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就職希望者180人に“10倍の求人”「選ぶのが大変」高卒人材争奪戦【佐賀県】
2024/07/24 (水) 18:19
高校生の就職活動が7月から事実上始まりました。今年の求人倍率は統計開始以降、過去最高となり、就職現場は大きく変化。企業にとっては、まさに人材の“争奪戦”が始まっています。
この時期、進路指導の先生たちは大忙し。その理由は…。
「弊社の佐賀工場と武雄工場の求人票をお持ちしました」
7月から事実上スタートした高校生の就職活動です。
【高校3年生】
「選ぶのが大変。たくさんありすぎて…」
超“売り手市場”のいま、企業の争奪戦が始まっています。
【進路指導担当の教員】
「企業が非常に人手不足で、とにかく若い人がほしいということで『生徒をください』と言われている」
7月上旬。佐賀工業高校。
進路指導室の壁には、企業の名前と時刻が書かれたふせんが何枚も貼られています。
【佐賀工業高校進路指導担当 塘博昭教諭】
「たくさんこの日の何時に来たい、という連絡がいつも入っている。その予約の受付の表」
7月1日からは、企業の学校訪問が解禁。
この学校では、多い日で1日60社が一斉に訪れました。
【教員】
「おはようございます」
【企業の担当者】
「すみません、このたびはお時間頂きましてありがとうございます」
企業側は学校に「求人票」を手渡し、労働条件や職場環境をアピールします。
【企業の担当者】
「同業他社の給与の兼ね合い…若干、初任給は上がっています。1番は休日をちょっと今回増やしています…」
【別の企業の担当者】
「インターンも随時受け付けているので、ぜひ来て頂いて。会社の雰囲気も明るい方だと思うので…」
いま、県内でも高卒の人材は引く手あまた。
今年の新規高卒者の求人倍率は「2.52」と、統計開始以降、最高となりました。
背景には、企業の人手不足や生徒数の減少、進学率の高まりがあります。
【建設コンサル会社(佐賀市)】
「1人でも多く毎年とりたいという思いで来ているがなかなか思うように採用がいかない。なんとかというすがる思いで来ている」
【自動車整備会社(武雄市)】
「今までは求人を出していたら来るということがあった。ここ数年でそういったこともなくなり弊社の長所をアピールしてぜひ弊社に来て頂きたいなという思いで先生と話した」
一方、この時期生徒たちは、求人票を見て志望先を選んでいきます。とは言っても、高校生にとっては、分からないことばかり。
【生徒】
「事業所と工場ってどう違うんですか?」
【教員】
「呼び方の違い。例えば支店・支社・事業所・工場」
この高校では、現在の求人が約1500社と、10年前の3倍に。
求人数は約1800人ですが、就職希望者は約180人。
“10倍”の求人がある計算です。
【高校3年生】
「選ぶのが大変。たくさんありすぎてどこから絞っていこうか…」
【高校3年生】
「職種と福利厚生・所得実績…給料などを見て考えている」
【佐賀工業高校進路指導担当 塘博昭教諭】
「やはり基本給・ボーナス・休みの多さ。正直な話そういうところがウエートが大きいかなと思う」
高校生の争奪戦となっている業界の1つが、「建設業」。
住宅のリフォームなどを手がけるこちらの会社では、社員12人中9人が高卒の人材です。
【高卒1年目の社員】
「1人前になるための仕事をさせてもらっている感じ。たくさん難しいことが出てきてまだまだですが、これからも貢献できるように頑張る」
県内の建設業界で働く人は約3万3000人と、25年間で4割近く減少。
このうち29歳以下は約1割と、極端に少なく、高卒の人材が特に重視されています。
【テクノホーム 野口淳史社長】
「みんな素直で真面目。変にすれてないというか、いろんなことを小さいことでもどんどん吸収していってくれるので、成長しているのがこちらから見ても手に取るようにわかる」
一方、こちらの企業でも高卒の社員が多く活躍していますが、昨年度は4年ぶりに新入社員が「ゼロ」に。
ほしかった高卒の人材が採用できませんでした。
【井手口鉄筋 井手口勉社長】
「昨年度がゼロということで、非常にへこんでいる。福利厚生も充実させて、もっと働きやすい・選ばれやすい職場にしていきたい」
人気が集まる“若い力”。
高校生は今後、求人票をもとに志望先を選び、面接の練習などを経て9月中旬から始まる採用試験に臨みます。
この時期、進路指導の先生たちは大忙し。その理由は…。
「弊社の佐賀工場と武雄工場の求人票をお持ちしました」
7月から事実上スタートした高校生の就職活動です。
【高校3年生】
「選ぶのが大変。たくさんありすぎて…」
超“売り手市場”のいま、企業の争奪戦が始まっています。
【進路指導担当の教員】
「企業が非常に人手不足で、とにかく若い人がほしいということで『生徒をください』と言われている」
7月上旬。佐賀工業高校。
進路指導室の壁には、企業の名前と時刻が書かれたふせんが何枚も貼られています。
【佐賀工業高校進路指導担当 塘博昭教諭】
「たくさんこの日の何時に来たい、という連絡がいつも入っている。その予約の受付の表」
7月1日からは、企業の学校訪問が解禁。
この学校では、多い日で1日60社が一斉に訪れました。
【教員】
「おはようございます」
【企業の担当者】
「すみません、このたびはお時間頂きましてありがとうございます」
企業側は学校に「求人票」を手渡し、労働条件や職場環境をアピールします。
【企業の担当者】
「同業他社の給与の兼ね合い…若干、初任給は上がっています。1番は休日をちょっと今回増やしています…」
【別の企業の担当者】
「インターンも随時受け付けているので、ぜひ来て頂いて。会社の雰囲気も明るい方だと思うので…」
いま、県内でも高卒の人材は引く手あまた。
今年の新規高卒者の求人倍率は「2.52」と、統計開始以降、最高となりました。
背景には、企業の人手不足や生徒数の減少、進学率の高まりがあります。
【建設コンサル会社(佐賀市)】
「1人でも多く毎年とりたいという思いで来ているがなかなか思うように採用がいかない。なんとかというすがる思いで来ている」
【自動車整備会社(武雄市)】
「今までは求人を出していたら来るということがあった。ここ数年でそういったこともなくなり弊社の長所をアピールしてぜひ弊社に来て頂きたいなという思いで先生と話した」
一方、この時期生徒たちは、求人票を見て志望先を選んでいきます。とは言っても、高校生にとっては、分からないことばかり。
【生徒】
「事業所と工場ってどう違うんですか?」
【教員】
「呼び方の違い。例えば支店・支社・事業所・工場」
この高校では、現在の求人が約1500社と、10年前の3倍に。
求人数は約1800人ですが、就職希望者は約180人。
“10倍”の求人がある計算です。
【高校3年生】
「選ぶのが大変。たくさんありすぎてどこから絞っていこうか…」
【高校3年生】
「職種と福利厚生・所得実績…給料などを見て考えている」
【佐賀工業高校進路指導担当 塘博昭教諭】
「やはり基本給・ボーナス・休みの多さ。正直な話そういうところがウエートが大きいかなと思う」
高校生の争奪戦となっている業界の1つが、「建設業」。
住宅のリフォームなどを手がけるこちらの会社では、社員12人中9人が高卒の人材です。
【高卒1年目の社員】
「1人前になるための仕事をさせてもらっている感じ。たくさん難しいことが出てきてまだまだですが、これからも貢献できるように頑張る」
県内の建設業界で働く人は約3万3000人と、25年間で4割近く減少。
このうち29歳以下は約1割と、極端に少なく、高卒の人材が特に重視されています。
【テクノホーム 野口淳史社長】
「みんな素直で真面目。変にすれてないというか、いろんなことを小さいことでもどんどん吸収していってくれるので、成長しているのがこちらから見ても手に取るようにわかる」
一方、こちらの企業でも高卒の社員が多く活躍していますが、昨年度は4年ぶりに新入社員が「ゼロ」に。
ほしかった高卒の人材が採用できませんでした。
【井手口鉄筋 井手口勉社長】
「昨年度がゼロということで、非常にへこんでいる。福利厚生も充実させて、もっと働きやすい・選ばれやすい職場にしていきたい」
人気が集まる“若い力”。
高校生は今後、求人票をもとに志望先を選び、面接の練習などを経て9月中旬から始まる採用試験に臨みます。
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