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オスプレイ 地権者が“土地売却”決定 オスプレイ反対住民は「私の力じゃ荷が重すぎる」【佐賀県】

2023/05/01 (月) 18:40

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佐賀空港への自衛隊のオスプレイ配備計画をめぐり、駐屯地の建設予定地の地権者は5月1日総会を開き、土地を売却することを決めました。
今後、防衛省が土地の買収を進め、配備計画は大きく前進することになります。

【川野アナウンサー】
「漁協の南川副支所です。徐々に地権者が集まってきました。これから土地を売るのか、売らないのか、最終的な結論が出ます」

1日に開かれた、地権者でつくる協議会の臨時総会。「土地の売却」に賛成か反対か、“投開票”が行われました。
駐屯地の予定地は空港西側の31ヘクタール。その土地は漁協の南川副支所が所有していて、地権者は254人です。
非公開で行われた投開票。
結果は…賛成184、反対49。
結論の条件としていた“3分の2以上”の賛成を大きく上回り、土地の売却が決まりました。

【県有明海漁協南川副支所 田中浩人運営委員長】
「臨時総会によって一定の方向性が決まったので南川副支所としては今後、協議はいったん終了する。(今回の判断が)決定事項と思っている。皆さんの」

売却が決まれば訴訟も辞さない考えを見せていた反対派の地権者は…。

【オスプレイ反対住民の会 古賀初次会長】
「残念無念としか言いようがない」
Q・今後、法的手段は?
「極端な反対者がこれだけ少ないということになれば私の力じゃとてもじゃないが荷が重すぎる。正直に言うと」

一方、九州防衛局の伊藤哲也局長は、「関係者の皆様に感謝申し上げる。早期に佐賀空港に駐屯地を開設して陸自オスプレイを配備できるよう、漁協との間で用地取得にかかる手続きを進める」などとコメントしています。

では、「土地を売却する」という地権者の決定を受け、関係者の反応です。

【山口知事】
「今回、地権者の皆さん方に非常に悩ましい判断をしていただいたわけですが、われわれもこの国防の大切さというものを話をさせていただいてまいりました。この間の議論ということをしっかり踏まえながら、これからの佐賀空港があってしかるべきだと思っている」

今年2月に配備を容認した、空港が立地する佐賀市の坂井市長は…。

【佐賀市 坂井英隆市長】
「大変重い決議であると受け止めております。工事がこれから行われるとなったら
いろんなことで情報を提供ですとか、地元への説明とかそうしたことも必要になってくるかと思います」

一方、県有明海漁協は「西久保敏組合長が不在で5月1日の時点でコメントできない」としています。

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