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全国10番目に多い佐賀空港 日々バードストライク対策【佐賀県】

2025/01/16 (木) 18:25

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12月、韓国発生した航空事故では乗客乗員179人の命が失われました。事故原因の1つとしてあげられているのが、飛行機への鳥の衝突、“バードストライク”です。実は佐賀空港、発生件数が全国10番目に多く、日々、猟友会などによる対策がとられていました。

【県地域交流部空港課 田中丈晴課長】
「我々が猟友会に委託をして、その猟友会の方々が鳥がいた場合には目視をして、鳥に当たらないように発砲するなり、あと煙火といって花火。この音によって追い払いをしたりしています」

【リポート・波佐間崇晃】
「こちらは佐賀空港ですこれから県猟友会の方が鳥を追い払うためのパトロールを行うということです」

午前11時前。
県猟友会佐賀南支部のスタッフたちが空港の滑走路周辺に鳥がいないか確認に向かいます。
渡り鳥の飛来が多くなる干潟、佐賀空港はその側にあります。
おととしは32件のバードストライクが発生し全国で10番目に多い結果となっています。
衝突を少しでも減らそうと行われるパトロールは今の時期は1日6回ほど。
鳥の状況に応じて回数は増えていきます。
パトロール開始から数分後。

【梅崎さん】
「鳥そのものには撃たんけど、弾のヒューンという音で鳥は逃げるんですよね。今場内に多い鳥はタゲリですね。中々出ていかない」

県猟友会佐賀南支部の梅崎一芳さん。
銃を扱い始めて35年になります。
今の季節、タゲリなどの鳥は多い時で20羽ほど見かけるといいます。

「キーン…」

「あっ何か甲高い音が聞こえてきました」

高い電子音を発してるのは電子爆音機。鳥よけに効果があるといわれています。
場内にはこの装置が9カ所設置。
鳥が慣れないよう、設置場所は定期的に変えられます。さらに。

【梅崎さん】
「煙火をあげていたんですよね。(どういう効果が?)銃でやったら中々出ていかない鳥もいるんですよね。小さい鳥のカラスとか銃で逃げますけど、トンビとかタゲリとかは中々出ていかないので、煙火を使います。こればっかり上げよったら、この音に慣れてしまって逃げなくなるから、両方併用して使わんと効果がないと思います」

パトロールは1時間ほどかけて終了。
飛行機の離発着の妨げにならないよう、スピードも求められます。
こうしたパトロールは全国で約20の空港で導入されています。
国土交通省の調査では、パトロールを導入している空港と導入していない空港では離着陸1万回あたりのバードストライクの発生件数は4件から5件ほど差があります。

佐賀空港は1998年の開港以来、バードストライクによる遅延などはあるものの、大きな事故は発生していません。

【梅崎さん】
「地道な作業ですけど、パトロールしないとやっぱり飛行機が安全に飛べないと思いますので頑張ってやるしかないと思います」
【田中さん】
「バードストライクというものはしっかり防がないといけないもの。皆様に安全に飛行機をご利用いただける環境を整えていくのが、我々のやらないといけないこと」
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