佐賀のニュース
生徒が”デイサービスを運営” 介護を支える人材育成へ学校でも試行錯誤 嬉野高校【佐賀県】
2023/10/24 (火) 18:18
再来年、2025年には県民の3割が65歳以上の高齢者になるとみられ、県内の介護職の人材は大幅に不足するとみられています。そうした中、嬉野高校では生徒に介護の魅力に気付いてもらおうとある取り組みが進んでいます。
「おはようございます!」「濡れないようにね~」
この日は雨。手を引いてゆっくりと車に乗り込んでいきます。
向かった先は、嬉野市塩田町の高齢者施設です。
介護にあたっているのは職員ではなく高校生!実は“体験活動”の一環なんです。
Q.高校生の介護は?
【利用者】
「楽しかったです」
「高校生のお世話というより、高校生から教えてもらうことの方が多かった」
【リポート・橋爪 和泉】
「その高校生たちが通っている高校が嬉野市にあります。こちら…嬉野高校社会福祉系列です」
「通所系サービスということは?家から?」
「通う」
「はい、通って行く。デイサービス、デイケアとかね」
介護福祉士の資格の取得を目指す嬉野高校社会福祉系列。
生徒数は1学年約10人と20年前と比べ3分の1まで減少しました。
一方、昨年度の卒業生のうち高齢者施設に就職したのはたった1人。
いま、学校現場でも介護職の人材不足に危機感を募らせています。
【嬉野高校社会福祉系列 浦郷久美子先生】
「核家族化が進んでいて、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に住んでいないのが現実。おじいちゃん・おばあちゃんの介護を目の当たりにしたとかそういう子も減っている。経験したことじゃないと介護福祉士になりたいとはならないですよね…」
【リポート・橋爪 和泉】
「一方、再来年・2025年にはいわゆる団塊の世代が75歳を迎え、介護業界は人手不足がより深刻になる見通しです」
「きつい」「汚い」などいわゆる3Kのイメージが根強い介護職。
その人材は再来年、県内で約1100人不足するとみられています。
「それでは行きます。グーパー。グーパー。グーパー」
少しでも地元・佐賀で働く介護の人材を増やしたい。
嬉野高校が進めているのが、実習以外の“体験活動”です。
「髪の毛を乾かしますね~」
高齢者施設では日常的なサポートをする介護福祉士だけでなく、医学的立場で健康管理をする看護師、食事面を担当する管理栄養士など…実に8種類もの職種があります。
今回は希望する役割に分かれ生徒たちが主体となってデイサービスを運営する、嬉野高校独自の取り組みです。
「ここに連絡を書いてもらって私たちが分かりましたって言う感じで戻す」
【嬉野高3年 栗田達弥さん】
「普段の実習ではなかなか目にする機会が無かったので…今回初めて記録を見学して新鮮な感じです」
来年の春から介護福祉士として働く栗田達弥くん17歳。
体験活動がその職を志す大きな後押しになったといいます。
【嬉野高3年 栗田達弥さん】
「つらいのかなとか結構不安だった実際に行ってみると利用者から笑顔をもらえたり、ありがとうと言ってもらえることにやりがいを感じて、きついとか悪いイメージが無くなった」
また、こんな生徒も…
【嬉野高3年 山下莉央さん】
「利用者さんとたくさん触れ合ってみて笑顔あふれる楽しい仕事だなと思った。介護福祉士の資格を取得してこの3年間で学んできたことを活かしながら管理栄養士として働きたい」
このほか、高齢者との交流イベントなど新型コロナの5類移行に伴い体験活動が本格的に進む嬉野高校。
施設側もこの取り組みに期待を寄せています。
【済昭園介護福祉部 副島貴志部長】
「若い子たちに介護の魅力をいかに発信できるか。悪いイメージが先行するところもあるかもしれないが、しっかり中身を見てもらって、介護の人材をもっと増やしていければ」
再来年には県民の3割、約25万4000人が65歳以上の高齢者になる見込みです。
介護を支える人材を増やすために学校現場でも試行錯誤は続きます。
【嬉野高校社会福祉系列 浦郷久美子先生】
「厳しい時代は続くと思うが高校生やプロの介護職、私たち携わっている人間が少しでも福祉の仕事の魅力について語っていける、伝えていけるよう頑張りたい」
「おはようございます!」「濡れないようにね~」
この日は雨。手を引いてゆっくりと車に乗り込んでいきます。
向かった先は、嬉野市塩田町の高齢者施設です。
介護にあたっているのは職員ではなく高校生!実は“体験活動”の一環なんです。
Q.高校生の介護は?
【利用者】
「楽しかったです」
「高校生のお世話というより、高校生から教えてもらうことの方が多かった」
【リポート・橋爪 和泉】
「その高校生たちが通っている高校が嬉野市にあります。こちら…嬉野高校社会福祉系列です」
「通所系サービスということは?家から?」
「通う」
「はい、通って行く。デイサービス、デイケアとかね」
介護福祉士の資格の取得を目指す嬉野高校社会福祉系列。
生徒数は1学年約10人と20年前と比べ3分の1まで減少しました。
一方、昨年度の卒業生のうち高齢者施設に就職したのはたった1人。
いま、学校現場でも介護職の人材不足に危機感を募らせています。
【嬉野高校社会福祉系列 浦郷久美子先生】
「核家族化が進んでいて、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に住んでいないのが現実。おじいちゃん・おばあちゃんの介護を目の当たりにしたとかそういう子も減っている。経験したことじゃないと介護福祉士になりたいとはならないですよね…」
【リポート・橋爪 和泉】
「一方、再来年・2025年にはいわゆる団塊の世代が75歳を迎え、介護業界は人手不足がより深刻になる見通しです」
「きつい」「汚い」などいわゆる3Kのイメージが根強い介護職。
その人材は再来年、県内で約1100人不足するとみられています。
「それでは行きます。グーパー。グーパー。グーパー」
少しでも地元・佐賀で働く介護の人材を増やしたい。
嬉野高校が進めているのが、実習以外の“体験活動”です。
「髪の毛を乾かしますね~」
高齢者施設では日常的なサポートをする介護福祉士だけでなく、医学的立場で健康管理をする看護師、食事面を担当する管理栄養士など…実に8種類もの職種があります。
今回は希望する役割に分かれ生徒たちが主体となってデイサービスを運営する、嬉野高校独自の取り組みです。
「ここに連絡を書いてもらって私たちが分かりましたって言う感じで戻す」
【嬉野高3年 栗田達弥さん】
「普段の実習ではなかなか目にする機会が無かったので…今回初めて記録を見学して新鮮な感じです」
来年の春から介護福祉士として働く栗田達弥くん17歳。
体験活動がその職を志す大きな後押しになったといいます。
【嬉野高3年 栗田達弥さん】
「つらいのかなとか結構不安だった実際に行ってみると利用者から笑顔をもらえたり、ありがとうと言ってもらえることにやりがいを感じて、きついとか悪いイメージが無くなった」
また、こんな生徒も…
【嬉野高3年 山下莉央さん】
「利用者さんとたくさん触れ合ってみて笑顔あふれる楽しい仕事だなと思った。介護福祉士の資格を取得してこの3年間で学んできたことを活かしながら管理栄養士として働きたい」
このほか、高齢者との交流イベントなど新型コロナの5類移行に伴い体験活動が本格的に進む嬉野高校。
施設側もこの取り組みに期待を寄せています。
【済昭園介護福祉部 副島貴志部長】
「若い子たちに介護の魅力をいかに発信できるか。悪いイメージが先行するところもあるかもしれないが、しっかり中身を見てもらって、介護の人材をもっと増やしていければ」
再来年には県民の3割、約25万4000人が65歳以上の高齢者になる見込みです。
介護を支える人材を増やすために学校現場でも試行錯誤は続きます。
【嬉野高校社会福祉系列 浦郷久美子先生】
「厳しい時代は続くと思うが高校生やプロの介護職、私たち携わっている人間が少しでも福祉の仕事の魅力について語っていける、伝えていけるよう頑張りたい」
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