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「住宅用火災警報器」義務付けから10年 ”交換の目安は10年” 日頃から点検を
2021/06/14 (月) 20:05
新型コロナワクチンの接種率は全国1位と進んでいる佐賀県。一方、音や光で火事を知らせる住宅用火災警報器は進んでいないようです。取材を担当した中溝記者とお伝えします。
~2011年に完全義務化~
【中溝記者】はじめに大前提として、こちらの住宅用の警報器はすべての住宅に設置が義務付けられているものです。まず、2006年にすべての”新築“住宅に設置が義務付けられました。その5年後、2011年には設置の対象がすべての住宅となり、完全に義務化されたんです。
【キャスター】完全義務化から今年でちょうど10年を迎えるわけですね。
【中溝記者】この10年というのがポイントで、警報器は設置していても電池切れや部品の劣化などで正常に作動しなくなるおそれがあるため、10年が交換の目安とされています。今月2日、JR佐賀駅周辺で佐賀広域消防局が点検や交換を呼び掛けました。完全に義務付けられてから10年経ち、県内にも交換が必要な警報器がかなりあるとみられています。(人の雑踏)県民の声は…。【県民は】Q「点検している?」「します」Q「大体どれくらいの頻度で?」「年に2回」Q「いつつけたか覚えている?」「4年前です。家建てたとき」【県民は】Q「火災警報器の寿命をご存じ?」「知らない」Q「点検とかしている?」「点検なんかするわけないそんなの(笑)つけたらつけっぱなしよ」
~佐賀は3軒に1軒未設置~
【中溝記者】住宅用警報器の管理は、個人の意識に委ねられている部分が非常に大きく、それが普及を進める上での課題にもなっています。こちらは去年の県内の設置率です。
【キャスター】68.1パーセント、3軒に1軒は設置していないことになりますが、これは全国的にみるとどうなんでしょうか?
【中溝記者】実はこれ全国で下から2番目、という数字なんです。全国平均は82.6パーセント、最も設置率が高かった福井県は94.8パーセントです。点検や交換も大事なんですが、佐賀県はそもそも設置していない住宅が多いというのが現状なんです。
【キャスター】なぜ佐賀県はここまで普及していないんでしょうか?
【中溝記者】理由の1つとしては「県内には比較的古い家が多い」ことが挙げられます。県内の住宅の平均築年数は27.5年と全国平均の24.4年を上回り「住宅の新しさ」という意味では全国で33番目です。設置が義務付けられている中で新しく家を建てようと思えば、行政手続きなどの関係で必然的に警報器をつけることになります。つまり、基本的に設置されていないのは義務化される前から建っていた住宅です。もちろんすべての住宅が設置しなければなりませんが、新しい住宅は、耐火性能に優れていたりオール電化だったりと火事のリスクが比較的低いため、どちらかというと古い家ほど警報器をつけた方がいいとも言えます。
【佐賀広域消防局・木附雅彦予防課長】「状況によりますが、外を歩いている方にも聞こえるぐらいの音量と音質で設計されている。最近では昨年、佐賀市において、周囲の人が異常に気付いて、その家の人を起こして、外に出すと。そして、消火器で初期消火にあたっていただいた。そういう事例もある」
~取付、点検は簡単~
一方、消防によると県内では去年1年間に8人が住宅火災で亡くなっていて、そのうち3人が“逃げ遅れ”によるものでした。もし警報器が鳴っていたら助かった命かもしれません。設置から点検、交換まですべて個人で行う必要がありますが、身近なホームセンターや家電量販店で販売されているほか、設置するのも壁や天井にビスなどで取り付けるだけです。
【佐賀広域消防局・木附雅彦予防課長】「自分の身は自分で守るというのが大原則なんですよね。そこの原則に立って考えると住宅用火災警報器は、そう高価でもなく、難しい設置工事等も必要なく、自分が助かるために有効なものじゃないかなと」また、設置後の点検も至って簡単です。【点検実演】「ここにボタンがありますので、これを押すことによって、まず正常かどうか、長押しすることによってどのような音が本当の火災の時に鳴るかというのが分かる」♪「正常です」♪「火事です火事です」「このような音が鳴ったら正常に機能していると」Q「点検はもうこれだけ?」「これだけです」天井など高いところに設置している場合もひもを引っ張るだけで同じように点検できます。
~どこに設置?~
【キャスター】設置や点検、交換と個人で行うのは難しいイメージがありましたが、比較的簡単にできるんですね。取り付ける場所は決まっているんですか?
【中溝記者】義務付けられているのは寝室への設置です。これは逃げ遅れによる死者のほとんどが就寝中であるためです。ただ、出火元として多いのはやはり台所など火の気がある場所ということで、推奨されているのは「連動型」の警報器です。こちらはすべての警報器が無線などでひもづけられていて、いろいろな部屋に設置することで火災を感知したものだけでなく、すべてが警報を鳴らしてくれます。命に関わるものですから決して他人事と思わずまずは設置を、すでに設置されている方もいま一度点検し、正常に作動しない、あるいは年数が10年を超えている場合は交換を考えてください。
~2011年に完全義務化~
【中溝記者】はじめに大前提として、こちらの住宅用の警報器はすべての住宅に設置が義務付けられているものです。まず、2006年にすべての”新築“住宅に設置が義務付けられました。その5年後、2011年には設置の対象がすべての住宅となり、完全に義務化されたんです。
【キャスター】完全義務化から今年でちょうど10年を迎えるわけですね。
【中溝記者】この10年というのがポイントで、警報器は設置していても電池切れや部品の劣化などで正常に作動しなくなるおそれがあるため、10年が交換の目安とされています。今月2日、JR佐賀駅周辺で佐賀広域消防局が点検や交換を呼び掛けました。完全に義務付けられてから10年経ち、県内にも交換が必要な警報器がかなりあるとみられています。(人の雑踏)県民の声は…。【県民は】Q「点検している?」「します」Q「大体どれくらいの頻度で?」「年に2回」Q「いつつけたか覚えている?」「4年前です。家建てたとき」【県民は】Q「火災警報器の寿命をご存じ?」「知らない」Q「点検とかしている?」「点検なんかするわけないそんなの(笑)つけたらつけっぱなしよ」
~佐賀は3軒に1軒未設置~
【中溝記者】住宅用警報器の管理は、個人の意識に委ねられている部分が非常に大きく、それが普及を進める上での課題にもなっています。こちらは去年の県内の設置率です。
【キャスター】68.1パーセント、3軒に1軒は設置していないことになりますが、これは全国的にみるとどうなんでしょうか?
【中溝記者】実はこれ全国で下から2番目、という数字なんです。全国平均は82.6パーセント、最も設置率が高かった福井県は94.8パーセントです。点検や交換も大事なんですが、佐賀県はそもそも設置していない住宅が多いというのが現状なんです。
【キャスター】なぜ佐賀県はここまで普及していないんでしょうか?
【中溝記者】理由の1つとしては「県内には比較的古い家が多い」ことが挙げられます。県内の住宅の平均築年数は27.5年と全国平均の24.4年を上回り「住宅の新しさ」という意味では全国で33番目です。設置が義務付けられている中で新しく家を建てようと思えば、行政手続きなどの関係で必然的に警報器をつけることになります。つまり、基本的に設置されていないのは義務化される前から建っていた住宅です。もちろんすべての住宅が設置しなければなりませんが、新しい住宅は、耐火性能に優れていたりオール電化だったりと火事のリスクが比較的低いため、どちらかというと古い家ほど警報器をつけた方がいいとも言えます。
【佐賀広域消防局・木附雅彦予防課長】「状況によりますが、外を歩いている方にも聞こえるぐらいの音量と音質で設計されている。最近では昨年、佐賀市において、周囲の人が異常に気付いて、その家の人を起こして、外に出すと。そして、消火器で初期消火にあたっていただいた。そういう事例もある」
~取付、点検は簡単~
一方、消防によると県内では去年1年間に8人が住宅火災で亡くなっていて、そのうち3人が“逃げ遅れ”によるものでした。もし警報器が鳴っていたら助かった命かもしれません。設置から点検、交換まですべて個人で行う必要がありますが、身近なホームセンターや家電量販店で販売されているほか、設置するのも壁や天井にビスなどで取り付けるだけです。
【佐賀広域消防局・木附雅彦予防課長】「自分の身は自分で守るというのが大原則なんですよね。そこの原則に立って考えると住宅用火災警報器は、そう高価でもなく、難しい設置工事等も必要なく、自分が助かるために有効なものじゃないかなと」また、設置後の点検も至って簡単です。【点検実演】「ここにボタンがありますので、これを押すことによって、まず正常かどうか、長押しすることによってどのような音が本当の火災の時に鳴るかというのが分かる」♪「正常です」♪「火事です火事です」「このような音が鳴ったら正常に機能していると」Q「点検はもうこれだけ?」「これだけです」天井など高いところに設置している場合もひもを引っ張るだけで同じように点検できます。
~どこに設置?~
【キャスター】設置や点検、交換と個人で行うのは難しいイメージがありましたが、比較的簡単にできるんですね。取り付ける場所は決まっているんですか?
【中溝記者】義務付けられているのは寝室への設置です。これは逃げ遅れによる死者のほとんどが就寝中であるためです。ただ、出火元として多いのはやはり台所など火の気がある場所ということで、推奨されているのは「連動型」の警報器です。こちらはすべての警報器が無線などでひもづけられていて、いろいろな部屋に設置することで火災を感知したものだけでなく、すべてが警報を鳴らしてくれます。命に関わるものですから決して他人事と思わずまずは設置を、すでに設置されている方もいま一度点検し、正常に作動しない、あるいは年数が10年を超えている場合は交換を考えてください。
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