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映画「つ。」舞台・出演者・スタッフすべてが佐賀の人 監督が製作に込めた思いは【佐賀県】

2023/11/10 (金) 18:40

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きょう10日に公開が始まった映画「つ。」について。舞台は佐賀、そして出演者もスタッフもすべて佐賀の人たちで作り上げた映画が、世界各国の映画祭で高い評価を受けました。制作に込めた思いを監督に聞きました。

映画「つ。」10日から県内で先行公開されています。嬉野の茶畑や佐賀市の高校など、すべてのシーンが佐賀で撮影された映画です。

【伊野瀬優監督】
「生きるためには負けていいっていうのを伝える青春映画だと思っています」

脚本・監督を務めたのは生まれが佐賀という伊野瀬優さん。これまでに映画「シン・ゴジラ」の助監督をはじめ、国内外の映画やドラマを手がけてきました。
映画「つ。」は人間関係など日々に焦りを募らせた高校生が、逃げ込んだ森で自給自足の生活を送る人々と出会い、少しずつ成長していくというストーリーです。

【中俣理子】
「「つ」方言でかさぶたを意味しますが、どのような思いをこめてますか」
【伊野瀬監督】
「かさぶたって傷ついたときに生まれ変わるための準備期間。失敗して逃げて負けている主人公から立ち直る境遇とあわせて「つ」が完璧なタイトルだと」

映画に登場する約50人はすべて佐賀にゆかりがある人たち。主演の佐賀大学の学生を含め約200人の応募の中からオーディションで主要キャストが選ばれました。

【伊野瀬監督】
「8~9ヵ月ぐらい、台本の読み方から始まってゼロから一緒に作り上げて」

今回の映画制作には大きなテーマがあります。それは、“都市との制作環境の垣根をなくす”ということ。地方で作り上げて発信するものがどこまで結果を残すことができるのか。実際、今回の映画スタッフのうち6割以上は地元の高校生や大学生でした。

【伊野瀬監督】
「カメラの部署、音の部署、光の部署、制作、演出、一番興味ある部署を聞いて全部署に配置した。映画づくりの1から10まで体験してもらおうと、職業体験の場として入ってもらった」

構想から4年、去年の秋に完成しフランスやスペインなど世界11カ国の映画祭に出品すると作品賞など10の賞を獲得しました。

【中俣理子】
「佐賀だからこそ撮れた映画と思いますか?」
【伊野瀬監督】
「すごく思います。やり始めると、すごく前のめりで協力的で、ものづくり映画作りに向いている土地だし人なんじゃないかと肌で思いました」

映画は10日から佐賀市のイオンシネマ佐賀大和で先行公開されます。

【伊野瀬優監督】
「ここにある土地で、人でこういうことができるんだと気づいてほしい。(自分たちで)作れるじゃんって思ってもらえたらものづくりの新しい流れができると思います」
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