2022/02/04 (金) 18:17

佐賀市にある店舗の防犯カメラがとらえた1台の車。
車内から出てきた男性は抱えていた荷物を駐車場に置いて立ち去っていきました。
店の従業員が憤るその理由とは。

2月1日、佐賀市内のカーリース店に設置された防犯カメラがとらえた映像です。
時刻は正午ごろ。
1台の車が店舗脇の駐車場に入って来ます。
その車の中から出てきた男性は大きな荷物を持ち出し、どこかへ。
約10秒後、車に戻って来た男性は何も持っておらず、そのまま車に乗り込むとすぐに立ち去って行きました。
男性が持っていたものとは何だったのでしょうのか。
店の従業員が見つけたのは、大きなケージでした。

【田中良宜記者】
「男性が置いていったケージの中に入っていたのは、こちらのネコでした」

ケージの中にいたのは、1匹の茶色いオスのネコ。
生後1歳から2歳ほどとみられ、首輪もついていたことから、捨てられたものとみられます。
実はこの店、車のリース事業に併せて、保健所から引き取ったネコの里親を探すネコカフェを運営しています。

【フラットプラス＆Myao 執行奈津子さん】
「『本当に？』というのと、『なんで捨てたの？』というのと。驚きと怒り…」

執行さんがネコに気づいたのは、男性が立ち去ってから約2時間後でした。

【フラットプラス＆Myao 執行奈津子さん】
「ケージの中でじっとしていて。すぐ動物病院に連れて行って、一通りの健康チェックをした。何も問題なくて。昼だからよかったですね。2時間経ってましたけど、夜だったら8時間、9時間はそのまま放置になるので」

捨てられていたネコは最初は警戒していたものの、今は落ち着いていて、現在は店で保護しているということです。

【フラットプラス＆Myao 執行奈津子さん】
「ウチが保護ネコの譲渡施設で、これだけネコを飼っているというのも皆さん知っていることですし、ここに置いていけば大丈夫だろうという気持ちになる方がいるだろうというのは想像していた」

男性の身勝手な行動に執行さんは憤りを感じるといいます。

【フラットプラス＆Myao 執行奈津子さん】
「やっぱり怒りの気持ち。私も3匹飼っているんですが、その子たちを手放すというのはとても考えられないので。飼うからには生涯面倒をみるというのは、最低限必要なこと」

この事件を受け、店は警察に通報。
警察は車のナンバーなどから飼い主とみられる男性を割り出し、事情を聞くなど、調べを進めているということです。