2020/01/27 (月) 18:00

新型肺炎の拡大防止のため、中国政府は27日から海外への団体旅行やパック旅行を禁止しました。佐賀空港を発着する上海と西安の便の乗客は、「両便合わせて半分に届いていない印象だった」ということです。

新型肺炎の感染が拡大している中国。佐賀空港のロビーには中国への帰路に就く観光客らの姿がありましたが、なかにはマスクを買い込んでいる人もみられました。
例年、春節に伴う大型連休中は中国からの旅行客が増加しますが、中国政府は海外への団体旅行やパック旅行を禁止しました。27日昼すぎに西安と上海から到着した便の乗客はマスク姿の人が多く、県の担当者は「両便合わせて半分に届いていない印象だった」と話していました。

一方、中国で生活している日本人は現地の混乱について・・・。
上海から:「マスクをつけて手洗いとかできるだけ家を出なかった。どこかで人が倒れたとかとなるとデマが広がったりした。ショッピングモールで倒れて、そのショッピングモールが封鎖されたというデマがあった」
県の空港課は「中国から佐賀への観光客は団体よりも個人での利用者が多いものの、状況を注視して対応を考えたい」としています。

一方、2018年には60万人の海外旅行客が訪れそのうち1万人が中国からという嬉野市では…
大村屋 北川健太社長:「昨年、一昨年とこの時期は春節で平日も含めて中国のお客様が多かったが今年はちょっと鈍っている感じがある」「昨年の夏から韓国のお客様が9割減ほどになっていてだいぶ今は半分ほどに戻ってきている」「中国のお客様も減るとダブルパンチになる」
嬉野市の旅館・大村屋では宿泊客の35パーセントほどが外国人観光客で、15パーセントが韓国人中国人が2パーセントほどだといいます。市内の旅館組合では現段階で団体のキャンセルが出るなど大きな影響は出ていないということですが。

大村屋 北川健太社長:「嬉野全体で大きな影響は出ていないが、この先、春節やオリンピックに向けて中国のお客様が多く来ることを見込んでいたのでそこは残念」
旅行客:「大変ですよねお客さんも減って。私たちもちょっと旅行どうしようか悩んだ」

一方、日本人からはこんな声もあるといいます。
大村屋 北川健太社長:「旅館に泊まられる予定の国内観光の日本人のお客様が気にされている。自分が泊まる日中国人いらっしゃいますか？と聞かれる人が増えている」「お客様の心配される気持ちもわかるし私共はきていただきたい気持ちもある。なんとも言えない複雑な気持ち」