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「2024年は挑戦を成功に」車いすで4年ぶりのミュージカルの舞台 佐賀市のタレント知花ちなさん

2024/01/17 (水) 18:40

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2024年期待の人。今回は、車いすでの生活となりながら、舞台に立つという夢を追い続ける女性の話題。先週の日曜日に開かれたミュージカルでは大好きな舞台に4年ぶりに立ちました。

シェークスピアの名作を原案に、幕末の佐賀を生きる鍋島直正や妖怪たちを描いたオリジナルのミュージカル「佐賀の夜の夢」。
佐賀在住のメンバーを中心に約180人が舞台で踊り、歌うなか、ひときわ存在感を放ったのは佐賀市在住のタレント知花ちなさんです。

【知花ちなさん】
「車いすなんですけど大丈夫ですかと聞いたら「大丈夫です」と聞けたのでこれは出るっきゃない!と」

大学生のころ、エンターテインメントの世界に興味を持った知花さん。卒業後、演劇を学び佐賀の劇団の舞台に出演するなど活動を続けてきました。しかし、約4年前、突然全身の脱力感に襲われ立てなくなりました。
原因は足の神経の障害でした。しかし、再び歩けるようになる可能性もあり、週に1回のリハビリを欠かしません。

【知花ちなさん】
「筋力テストが5段階評価で全部0だったが今1に変わった。すごく大きな1歩だと。自分がやりたいことにチャレンジをしたいという思いが、どんどん湧き上がってきた」

そんなとき、県民によるミュージカルが行われることを知りすぐに応募することに。知花さんは病気になって以降、車いすという理由でオーディションすら受けさせてもらえなかったこともあったということですが、今回は台詞のあるメインキャストの一人、花の妖精の役を掴み取りました。

【知花ちなさん】
「合格を頂いた時はすごく素直に嬉しいと。4年ぶりの舞台になるドキドキしている」

【佐賀の夜の夢監督・演出 栗原誠治さん】
「彼女は基礎ができてるから何の心配もなかった。チャンスは中々ないかなという気もするが演出の力だと思うので、活躍できる場があったらいいなと」

舞台の練習にも力が入りますが、知花さんにはもうひとつ2024年に目指す大きな目標があります。

リハビリをかねて行ってきた水泳。50m自由形でパラリンピックの選考会も兼ねた大きな大会に出場するなどし、12月、今年佐賀で開かれる全国障害者スポーツ大会に向けた、県の育成指定選手にも選ばれました。まずは代表選考会で出場権を勝ち取り大会でのメダル獲得を狙います。
ひとつひとつの挑戦が実を結びつつある知花さん。リハビリを担当している理学療法士も知花さんの感情の変化を感じていました。

【理学療法士 居石理彦さん】
「ミュージカルをするなどそういうのが気持ちによく出ている、治療中も楽しそう」

【知花ちなさん】
「ここが成功したらいろいろなことに自信が持てそう精一杯がんばりたい」

ミュージカル当日。会場のSAGAアリーナには4000人を超える人が訪れました。
いよいよ、知花さんの出番です。知花さんが演じたのは天真爛漫な花の妖精。見事に演じきり3時間の公演が終わりました。

【知花ちなさん】
「あっという間で始まって気付いたらもうここにいた。ものすごく楽しかったので自分の中では大成功。2023年の私自身の抱負がいろいろなことにチャレンジしてみようという年。2024年はその挑戦を成功に変えたい」

2024年を最高の形でスタートした知花さん。大好きな舞台への挑戦を続けることそして全障スポでメダルをとること、夢に向かって頑張る知花さんからますます目が離せません。
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