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「八十八夜」とは… 甲斐さんのお天気箱【佐賀県】

2020/05/01 (金) 19:55

ウェザーニューズの気象予報士に聞く、お天気箱です。解説は甲斐隆宏さんです。今回ののテーマは「八十八夜」についてです。5月1日が八十八夜で、立春から数えて88日目となります。

夏も近づく八十八夜♪ですね。歌にもあるように、暦の上でも「立夏」、夏が間近となっています。そんな八十八夜はお茶を摘みとるのに良い日とされていて、「緑茶の日」でもあります。本来、緑茶の日は5月2日で、1日ずれてしまっています。理由は今年が閏年のため、例年よりも1日早く5月1日に八十八夜となっています。お茶の葉は冬の寒い時期にゆっくりと養分を蓄えて春になると少しずつ芽を出し始めます。このためいち早く芽吹いた茶葉を収穫して作った新茶は栄養価や旨み成分が多く含まれています。なので、この日に摘んだ新茶を飲むと病気にならない、長生きするという考えが昔の人にはあったようです。

なんで八十八「日」ではなく、「夜」が使われているのか。実ははっきりしたことは分からないんですが、一説によると、月の形を見て植え付けする日を決めていたのではないかと言われています。八十八夜はお茶を摘むだけではなく、本格的な農作業を始める頃ともされています。今は太陽を元に暦が作られていますが、昔は月を基準として暦を作っていました。月の満ち欠けは約29.5日で一回りしますので、その3回目にあたる88日目の夜の月の形を見て、苗の植え付けの日取りを決めていたのではないか、と言われています。

また、「八十八夜の別れ霜」ということわざがあります。霜は農作物にとっては大敵ですが、暖かさが増してきて霜がもうおりませんよ、という意味です。佐賀市の5月上旬の最低気温の平年値が13度くらいですので、霜がおりるような条件には当てはまりません。一方では、「九十九夜の泣き霜」ということわざもあります。99日目にあたる5月12日ごろはさらに暖かくなるにも関わらず、季節外れに霜がおりることもあるので注意してねという意味です。茶畑には扇風機のようなものが取り付けてられていて風を送っています。地面付近は放射冷却によって急激に気温が下がっていきますので、比較的暖かい空気を送り込むことによって、霜が発生することを防いでいます。

この先見ても気温は高めになる日が多いですので、霜がおりることはなさそうですね。
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