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“後継者不足や美容師の増加”理容師10年前から約2割減「若手が諦めず続けられる環境を」【佐賀県】
2025/03/06 (木) 18:40

シリーズでお伝えしているサガリサーチ。今回は、理容師の減少について。全国的に理容師が減っている中、県内でも100年ほど営業を続けてきた理容室で後継者が見つからないなどなり手が減っています。減少の背景を取材しました。
【理容師歴約60年理容トクナガ・2代目 徳永靖博さん】
「1日中忙しい時もあるそういう時は体がきつい」
Q後どれくらい続ける?「2、3年」
佐賀市川副町で理容室を営む徳永靖博さん83歳。父が始めた理容室の跡を継ぎ、60年以上この場所でカットを続けてきました。
【理容師歴約60年理容トクナガ・2代目 徳永靖博さん】
「お客さんを喜ばせたときが1番気持ちが良い」
約100年近く地元で親しまれてきたお店。中には、靖博さんの父の代から通う常連客も。散髪のほか、髭剃りや眉のカットも依頼しているといいます。
【70年近く通う常連客】
「安心する。全部おまかせして寝てしまう」
また、店は地域の憩いの場にもなっています。
【40年通う常連客】
「1週間に3回来る。シャンプーしたり、世間話。うっぷん晴らし、ストレス解消」
しかし、靖博さんは、約100年にもなる店を自分の代でたたむつもりです。
【理容師歴約60年理容トクナガ・2代目 徳永靖博さん】
「昔の3分の1か4分の1しかお客さんおらんけん(息子)に継がせなくて良かった。後継者がどこもいない」
【70年ほど通う常連客】
「ないと困るし、続けてもらいたい」
美容師とは別の国家試験を受け、顔そりなども行える理容師。県によりますと、県内の理容師の数は2013年に1687人いましたが、その後10年で約2割減っています。大きな理由と考えられるのが美容師の増加。おととしの時点でその数は理容師の2.5倍に迫ります。また、美容室や理容室の予約サイトなどを運営する会社の調べによると、理容室の利用率は減少傾向で男性客の1回あたりの利用単価は、3000円を下回っています。
一方、美容室の男性客の利用率はこの5年間では去年が最も高く、1回あたりの利用単価は、約5000円です。
【理容師歴約60年理容トクナガ・2代目 徳永靖博さん】
「今は5時に終わる。(昔は)8時、9時に閉めてた。若者が目指さないのは)(客が少なく)儲けが少ないから」
美容師の数が増え、理容師の担い手が減る背景は他にも・・・
【佐賀県理容生活衛生同業組合・山田正光理事長】
「ドラマ(の影響)で男性美容師が増えた。その影響がある」
理容師のことを知ってもらおうと、県の理容組合は毎年小学校で出前授業を開いています。
【佐賀県理容生活衛生同業組合・山田正光理事長】
「小さいころから理容に触れるてもらって、面白さや良さを子供達にアピールして少しでもなりたいと思ってもらえるような活動をしている」
一方、県内には世界に認められる若手理容師も。2年前、小城市に理容室をオープンした篠田隼さん31歳。カットやセットの技術を競う世界大会に日本代表として出場し、団体で銀メダルを2回、銅メダルを1回を獲得。細かくはさみを使ってカットした点が評価されたといいます。
【PROGRESS BARBER 篠田隼さん】
「ほぼ毎日練習。練習は10年。営業が終わって2、3時間」
7人の客のカットを終えたこの日の閉店後も次の大会に向け練習を開始。マネキンの髪が左右対称になるようセットしていきます。
【PROGRESS BARBER 篠田隼さん】
「信頼して髪を切らせてもらえるような理容師になりたいと思い、そこには練習しかない。最初は大変だったけど今はすごく楽しい」
しかし篠田さんも初めは、シャンプーの担当や先輩のアシスタントなど下積みを重ねる日々。思い描いていた華やかな理容師生活ではありませんでした。
【PROGRESS BARBER 篠田隼さん】
「最初は見習いなので、たくさんお金はもらえない。好きで始めた仕事を一生の仕事にしていくためには賃金アップが課題」
業界の客単価が減少傾向となる中、篠田さんは、世界大会で賞を取ったことで客単価が上がり給料も上がりました。
【PROGRESS BARBER 篠田隼さん】
「賞を取ったことで売り上げが上がり、社長(賃上げ)お願いしますと言った」
なり手の減少に伴い長く親しまれた店も減っている理容業界。篠田さんは若手が諦めず続けられる環境づくりが重要と考えています。
【PROGRESS BARBER 篠田隼さん】
「若い子とか今から頑張って行こうという子がたくさんいると思う。その子たちが不安にならないようにしていけたら」
【理容師歴約60年理容トクナガ・2代目 徳永靖博さん】
「1日中忙しい時もあるそういう時は体がきつい」
Q後どれくらい続ける?「2、3年」
佐賀市川副町で理容室を営む徳永靖博さん83歳。父が始めた理容室の跡を継ぎ、60年以上この場所でカットを続けてきました。
【理容師歴約60年理容トクナガ・2代目 徳永靖博さん】
「お客さんを喜ばせたときが1番気持ちが良い」
約100年近く地元で親しまれてきたお店。中には、靖博さんの父の代から通う常連客も。散髪のほか、髭剃りや眉のカットも依頼しているといいます。
【70年近く通う常連客】
「安心する。全部おまかせして寝てしまう」
また、店は地域の憩いの場にもなっています。
【40年通う常連客】
「1週間に3回来る。シャンプーしたり、世間話。うっぷん晴らし、ストレス解消」
しかし、靖博さんは、約100年にもなる店を自分の代でたたむつもりです。
【理容師歴約60年理容トクナガ・2代目 徳永靖博さん】
「昔の3分の1か4分の1しかお客さんおらんけん(息子)に継がせなくて良かった。後継者がどこもいない」
【70年ほど通う常連客】
「ないと困るし、続けてもらいたい」
美容師とは別の国家試験を受け、顔そりなども行える理容師。県によりますと、県内の理容師の数は2013年に1687人いましたが、その後10年で約2割減っています。大きな理由と考えられるのが美容師の増加。おととしの時点でその数は理容師の2.5倍に迫ります。また、美容室や理容室の予約サイトなどを運営する会社の調べによると、理容室の利用率は減少傾向で男性客の1回あたりの利用単価は、3000円を下回っています。
一方、美容室の男性客の利用率はこの5年間では去年が最も高く、1回あたりの利用単価は、約5000円です。
【理容師歴約60年理容トクナガ・2代目 徳永靖博さん】
「今は5時に終わる。(昔は)8時、9時に閉めてた。若者が目指さないのは)(客が少なく)儲けが少ないから」
美容師の数が増え、理容師の担い手が減る背景は他にも・・・
【佐賀県理容生活衛生同業組合・山田正光理事長】
「ドラマ(の影響)で男性美容師が増えた。その影響がある」
理容師のことを知ってもらおうと、県の理容組合は毎年小学校で出前授業を開いています。
【佐賀県理容生活衛生同業組合・山田正光理事長】
「小さいころから理容に触れるてもらって、面白さや良さを子供達にアピールして少しでもなりたいと思ってもらえるような活動をしている」
一方、県内には世界に認められる若手理容師も。2年前、小城市に理容室をオープンした篠田隼さん31歳。カットやセットの技術を競う世界大会に日本代表として出場し、団体で銀メダルを2回、銅メダルを1回を獲得。細かくはさみを使ってカットした点が評価されたといいます。
【PROGRESS BARBER 篠田隼さん】
「ほぼ毎日練習。練習は10年。営業が終わって2、3時間」
7人の客のカットを終えたこの日の閉店後も次の大会に向け練習を開始。マネキンの髪が左右対称になるようセットしていきます。
【PROGRESS BARBER 篠田隼さん】
「信頼して髪を切らせてもらえるような理容師になりたいと思い、そこには練習しかない。最初は大変だったけど今はすごく楽しい」
しかし篠田さんも初めは、シャンプーの担当や先輩のアシスタントなど下積みを重ねる日々。思い描いていた華やかな理容師生活ではありませんでした。
【PROGRESS BARBER 篠田隼さん】
「最初は見習いなので、たくさんお金はもらえない。好きで始めた仕事を一生の仕事にしていくためには賃金アップが課題」
業界の客単価が減少傾向となる中、篠田さんは、世界大会で賞を取ったことで客単価が上がり給料も上がりました。
【PROGRESS BARBER 篠田隼さん】
「賞を取ったことで売り上げが上がり、社長(賃上げ)お願いしますと言った」
なり手の減少に伴い長く親しまれた店も減っている理容業界。篠田さんは若手が諦めず続けられる環境づくりが重要と考えています。
【PROGRESS BARBER 篠田隼さん】
「若い子とか今から頑張って行こうという子がたくさんいると思う。その子たちが不安にならないようにしていけたら」
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