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新幹線フル規格は「あまりにも失われるものが大きい」国はフル規格整備進めたい意向【佐賀県】
2020/10/23 (金) 19:06
九州新幹線長崎ルート新鳥栖ー武雄温泉間の整備方式をめぐる国と県の協議で、国がフル規格での整備を進めたい意向を示したのに対し、佐賀県は「フル規格は佐賀県にとってあまりにも失われるものが大きい」と反発しました。
県 南里隆地域交流部長:「これからも“幅広く”協議をしていきたいと考えている。本日もよろしくお願いします」
国交省 足立基成幹線鉄道課長:「きょうは3回目。きょうの佐賀の気候のように“凛とした協議”ができればと思うのでよろしくお願いします」
3回目となる県と国交省の事務レベルの協議。九州新幹線長崎ルートをめぐり、新鳥栖ー武雄温泉間の整備方式を議論しています。23日、国交省は5つの整備方式の建設費や所要時間の詳細を県に示しました。そのうえで、国としては、「フル規格」で整備を進めたい姿勢を鮮明にしました。
国交省 足立基成幹線鉄道課長:「フル規格に関しては少なくとも新幹線のネットワークという意味では収支改善・時間短縮効果で1番優れている」
県 南里隆地域交流部長:「私ども(佐賀県)は莫大な財政負担をして在来線の利便性を低下させるのか。そこまでしてそれがメリットとは思えない」
県側はこのように述べ、「フル規格は佐賀県にとってあまりにも失われるものが大きい」と反発。国交省側に、「フル規格に限らず幅広く協議したい」と繰り返し伝えました。
長崎ルートは、武雄温泉ー長崎間が再来年の秋にリレー方式で暫定開業する予定です。
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