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県内事故の4割が高齢ドライバー 県警は無料の技能教習も実施【佐賀県】

2023/05/23 (火) 18:40

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事故自体は減る一方で、増加傾向にあるものも。去年、県内で起きた事故の約4割が高齢ドライバーによる事故であることを受け、県警察本部は無料の技能教習を行うなど対策に力を入れています。

近年目立っているのが高齢ドライバーによる交通事故。県警察本部によりますと、県内の交通事故は過去5年間、減り続けていますが、高齢ドライバーによる事故の割合は年々増加していて、去年は全体の4割以上を占めています。
この現状を受け、警察は高齢ドライバーの事故対策に力を入れていて、佐賀市の運転免許試験場では70歳以上のドライバーを対象に無料の技能教習を行っています。

【長島リポーター】
「高齢ドライバーの皆さんが受ける教習を実際に体験してみたいと思います、よろしくお願いします」

教習は1時間ほど。見通しの悪い交差点の通行や、一時停止、駐車など教習所内の様々なコースを走り、助手席に座った教官が運転中に注意するポイントをアドバイスします。

【長島リポーター】
「交差点での右折のタイミングで高齢者の方が陥りやすいミスはありますか?」

【教官】
「それは間違って右側通行をすることですね。左の車線に入らずに誤って対向車線、右側に入ることがある。非常に危険ですね」

自分ではなかなか気付くことのできない運転中の癖なども教えてもらうことができ、より安全運転への意識が上がると感じました。
県内では、毎年3000人から4000人ほどが運転免許を自主返納しています。
一方で、高齢者の免許保有率は過去5年間増え続けていて、去年は約3割が65歳以上となりました。

【男性】
「歩いて行くのはちょっとスーパーが遠い、うちはここが近い。でも大抵の人は結構歩かないといけないんじゃないか、車がないと大変」
【女性】
「週2回くらいは必ず(車を)使う、病院に行ったり小城に住んでいるから佐賀まで出てくるのにはやっぱりいる、乗り換えないといけないから」

佐賀県は車社会と言われ、車が無いと生活が不便という声もよく聞かれますが、警察は、「加齢に伴う身体機能の低下は避けられないことなので、教習を受けたり相談をしたりして自分の運転能力の現状を確かめ、免許の自主返納も検討してほしい」と呼び掛けています。

【県警察本部運転免許課 香月誠課長補佐】
「現在、高齢ドライバーの方が原因者となる交通事故の割合が増加している、運転が心配な高齢ドライバーの方や家族からの相談も受け付けているので早めの相談を」

免許を持てるかが決まる試験というわけではありませんので、油断や慢心による事故を起こさないためにも自分の“いま”の運転能力を確かめるのには良いですよね。
この教習は毎週火曜日に行われていて、受講には電話などでの事前予約が必要だということです。
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