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浸水被害の軽減へ 10年ぶりの排水機場建設【佐賀県武雄市】
2022/12/05 (月) 18:50

2022年10月末、県内では10年ぶりとなる排水機場の建設が武雄市で始まりました。目的は浸水被害の軽減です。建設の背景や排水機場の仕組みについて取材してきました。
【長島リポーター】
「令和元年と去年の豪雨による浸水被害を受け、今年10月、武雄市では新しい排水機場の建設が始まりました」
武雄市北方町志久地区。六角川とその支流・広田川が流れています。
六角川流域の武雄市では、2019年と2021年、記録的な大雨で内水氾濫が起き、市内では1500戸以上の家が浸かるなど広範囲に被害が及びました。
【杵藤土木事務所 宇曽谷所長】
「あちらが広田川排水機場の工事現場です。この周辺が大規模な浸水被害を受けている箇所になります。こちらが当時令和元年の浸水の深さです」
県はこの被害を受け、内水対策のプロジェクトを進めていて、その一環として現在、六角川と、支流の広田川の合流地点に排水機場が建てられています。
県内での新設は10年ぶりです。
【杵藤土木事務所 宇曽谷所長】
「令和元年8月豪雨、時間雨量100mm以上降る雨が発生して大水害を起こした。それを契機に今回この広田川排水機場を以前から計画があったものを加速化させて事業に取り組むようになった」
広田川排水機場は機械ごと川の中にある水中ポンプ型。5つのポンプを使って、毎秒5トンを排水します。これは25mプールを1分弱で空にすることができる排水量です。
災害時はどのように機能しているのか、六角川流域にある蔵堂入江排水機場を取材しました。
【杵藤土木事務所 宇曽谷所長】
「大雨の警報が出たり被害が出るだろうという時にはこちらに操作員さんが待機して操作をする。これが操作盤、それがけいき"色々なポンプけいき"になる、将来的には(広田川排水機場も)こういう形になる」
災害時には重要な機能を果たす排水機場には常駐している人はおらず、必要な時にだけ地域住民など市や町が選んだ操作員が出向きます。ボタンを押すことでポンプを動かす操作盤があり、交代しながら対応するということです。
【杵藤土木事務所 宇曽谷所長】
「通常時は六角川に普通に流れている状況、大雨の洪水が発生するということになり六角川(の水位)が上がった場合、広田川への逆流を防ぐためにゲートを閉める、閉めたあとポンプを稼働させて六角川に流す」
基本的にはこの対応で六角川からの逆流を防ぎ、強制的に排水することで広田川の増水を抑えます。
しかし、2019年や2021年のような記録的な大雨の場合は、六角川の水位が上がり決壊することも考えられるため、稼働させていてもポンプを止める「運転調整」を行うことも。これには、24時間体制での対応が必要なため、排水機場には操作盤などの機械のほかに休憩室や炊事場、トイレや風呂なども完備されています。
このように県や市町、地域住民が連携して水害対策をしていますが、完全に防ぐのは難しいのが現状。しかし、浸水の常襲地域である広田川流域の志久地区では排水機場新設に期待を寄せています。
【杵藤土木事務所 宇曽谷所長】
「今回のこの排水機場は5トンの規模を有しているので、この地域の浸水被害の軽減に大きく効果があると考えている」
広田川の排水機場は、2025年度の雨季へ向け2023年度中に完成し運用が始まる予定です。
【長島リポーター】
「令和元年と去年の豪雨による浸水被害を受け、今年10月、武雄市では新しい排水機場の建設が始まりました」
武雄市北方町志久地区。六角川とその支流・広田川が流れています。
六角川流域の武雄市では、2019年と2021年、記録的な大雨で内水氾濫が起き、市内では1500戸以上の家が浸かるなど広範囲に被害が及びました。
【杵藤土木事務所 宇曽谷所長】
「あちらが広田川排水機場の工事現場です。この周辺が大規模な浸水被害を受けている箇所になります。こちらが当時令和元年の浸水の深さです」
県はこの被害を受け、内水対策のプロジェクトを進めていて、その一環として現在、六角川と、支流の広田川の合流地点に排水機場が建てられています。
県内での新設は10年ぶりです。
【杵藤土木事務所 宇曽谷所長】
「令和元年8月豪雨、時間雨量100mm以上降る雨が発生して大水害を起こした。それを契機に今回この広田川排水機場を以前から計画があったものを加速化させて事業に取り組むようになった」
広田川排水機場は機械ごと川の中にある水中ポンプ型。5つのポンプを使って、毎秒5トンを排水します。これは25mプールを1分弱で空にすることができる排水量です。
災害時はどのように機能しているのか、六角川流域にある蔵堂入江排水機場を取材しました。
【杵藤土木事務所 宇曽谷所長】
「大雨の警報が出たり被害が出るだろうという時にはこちらに操作員さんが待機して操作をする。これが操作盤、それがけいき"色々なポンプけいき"になる、将来的には(広田川排水機場も)こういう形になる」
災害時には重要な機能を果たす排水機場には常駐している人はおらず、必要な時にだけ地域住民など市や町が選んだ操作員が出向きます。ボタンを押すことでポンプを動かす操作盤があり、交代しながら対応するということです。
【杵藤土木事務所 宇曽谷所長】
「通常時は六角川に普通に流れている状況、大雨の洪水が発生するということになり六角川(の水位)が上がった場合、広田川への逆流を防ぐためにゲートを閉める、閉めたあとポンプを稼働させて六角川に流す」
基本的にはこの対応で六角川からの逆流を防ぎ、強制的に排水することで広田川の増水を抑えます。
しかし、2019年や2021年のような記録的な大雨の場合は、六角川の水位が上がり決壊することも考えられるため、稼働させていてもポンプを止める「運転調整」を行うことも。これには、24時間体制での対応が必要なため、排水機場には操作盤などの機械のほかに休憩室や炊事場、トイレや風呂なども完備されています。
このように県や市町、地域住民が連携して水害対策をしていますが、完全に防ぐのは難しいのが現状。しかし、浸水の常襲地域である広田川流域の志久地区では排水機場新設に期待を寄せています。
【杵藤土木事務所 宇曽谷所長】
「今回のこの排水機場は5トンの規模を有しているので、この地域の浸水被害の軽減に大きく効果があると考えている」
広田川の排水機場は、2025年度の雨季へ向け2023年度中に完成し運用が始まる予定です。
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