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【前編】「きつい」「引き継いでほしい」さまざまな思いで走る伝統の有田工業30キロマラソン 【佐賀県】

2024/12/18 (水) 18:40

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男子は30km、女子も10kmを走る、80年ほど続く有田工業高校の伝統行事「有工マラソン」が今年も開催されました。時代の流れに合わせて大会のあり方を問う声もあるなか、生徒たちはさまざまな思いで走りぬきました。

フルマラソンと同じ42キロを走っていた時代もあるという、有田工業高校のマラソン大会。いまから80年ほど前の昭和20年代に始まったとされます。
学校行事としては過酷な大会。30年ほど前の1997年には男子30km、女子10kmという現在の形となりました。
先週木曜日、翌日に大会を控え準備に追われる教職員を後目に、生徒たちは事前練習に余念がありません。

【男子生徒】
「坂道とかの上りがきつい」
【女子生徒】
「30キロってよく考えたらあのときやばかったよねって話題になるらしく、そういうところは経験というか思い出になる」
【先生(有工OB)】
「最初はきつい印象はあったが、個人的には走る楽しみをだんだん学年を重ねるごとに感じるようになってきた」
【女子生徒(3人組)】
「上位目指してたのしく頑張ります!」

それぞれの思いを胸に迎える本番。しかし、伝統の校内行事は、来年度以降距離や大会のあり方を検討しているといいます。

【保護者】
「今までの伝統の30キロもあるけど、土日に大会が控えている部活もあったりするので、女子と同じ10キロそれもいい案だと思う」
【馬場光弘校長】
「(個人的には)距離はもう少し短めの方がいいかなと思うが、じゃあどこをそのように回せるかと考えると今のままでもいいかな。開催するにあたって保護者、PTAの方にも協力いただいているので終わる時間がもう少し早ければいいと思う」

【馬場光弘校長】
「有工マラソン、走ったという記憶は色々なシーンで出てくると思います」

迎えた大会当日、3年生、1年生、2年生の順番で5分おきにスタートします。

【男子生徒(陸上部)】
「目標は走り切ることですね。緊張はしません。陸上部なんで。短距離ですけど。頑張ります」
【男子生徒・2年生】
「おれ喘息持ちなんですよ。だから走れんで見学ですね。普通に走りたくはあった。友達と。来年は走れるように頑張っていこうと思う」

【馬場光弘校長】
「(過去に)途中で居眠り運転の車に轢かれたということもあっていますので、みんなが元気に帰ってくるのを待っています」

学校を出た生徒たちは長崎県・波佐見町へ。走ったり、歩いたり思い思いのペースでゴールを目指します。
コースには5か所の補給所が設置され、長い距離を走る生徒たちにとって楽しみの一つでもあります。

走る方も大変ですが、生徒の通過を待つ先生たちも一苦労。

【先生】
「寒いです」

男子が出発して2時間あまり、男子の20キロ地点から、女子がスタートします。
きのうは完走と意気込んでいた女子生徒は。

【女子生徒】
「頑張ります。一番」

宣言通り、1番で10キロを完走できるのでしょうか?
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