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新たな歴史を「佐賀神楽団」伝承芸能を県民と育む【佐賀県】
2025/01/27 (月) 18:20
26日の伝承芸能祭に登場した団体のうち、県内から特別出演したのが「佐賀神楽団」です。伝承芸能でありながら新たな歴史を作ろうと歩み続ける「佐賀神楽団」の活動を追いました。
佐賀市で開かれた「県伝承芸能祭」
県内各地に伝わる狂言や浮立などさまざまな地域の伝承芸能が多数披露されました。
県内から特別招待されたのが2020年に結成された「佐賀神楽団」です。
東京で長年演劇活動を行ってきた佐賀市出身の宮田悠輝仁さんを中心に県内外の劇団で活動する11人が所属しています。
【佐賀神楽団代表 宮田悠輝仁さん】
「見て楽しかったっていう、これをもっと色んな人に知ってほしい、佐賀がこういうことに取り組んでいるっていうことも知ってほしいっていうこともあって。神楽を続けています」
「佐賀神楽団」は2021年に初めての公演を嬉野市で行って以降、県内各地のイベントで実績を積み重ねてきました。
去年11月には「神楽の先進地」とされる広島県・安芸高田市の「神楽ドーム」で開かれた神楽のイベントに、広島県以外から唯一参加。
また、去年12月には、日本と韓国の沿岸の副知事が出席した会議の懇親会の場で県を代表して神楽を披露しました。
「神楽」は神の前で奉納する歌や舞。
佐賀神楽では演ずる「舞」と演者に合わせて太鼓や笛などでリズムをとる「奏楽」が奏でる音が互いに呼吸を合わせることを大事にしています。
佐賀神楽団の稽古は週に1回。
稽古では細かな部分の認識のすり合わせに余念がありません。
【団員】
「もっともっときめのところを細かく細かく詰めていく。例えばソロのところとか、口上のところでドンってつくって一緒に大太鼓。本当にそういう細かいところになってくるかなという感じだと思います」
全国に約4000を超える数があるとされている神楽。
佐賀神楽は、今でも新作が作られ続け、幅広い層に受け入れられている広島県の「芸北神楽」をルーツとしています。
【団員】
「広島の方の例えるならコンテンポラリーとかジャズダンスうちの佐賀神楽団って多分ロッキンとかブレイキングの方だと思うんだよね」
【団員】
「佐賀神楽の良さってさっき言ってたみたいなはめる気持ち良さなのかなって思うので。もう本当にあとは自分たちがどれだけ気持ちよくできるかじゃないかなって思いますよね」
「はめる」とは、舞手側の細かな所作に奏者が奏でる音がタイミングよく重なることで、この日も舞手の細かな動きに太鼓の音をどのように重ねるか試行錯誤していました。
【宮田さん】
「いろんな広島の本場の神楽団の方々を見させていただいたんですけど、我々と大きく違うものは何なのかなっていうのを手探りで探しながらやっていかないといけないので、それをみんなで話し合いながらしていっているところです」
アドバイスを送る代表の宮田さんは大学で学んだ舞台芸術を生かし卒業後は演劇活動を行っていました。
その後ふるさと佐賀に戻り、知人の縁などで活動の幅を広げていきます。
ある時は肥前夢街道の忍者として。
そしてまたある時は佐賀城本丸歴史館で披露されている歴史寸劇にも登場。
県も復権に注力する江藤新平役として独特のキャラクターを演じています。
【宮田さん】
「生まれが日本なのもあるので日本文化にふれるっていうのはどこかしらの自分のDNAが呼び起こされるじゃないですけど。やってて楽しいっていうのが一番ですね」
佐賀神楽団のオリジナル演目「佐嘉郡」は佐賀県の成り立ちの一説を題材としています。嘉瀬川を氾濫させる鬼の討伐に向かった主人公は鬼の妖術によって姫を差し向けられますが、姫を改心させ、鬼を倒す方法を教えてもらい無事に鬼を打ち取るというものです。
演者の立ち回りとリズムをとる奏者との呼吸を合わせた掛け合いが魅力です。
佐賀神楽団は太良高校でも授業を行っていて草の根の芸術振興にも力を入れています。
Q.宮田代表はどんな人?
「ミスしてもすぐに大丈夫だよってフォローしてくれるのがとても優しい」
【宮田さん】
「我々が佐賀の文化振興の呼び水として活動できるようにやっていきたいなというふうに思っております」
「神楽」を難しく定義せず身近なものにしていこうと活動を続ける佐賀神楽団。まだ歴史は浅いですが今後その歴史を県民と紡いでいきたいと代表の宮田さんは願っています。
【宮田さん】
「僕がよく皆さんに申し上げるのは伝承が今始まってるというところなので。僕たちだけではなくて佐賀のものとして皆さんで一緒に育んでいってほしいなあっていう気持ちでおります」
佐賀市で開かれた「県伝承芸能祭」
県内各地に伝わる狂言や浮立などさまざまな地域の伝承芸能が多数披露されました。
県内から特別招待されたのが2020年に結成された「佐賀神楽団」です。
東京で長年演劇活動を行ってきた佐賀市出身の宮田悠輝仁さんを中心に県内外の劇団で活動する11人が所属しています。
【佐賀神楽団代表 宮田悠輝仁さん】
「見て楽しかったっていう、これをもっと色んな人に知ってほしい、佐賀がこういうことに取り組んでいるっていうことも知ってほしいっていうこともあって。神楽を続けています」
「佐賀神楽団」は2021年に初めての公演を嬉野市で行って以降、県内各地のイベントで実績を積み重ねてきました。
去年11月には「神楽の先進地」とされる広島県・安芸高田市の「神楽ドーム」で開かれた神楽のイベントに、広島県以外から唯一参加。
また、去年12月には、日本と韓国の沿岸の副知事が出席した会議の懇親会の場で県を代表して神楽を披露しました。
「神楽」は神の前で奉納する歌や舞。
佐賀神楽では演ずる「舞」と演者に合わせて太鼓や笛などでリズムをとる「奏楽」が奏でる音が互いに呼吸を合わせることを大事にしています。
佐賀神楽団の稽古は週に1回。
稽古では細かな部分の認識のすり合わせに余念がありません。
【団員】
「もっともっときめのところを細かく細かく詰めていく。例えばソロのところとか、口上のところでドンってつくって一緒に大太鼓。本当にそういう細かいところになってくるかなという感じだと思います」
全国に約4000を超える数があるとされている神楽。
佐賀神楽は、今でも新作が作られ続け、幅広い層に受け入れられている広島県の「芸北神楽」をルーツとしています。
【団員】
「広島の方の例えるならコンテンポラリーとかジャズダンスうちの佐賀神楽団って多分ロッキンとかブレイキングの方だと思うんだよね」
【団員】
「佐賀神楽の良さってさっき言ってたみたいなはめる気持ち良さなのかなって思うので。もう本当にあとは自分たちがどれだけ気持ちよくできるかじゃないかなって思いますよね」
「はめる」とは、舞手側の細かな所作に奏者が奏でる音がタイミングよく重なることで、この日も舞手の細かな動きに太鼓の音をどのように重ねるか試行錯誤していました。
【宮田さん】
「いろんな広島の本場の神楽団の方々を見させていただいたんですけど、我々と大きく違うものは何なのかなっていうのを手探りで探しながらやっていかないといけないので、それをみんなで話し合いながらしていっているところです」
アドバイスを送る代表の宮田さんは大学で学んだ舞台芸術を生かし卒業後は演劇活動を行っていました。
その後ふるさと佐賀に戻り、知人の縁などで活動の幅を広げていきます。
ある時は肥前夢街道の忍者として。
そしてまたある時は佐賀城本丸歴史館で披露されている歴史寸劇にも登場。
県も復権に注力する江藤新平役として独特のキャラクターを演じています。
【宮田さん】
「生まれが日本なのもあるので日本文化にふれるっていうのはどこかしらの自分のDNAが呼び起こされるじゃないですけど。やってて楽しいっていうのが一番ですね」
佐賀神楽団のオリジナル演目「佐嘉郡」は佐賀県の成り立ちの一説を題材としています。嘉瀬川を氾濫させる鬼の討伐に向かった主人公は鬼の妖術によって姫を差し向けられますが、姫を改心させ、鬼を倒す方法を教えてもらい無事に鬼を打ち取るというものです。
演者の立ち回りとリズムをとる奏者との呼吸を合わせた掛け合いが魅力です。
佐賀神楽団は太良高校でも授業を行っていて草の根の芸術振興にも力を入れています。
Q.宮田代表はどんな人?
「ミスしてもすぐに大丈夫だよってフォローしてくれるのがとても優しい」
【宮田さん】
「我々が佐賀の文化振興の呼び水として活動できるようにやっていきたいなというふうに思っております」
「神楽」を難しく定義せず身近なものにしていこうと活動を続ける佐賀神楽団。まだ歴史は浅いですが今後その歴史を県民と紡いでいきたいと代表の宮田さんは願っています。
【宮田さん】
「僕がよく皆さんに申し上げるのは伝承が今始まってるというところなので。僕たちだけではなくて佐賀のものとして皆さんで一緒に育んでいってほしいなあっていう気持ちでおります」
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