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県内出身の作家はここ40年でわずか28人 みやき町から絵本作家白浜ひさみさんデビュー【佐賀県】
2024/11/04 (月) 14:34
毎週月曜日は佐賀人十色。きょうはみやき町の絵本作家です。
県内出身の作家はここ40年でわずか28人。活躍するのが非常に難しい世界で、作品が出版社の目に留まり今年、デビューを果たしました。その独特な絵本の世界観とは…。
【戸川真夢】「こちらの輝くもやもやという絵本。みやき町在住の絵本作家が手掛けたものなんです」
「あるとき輝くもやもやはもやもやしました。もっと何かおもしろいことをしたいワクワクしたいとおもいました。そうだ、ぶんしんをつくってみよう」
みやき町在住の白浜ひさみさん36歳。今年の9月に絵本作家としてデビューしました。
【白浜さん】「面白い話が書きたい。面白いかはわからないですけどね。誰でも読んでわかりやすいものっていうのが私のモットーです」
絵本作家の中でも白浜さんは物語のみを担当する「文章作家」。絵は外部のイラストレーターと協力して絵本を作るスタイルです。
【白浜さん】「絵心がないのが一つと、文章は想像力を掻き立てるとてもすばらしいツールだと思うので」
これまで本の世界には全く縁がなかった白浜さん。普段は夫が営むコンサルタント会社の経理などをサポートしています。しかし、コロナ禍で自分と向き合う時間が増え、自らが感じたことを書き起こすように。書いたものを公表できないか探していたところ、出版社の絵本大賞のコンテストを見つけました。
【白浜さん】「幸いにも絵を描かずに文章だけで応募できるということだったので、文章だけで応募しました。今、直球で会話をするよりもっと深みを増せるというのが文章かなと思う」
しかしコンテストでは落選。受賞は逃しましたが、その後、出版社からある一通の手紙が送られてきたのです。なんと出版の依頼でした。
【白浜さん】「とっても震えましたね。そんなふうになったらいいなという感じではあったんですけど、なくても仕方ないと思っていたのでとても喜びました」
選考にはもれましたが、出版社の社内で評価され、絵本を出さないかと声がかかったのです。一緒に暮らす両親は、
【白浜さんの両親】「(報告されて)うれしかったですね。短い言葉で表現している内容がたくさんの人に読んでもらえたらいいなという気持ちになった」
非常に難しいとされる絵本作家のデビュー。県立図書館によりますと、記録が残る1985年以降で県内出身の絵本作家は28人しかいません。紙媒体での絵本が読まれなくなってきたことや、昔からある絵本の人気が根強いことが主な理由です。
「輝くもやもやは自分から飛び出したぶんしんをみて、はじめてじぶんがどれほど素敵なのかを知りました」
この絵本はどこか毎日に満たされない主人公が「自分自身」を見つめなおすことで人生のすばらしさを再認識する物語。1年の間に出版社やデザイナーと50回以上の話し合いを重ね、完成させました。
【白浜さん】「(原稿を)出して、向こうから(出版社から)校正があるんですけどそれに対して日々私も進化するのでできるだけ今の自分に嘘のないことを書きたいので本当に最後の最後までかなり言葉はかえました」
この絵本について年間およそ300冊の本を読みカリスマブックアドバイザーの本間悠(ほんまはるか)さんは、
【本間悠さん】「文章の面白さと言葉遊びみたいな部分と絵の魅力が一致していて、絵と文章で物語が膨らんでいく「絵本」というまさにこういうものだという感じがしました」
【白浜さん】「(田んぼ見ながら)なんかいないかなー」
物語のアイデアは日常から湧いてくるという白浜さん。自宅の周りを散歩してアイデアを生み出します。
【白浜さん】「やっぱり自然に教えられることは本当に多いので。雲とか風とか対話をよくします。お散歩のときは」
今回の絵本にも散歩の時に出てきたアイデアが生かされているといいます。
【白浜さん】「もやもやの自分の中のイメージはこういう雲っぽいものに近いかもしれない。あとは最後のページで光のシャワーみたいな絵を描いていただいたんですけどそれを雲間から見える太陽から降ってくる光のカーテンとかあると思うんですけど」
佐賀の豊かな自然で育まれた感性を生かした白浜さんの絵本。地元の本屋も応援していきたいと話します。
【本間さん】「こういう風に地元の作家さんがでてきてくれるというのはすごく喜ばしい。特に今回の内容も佐賀の豊かな自然がある場所で育まれる感性が、そのまま絵本になっているような感じがしたのでこれからも活躍していただきたい」
白浜さんは、多くの人が自分を見つめなおすきっかけを作れる存在になれたらと2作目にも意欲を見せています。
【白浜さん】「皆さん一人一人が自分の中の力に気付けるような本来持っている力に気付けるようなそういうきっかけを伝えられたらいいなと思っています」
県内出身の作家はここ40年でわずか28人。活躍するのが非常に難しい世界で、作品が出版社の目に留まり今年、デビューを果たしました。その独特な絵本の世界観とは…。
【戸川真夢】「こちらの輝くもやもやという絵本。みやき町在住の絵本作家が手掛けたものなんです」
「あるとき輝くもやもやはもやもやしました。もっと何かおもしろいことをしたいワクワクしたいとおもいました。そうだ、ぶんしんをつくってみよう」
みやき町在住の白浜ひさみさん36歳。今年の9月に絵本作家としてデビューしました。
【白浜さん】「面白い話が書きたい。面白いかはわからないですけどね。誰でも読んでわかりやすいものっていうのが私のモットーです」
絵本作家の中でも白浜さんは物語のみを担当する「文章作家」。絵は外部のイラストレーターと協力して絵本を作るスタイルです。
【白浜さん】「絵心がないのが一つと、文章は想像力を掻き立てるとてもすばらしいツールだと思うので」
これまで本の世界には全く縁がなかった白浜さん。普段は夫が営むコンサルタント会社の経理などをサポートしています。しかし、コロナ禍で自分と向き合う時間が増え、自らが感じたことを書き起こすように。書いたものを公表できないか探していたところ、出版社の絵本大賞のコンテストを見つけました。
【白浜さん】「幸いにも絵を描かずに文章だけで応募できるということだったので、文章だけで応募しました。今、直球で会話をするよりもっと深みを増せるというのが文章かなと思う」
しかしコンテストでは落選。受賞は逃しましたが、その後、出版社からある一通の手紙が送られてきたのです。なんと出版の依頼でした。
【白浜さん】「とっても震えましたね。そんなふうになったらいいなという感じではあったんですけど、なくても仕方ないと思っていたのでとても喜びました」
選考にはもれましたが、出版社の社内で評価され、絵本を出さないかと声がかかったのです。一緒に暮らす両親は、
【白浜さんの両親】「(報告されて)うれしかったですね。短い言葉で表現している内容がたくさんの人に読んでもらえたらいいなという気持ちになった」
非常に難しいとされる絵本作家のデビュー。県立図書館によりますと、記録が残る1985年以降で県内出身の絵本作家は28人しかいません。紙媒体での絵本が読まれなくなってきたことや、昔からある絵本の人気が根強いことが主な理由です。
「輝くもやもやは自分から飛び出したぶんしんをみて、はじめてじぶんがどれほど素敵なのかを知りました」
この絵本はどこか毎日に満たされない主人公が「自分自身」を見つめなおすことで人生のすばらしさを再認識する物語。1年の間に出版社やデザイナーと50回以上の話し合いを重ね、完成させました。
【白浜さん】「(原稿を)出して、向こうから(出版社から)校正があるんですけどそれに対して日々私も進化するのでできるだけ今の自分に嘘のないことを書きたいので本当に最後の最後までかなり言葉はかえました」
この絵本について年間およそ300冊の本を読みカリスマブックアドバイザーの本間悠(ほんまはるか)さんは、
【本間悠さん】「文章の面白さと言葉遊びみたいな部分と絵の魅力が一致していて、絵と文章で物語が膨らんでいく「絵本」というまさにこういうものだという感じがしました」
【白浜さん】「(田んぼ見ながら)なんかいないかなー」
物語のアイデアは日常から湧いてくるという白浜さん。自宅の周りを散歩してアイデアを生み出します。
【白浜さん】「やっぱり自然に教えられることは本当に多いので。雲とか風とか対話をよくします。お散歩のときは」
今回の絵本にも散歩の時に出てきたアイデアが生かされているといいます。
【白浜さん】「もやもやの自分の中のイメージはこういう雲っぽいものに近いかもしれない。あとは最後のページで光のシャワーみたいな絵を描いていただいたんですけどそれを雲間から見える太陽から降ってくる光のカーテンとかあると思うんですけど」
佐賀の豊かな自然で育まれた感性を生かした白浜さんの絵本。地元の本屋も応援していきたいと話します。
【本間さん】「こういう風に地元の作家さんがでてきてくれるというのはすごく喜ばしい。特に今回の内容も佐賀の豊かな自然がある場所で育まれる感性が、そのまま絵本になっているような感じがしたのでこれからも活躍していただきたい」
白浜さんは、多くの人が自分を見つめなおすきっかけを作れる存在になれたらと2作目にも意欲を見せています。
【白浜さん】「皆さん一人一人が自分の中の力に気付けるような本来持っている力に気付けるようなそういうきっかけを伝えられたらいいなと思っています」
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