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新型肺炎の影響でバス54台キャンセル 観光協会からは不安の声【佐賀県】

2020/01/29 (水) 17:15

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中国からの観光客も多い有田ポーセリンパーク。中国のクルーズ客船が佐世保港に寄港することから、団体での観光客も訪れます。しかし、佐世保港に寄る予定だった中国客船が新型肺炎の流行防止を理由に相次いで寄港中止に。有田ポーセリンパークは客船から上陸する中国からの観光バスなど29日だけで、54台の来園を見込んでいましたが、すべてキャンセルになりました。

地元の観光協会では不安が広がっています。
有田観光協会・山口睦専務理事:「台湾とか韓国、中国のお客様の割合が非常に大きいので、(観光客減少の)心配はあります」
また、イメージ悪化を心配する声も。
有田観光協会・山口睦専務理事:「遠くのヨーロッパとかアメリカから見ると、中国と日本は近いと。(長期化すると)ヨーロッパとかアメリカからいらっしゃるお客様が減る可能性があるというのは考えられるかもしれない」
県も問題の「長期化」を警戒しています。
県観光課田中英敏副課長:「例えば2月までで中国政府の(海外団体旅行禁止の)措置が終わるのか、もっと長くなるのか。どれぐらい長引くかによって事情が変わってくると思う」

一方、こちらは鹿島市の祐徳稲荷神社です。外国人観光客で最も多いのが中国人で、年間約5万人が訪れます。28日は、1月24日から滞在している中国・西安市からのツアー客の姿が。バスの入り口には消毒用のアルコールとマスクが置かれていました。
中国人ガイド:「旧正月(春節)前はみんな気にしていなかった。(患者が)そんなに多くなかったので。みんな中国から離れているところでいろいろニュースを見てこの状態だから怖くて…」
中国人観光客:「(少し心配な部分も?)ノー。こういう状況になったから(帰国しても)みんなで力を合わせて病気に勝ちます」
祐徳稲荷神社では今のところ大きな変化は無いということですが、関係者は「過敏な反応」を危惧します。
祐徳稲荷神社・鍋島朝寿宮司:「あまり影響を感じていない。過敏に反応してせっかく日本に楽しみを求めて来た人が嫌な思いをしないようにしたい」

春節の時期など、例年なら多いときで月に約5000人の中国人が訪れるという佐賀県。現時点で観光への影響は限定的との見方もありますが、「長期化」や「過敏な反応」などへの今後の適切な対応が求められます。
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