佐賀のニュース
小麦粉の価格高騰 代わりに米粉使用した丸ぼうろ作りにチャレンジ【佐賀県】
2022/06/23 (木) 18:30
ロシアのウクライナ侵攻や円安などの影響で小麦粉の高騰が続き、さまざまな食品の価格が上がっています。今後の価格上昇も懸念される中注目されているのが「米粉」。県内では、あの佐賀の銘菓を米粉で作ろうと試作が始まりました。
【JA食糧さが 草場裕文課長】
「京都(府)の菓子店から佐賀県産の米粉を使った商品を開発したいとのお問い合わせなどいただいておりまして、これらを今後の取り引きにつなげて少しずつでも(米粉の)売り上げ増やしていければというふうに考えてます」
県産米の販売のほか、2015年から米粉の製粉・販売をしている「JA食糧さが」
グルテンフリーという健康志向の高まりや、小麦価格の高騰もあり、JA食糧さがでも米粉の売り上げ数量は徐々に増えているといいます。
しかし小麦粉の代用として普及させるにはまだ課題があるといいます。
【JA食糧さが営業課 草場裕文課長】
「原材料や製造方法の違いから小麦粉よりも価格が高いというところがあげられます。今のままですと小麦のそのままの代わりっていうのにはちょっとまだならないのかなと」
課題もありますが、米粉ならではの強みもあります。
【JA食糧さが 草場裕文課長】
「まず、米粉には『グルテン』が含まれておりませんので、小麦アレルギーの方でも安心して食べていただくことができます。また、小麦粉に比べて油の吸収率が低いので揚げ物の衣等に使用していただくとカロリーをおさえることができまして、サクサクとした食感が長く持続するという特徴があります」
県内では米粉を使ったあの佐賀銘菓作りも始まっています。佐賀市金立町の本村製菓。1953年創業の菓子メーカーです。丸ぼうろの製造に使う小麦粉は年間およそ138トン。今月から米粉を使った丸ぼうろ作りにチャレンジしています。
【本村製菓 坂口誠常務】
「小麦粉が高騰してまして、今後の先行きもなかなか見通しが立たないと、どうやって今後やっていこうかっていうなかで小麦粉から米粉にシフトするとどういうふうになるだろうっていうアイデアが出ましたんで。まずやってみようかと」
現在、米粉は輸入小麦粉のおよそ2倍の価格が相場だということですが、価格が安定していて商品販売などの戦略が立てやすいといいます。一方、米粉を使って丸ぼうろを作ることに心配な点もありました。
【本村製菓 坂口誠常務】「丸ぼうろっていうのは400年の歴史があるお菓子でありますので、その大切に受け継がれたレシピを、その主原料をいじるっていうところに本当にいいのかなと」
しかし米粉を使うから期待できることも
【本村製菓 坂口誠常務】
「最近言われている子供たちの小麦アレルギーっていうのがありますので、アレルギーの子供たちも丸ぼうろが食べれるようなそういう商品ができたらいいなっていうふうに思います」
この日は、初めての試作。米粉7割、小麦粉3割で配合し、一部の工程は手作業でおこないました。
【本村製菓製造部 本田義幸部長】
「(小麦粉と)触り心地は全然違うなってかんじですね。(米粉は)きめ細かくて粘りも違う、粘度っていうんですけどそこも全然違うので」
通常の丸ぼうろは、そのときの気温や湿度によって焼く温度を調整していますが、今回は原材料が違うため温度の調整も手探りだといいます。
【本村製菓製造部 本田義幸部長】
「やっぱり焼き具合がどうしても初めてなので温度調整、(焼く)スピードとかが全くの未知の世界で…」
「温度調整が未知の世界」と言う通り、焼き上がりの色が黒くなってしまったものの最初の試作品が完成。そして試食を迎えました。
【本村製菓坂口誠常務】
「味は良いなと思ってます。あと食感も米粉の独特のモチモチ感っていうのが出てるのでそこは良いかなと思います」
社内での評価はまずまず。商品化に向け改善点も出し合いました。
「これだと…足らん気がする…中まで…」
「スカスカになるてこと?火が通らん?」
「うん…生っぽくない?」
本村製菓は6月中に丸ぼうろのレシピを決め、年内には商品化し全国で発売したいとしています。
【本村製菓 坂口誠常務】
「関西圏とか首都圏ではなかなか認知度がないんですよ。実は。そういう人たちにも知ってもらえるきっかけがこの米粉の丸ぼうろを開発することで入口になるんじゃないかなというふうには思ってます」
小麦価格の高騰が続くなか、積極的に米粉を使う動きが県内でも始まっています。価格などまだ課題もある一方、これまでと違うターゲットに向けた新商品が生まれるきっかけにもなっています。
【JA食糧さが 草場裕文課長】
「京都(府)の菓子店から佐賀県産の米粉を使った商品を開発したいとのお問い合わせなどいただいておりまして、これらを今後の取り引きにつなげて少しずつでも(米粉の)売り上げ増やしていければというふうに考えてます」
県産米の販売のほか、2015年から米粉の製粉・販売をしている「JA食糧さが」
グルテンフリーという健康志向の高まりや、小麦価格の高騰もあり、JA食糧さがでも米粉の売り上げ数量は徐々に増えているといいます。
しかし小麦粉の代用として普及させるにはまだ課題があるといいます。
【JA食糧さが営業課 草場裕文課長】
「原材料や製造方法の違いから小麦粉よりも価格が高いというところがあげられます。今のままですと小麦のそのままの代わりっていうのにはちょっとまだならないのかなと」
課題もありますが、米粉ならではの強みもあります。
【JA食糧さが 草場裕文課長】
「まず、米粉には『グルテン』が含まれておりませんので、小麦アレルギーの方でも安心して食べていただくことができます。また、小麦粉に比べて油の吸収率が低いので揚げ物の衣等に使用していただくとカロリーをおさえることができまして、サクサクとした食感が長く持続するという特徴があります」
県内では米粉を使ったあの佐賀銘菓作りも始まっています。佐賀市金立町の本村製菓。1953年創業の菓子メーカーです。丸ぼうろの製造に使う小麦粉は年間およそ138トン。今月から米粉を使った丸ぼうろ作りにチャレンジしています。
【本村製菓 坂口誠常務】
「小麦粉が高騰してまして、今後の先行きもなかなか見通しが立たないと、どうやって今後やっていこうかっていうなかで小麦粉から米粉にシフトするとどういうふうになるだろうっていうアイデアが出ましたんで。まずやってみようかと」
現在、米粉は輸入小麦粉のおよそ2倍の価格が相場だということですが、価格が安定していて商品販売などの戦略が立てやすいといいます。一方、米粉を使って丸ぼうろを作ることに心配な点もありました。
【本村製菓 坂口誠常務】「丸ぼうろっていうのは400年の歴史があるお菓子でありますので、その大切に受け継がれたレシピを、その主原料をいじるっていうところに本当にいいのかなと」
しかし米粉を使うから期待できることも
【本村製菓 坂口誠常務】
「最近言われている子供たちの小麦アレルギーっていうのがありますので、アレルギーの子供たちも丸ぼうろが食べれるようなそういう商品ができたらいいなっていうふうに思います」
この日は、初めての試作。米粉7割、小麦粉3割で配合し、一部の工程は手作業でおこないました。
【本村製菓製造部 本田義幸部長】
「(小麦粉と)触り心地は全然違うなってかんじですね。(米粉は)きめ細かくて粘りも違う、粘度っていうんですけどそこも全然違うので」
通常の丸ぼうろは、そのときの気温や湿度によって焼く温度を調整していますが、今回は原材料が違うため温度の調整も手探りだといいます。
【本村製菓製造部 本田義幸部長】
「やっぱり焼き具合がどうしても初めてなので温度調整、(焼く)スピードとかが全くの未知の世界で…」
「温度調整が未知の世界」と言う通り、焼き上がりの色が黒くなってしまったものの最初の試作品が完成。そして試食を迎えました。
【本村製菓坂口誠常務】
「味は良いなと思ってます。あと食感も米粉の独特のモチモチ感っていうのが出てるのでそこは良いかなと思います」
社内での評価はまずまず。商品化に向け改善点も出し合いました。
「これだと…足らん気がする…中まで…」
「スカスカになるてこと?火が通らん?」
「うん…生っぽくない?」
本村製菓は6月中に丸ぼうろのレシピを決め、年内には商品化し全国で発売したいとしています。
【本村製菓 坂口誠常務】
「関西圏とか首都圏ではなかなか認知度がないんですよ。実は。そういう人たちにも知ってもらえるきっかけがこの米粉の丸ぼうろを開発することで入口になるんじゃないかなというふうには思ってます」
小麦価格の高騰が続くなか、積極的に米粉を使う動きが県内でも始まっています。価格などまだ課題もある一方、これまでと違うターゲットに向けた新商品が生まれるきっかけにもなっています。
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