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教員不足…学校現場は厳しい状況 小学校教諭奮闘の1日に密着「毎日小さなやりがいがある」【佐賀県】
2024/06/11 (火) 18:40

続いては、学校の「教員不足」について。現在、県内の公立の小中学校では8年連続で“欠員”が出ていて、学校現場は厳しい状況が続いています。小学校の先生に密着すると、子どもたちのために昼夜を問わず奮闘する姿がありました。
大久保鈴乃さん。小学校の先生になって5年目です。
大久保先生は5年3組の担任。朝から、やることは山積みです。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
Q.これは何を?「きのうの宿題だったんですけど、きのう丸付けが終わらなかったので…今やってます」
提出物のチェックに追われる中、授業が始まります。
【5年3組の児童】
「優しくて怒るときはちゃんと怒る。遊ぶときは一緒に遊んでくれる優しい先生」
「字がうまい」
「遊べるときは遊んで、そのほかは全部(仕事に)集中している」
「教科担任制」を導入していて理科には専門の教員がいます。しかし、学校では現在
3人の教員が不足していて、理科の先生が“不在”の状況。担任が授業を行い、その穴を埋めています。
【鳥栖小学校 古賀泰伸校長】
「(教員)不足ということはその分、その先生方に代わりをしてもらわないといけない。負担はいない分増える。非常にきつい思いをさせている」
【教員37年目 江上展子さん】
「足りていないところを自分たちが少しずつ補充する形になっているので(不足は)大きく感じる。自分がやりたい仕事(クラス管理や授業)以外がいっぱい入ってくる。そういうのが減ってくれたら…」
給食の時間。大久保先生はわずか10分で食べ終えると…
すぐさま漢字ドリルに手を伸ばします。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「12時40分までが給食の時間なので、あと10分ぐらいでこれ(丸付け) を終わらせたいなと…」
まさに、分刻みのスケジュール。特に、宿題など提出物の確認には常に多くの先生が追われています。
【教員1年目 下川果倫さん】
「(提出物を)チェックするタイミングがなかなか授業の合間や休み時間だけでは足りない。1日の中の自分がしなきゃいけないことをする時間が足りないと感じる」
授業が終わり、集団下校。この日は、通学路の安全を確認するため先生も同行します。
【教頭先生】
「ただいまから第3回職員会議を始めます」
児童が下校すると、職員会議がスタート。授業や学校行事などについて約2時間話し合います。それが終わると、今度はパソコンに向かいます。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「来週の時間割を作っています。明日までにこの時間割を印刷したりしないといけないので…」
退勤するのは、午後7時前。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「きょうはまだちょっと(体力に)余裕があります」
帰宅すると、すぐに夕食の準備。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「(料理が)めんどくさいと思うこともあるけど、野菜切っていたりするのはちょっと楽しい」
時短のため、おかずは数日分まとめて作っています。
午後8時半。食器を片づけると、テレビを消し、仕事用のカバンから道具を取り出して机に向かう大久保さん。あすの授業の準備です。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「眠くはなりますね。なるけど授業の準備をしていないと何となく不安になる…
できれば学校で終わればいいですけど…」
すべては「子どもたちのため」。教員不足で負担が増す中、先生の熱意が現場を支えています。現在、県内の公立小中学校では8年連続で「欠員」の状態。今年度の欠員数は、小学校で13人、中学校で32人と、学校現場は厳しい状況が続いています。
【教員11年目 阿部洋介さん】
「もっと先生になりたいという人たちが増えて、教員の数が増えて、1つ1つの授業準備をきちんとしたり、子どもたちと向き合う時間をもっと作れるようになるといいのかなと」
教員不足の背景には、団塊世代の大量退職や特別支援学級の増加など様々な理由がありますが、“大変な仕事”というイメージが先行しているのも大きく関わっています。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「自分が小学校の先生になりましたと親戚に言ったときも絶対第一声は「大変でしょ?大丈夫?」から話が始まる。もちろん大変なこともあるけど、毎日毎日小さなやりがいがあるというか、小さな喜びが毎日たくさん転がっているので、私はやりがいのあるすごくいい仕事だなと思う」
【鳥栖小学校 古賀泰伸校長】
「この仕事の魅力を伝えていきたい。若手の先生をまず笑顔にしたい。楽しそうだという雰囲気を伝えたい。それが子どもに対して伝わればもしかしたら先生を目指したいに繋がるかなと」
県教育委員会も、抜本的な教員の採用に力を入れています。昨年度からは、教員免許があるのに教職に就いていない「ペーパーティーチャー」への研修会を開いていて、
今年度も6月14日から佐賀市など3つの市で始まります。現在、8人が実際に教育現場で働いているということです。
大久保鈴乃さん。小学校の先生になって5年目です。
大久保先生は5年3組の担任。朝から、やることは山積みです。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
Q.これは何を?「きのうの宿題だったんですけど、きのう丸付けが終わらなかったので…今やってます」
提出物のチェックに追われる中、授業が始まります。
【5年3組の児童】
「優しくて怒るときはちゃんと怒る。遊ぶときは一緒に遊んでくれる優しい先生」
「字がうまい」
「遊べるときは遊んで、そのほかは全部(仕事に)集中している」
「教科担任制」を導入していて理科には専門の教員がいます。しかし、学校では現在
3人の教員が不足していて、理科の先生が“不在”の状況。担任が授業を行い、その穴を埋めています。
【鳥栖小学校 古賀泰伸校長】
「(教員)不足ということはその分、その先生方に代わりをしてもらわないといけない。負担はいない分増える。非常にきつい思いをさせている」
【教員37年目 江上展子さん】
「足りていないところを自分たちが少しずつ補充する形になっているので(不足は)大きく感じる。自分がやりたい仕事(クラス管理や授業)以外がいっぱい入ってくる。そういうのが減ってくれたら…」
給食の時間。大久保先生はわずか10分で食べ終えると…
すぐさま漢字ドリルに手を伸ばします。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「12時40分までが給食の時間なので、あと10分ぐらいでこれ(丸付け) を終わらせたいなと…」
まさに、分刻みのスケジュール。特に、宿題など提出物の確認には常に多くの先生が追われています。
【教員1年目 下川果倫さん】
「(提出物を)チェックするタイミングがなかなか授業の合間や休み時間だけでは足りない。1日の中の自分がしなきゃいけないことをする時間が足りないと感じる」
授業が終わり、集団下校。この日は、通学路の安全を確認するため先生も同行します。
【教頭先生】
「ただいまから第3回職員会議を始めます」
児童が下校すると、職員会議がスタート。授業や学校行事などについて約2時間話し合います。それが終わると、今度はパソコンに向かいます。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「来週の時間割を作っています。明日までにこの時間割を印刷したりしないといけないので…」
退勤するのは、午後7時前。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「きょうはまだちょっと(体力に)余裕があります」
帰宅すると、すぐに夕食の準備。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「(料理が)めんどくさいと思うこともあるけど、野菜切っていたりするのはちょっと楽しい」
時短のため、おかずは数日分まとめて作っています。
午後8時半。食器を片づけると、テレビを消し、仕事用のカバンから道具を取り出して机に向かう大久保さん。あすの授業の準備です。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「眠くはなりますね。なるけど授業の準備をしていないと何となく不安になる…
できれば学校で終わればいいですけど…」
すべては「子どもたちのため」。教員不足で負担が増す中、先生の熱意が現場を支えています。現在、県内の公立小中学校では8年連続で「欠員」の状態。今年度の欠員数は、小学校で13人、中学校で32人と、学校現場は厳しい状況が続いています。
【教員11年目 阿部洋介さん】
「もっと先生になりたいという人たちが増えて、教員の数が増えて、1つ1つの授業準備をきちんとしたり、子どもたちと向き合う時間をもっと作れるようになるといいのかなと」
教員不足の背景には、団塊世代の大量退職や特別支援学級の増加など様々な理由がありますが、“大変な仕事”というイメージが先行しているのも大きく関わっています。
【教員5年目 大久保鈴乃さん】
「自分が小学校の先生になりましたと親戚に言ったときも絶対第一声は「大変でしょ?大丈夫?」から話が始まる。もちろん大変なこともあるけど、毎日毎日小さなやりがいがあるというか、小さな喜びが毎日たくさん転がっているので、私はやりがいのあるすごくいい仕事だなと思う」
【鳥栖小学校 古賀泰伸校長】
「この仕事の魅力を伝えていきたい。若手の先生をまず笑顔にしたい。楽しそうだという雰囲気を伝えたい。それが子どもに対して伝わればもしかしたら先生を目指したいに繋がるかなと」
県教育委員会も、抜本的な教員の採用に力を入れています。昨年度からは、教員免許があるのに教職に就いていない「ペーパーティーチャー」への研修会を開いていて、
今年度も6月14日から佐賀市など3つの市で始まります。現在、8人が実際に教育現場で働いているということです。
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