校が再開しているということを考えると、家族内での感染が起きないように一人一人の大人が注意することが非常に重要。子供がかかると、子供の入院で親御さんの付き添いとかも必要になってきますし、いろんな影響が起きてきますので、まずやっぱり家庭内感染を出さないということはそれぞれの家庭で留意していただきたい」
青木教授は、県内はまだマスクや消毒などの対策をしていれば、感染してしまう状況にはないとしています。いま一度1人1人が当事者意識を持ち、基本的な感染対策に立ち返ることが重要と言えそうです。
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