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「生まれ変わりみたい…」浮立面職人が彫るペット彫刻が話題【佐賀県鹿島市】
2022/03/22 (火) 21:00
佐賀県内で奮闘する人を紹介する佐賀人十色。今回はある伝統工芸を守る職人の男性です。「この技術を残したい」そう話す男性が本業とは別に取り組むのは、客のペットをそっくりそのまま再現する「ペット彫刻」です。
楠の木で象(かたど)られた1匹の犬。実はこれ、実在するペットを再現したものなんです。【杉彫5代目・小森恵司さん】「いろんな方向からの写真をいただいて、立体としてそっくりになるように作るのがペットの彫刻です」
手掛けているのは鹿島市古枝にある木彫工房「杉彫」の5代目、小森恵司さん41歳です。【杉彫5代目・小森恵司さん】「元々こういう浮立面を作ってきて、私で5代目なんですけど、もう明治初期からずっと伝わってきた伝統で、それ(技術)を残すためには、これ(浮立面)だけではなかなか、需要もそんなに多いものじゃないので、この技術を生かして、何か作れないかなって」
そう、小森さんの本業は浮立面の職人。佐賀県南西部を中心に伝わる伝承芸能「面浮立(めんぶりゅう)」で踊り手がかぶる鬼の面です。浮立面は魔除けとして家に飾る風習もあり、店にはおよそ30種類が並んでいます。【杉彫5代目・小森恵司さん】「面浮立を踊る地域地域でつけるお面って違うんですよ。いま残されているもののまま作る。それが全く同じものを残すっていう技術なんですよね。そういう意味ではペットの彫刻でも写真にあるものをうつすという作業としては同じなんです」
愛知教育大学・総合造形コースを卒業後、県内の公立中学校で美術教師をしていた小森さん。しかし、元々本業で浮立面を彫る職人は少なく、「このままでは途絶えてしまう」という危機感から、15年前、父・恵吾さんに弟子入りしました。【杉彫5代目・小森恵司さん】「それを本業としてできる人というのは、いまのところは私と父ともう1人、3人しかいないので。そこはなんか使命感というほどではないんですけど」5年前には工房の代表に就任し、小森さんは浮立面だけでなく、客の様々なオーダーに応えてきました。
そんな中、ペット彫刻を始めたきっかけはおよそ2年前、ある客との出会い。【杉彫5代目・小森恵司さん】「もうすぐ寿命が短いという犬を連れてこられて、“この子もうすぐ逝っちゃうかもしれないから”って“作ってもらえないですか”と。しばらく時間がかかっちゃったんですけど作るのに、その間にもう亡くなっちゃって、で、僕が作った犬を見て“生まれ変わってきてくれたみたい”と」その後、これまでに10匹ほどのペットを彫刻で再現してきました。
こちらのフェレットを依頼した東京都のカップルは…。【早川亮さん・黒津梨紗さん】「これですね」亮さん「2人で大事に飼っていたペットだったので、亡くなってからは悲しい気持ちだったんですけど」梨紗さん「なんか戻ってきたような感覚というか、いつでもそばにいてくれるような、実際に手に乗せている感じだったり、なでられるような感じだったりというのがすごいリアルで」
【中溝記者】「今回ペットというわけではないんですけど、弊社のこのミランバくんを作っていただくことはできますか?」【小森さん】「はい、頑張ります」中溝「難しいですか?」小森さん「頭デカいですよね(笑)この頭のボリュームで立てるかなとかですね」「大きな木から、大体の大きさまで切っちゃって」【杉彫5代目・小森恵司さん】「もうこれくらいであとは手でやっちゃいます」(粗削り)大体の形を切り出した後は、ノミを叩いて彫る粗削りの作業です。“粗”削りとは言っても、みるみるうちにミランバくんの形になっていきます。【杉彫5代目・小森恵司さん】「一応これで、たたきの作業はこれで終わりです」Q(ここから先は?)「たたきノミじゃなくてこの彫刻刀で、全部手作業で、叩かずにですね」作業の大半を占めるのは、もともと角ばっている木からミランバくんの丸みを出していくというもの。使うノミや彫刻刀はおよそ20種類にものぼります。【杉彫5代目・小森恵司さん】「丸いところを作るときはこうやって、角を落としていく感じ。そしたらわりと(刃が)広いやつの方がしやすい」【杉彫5代目・小森恵司さん】「こんな感じで出来上がりました」Q.制作期間としては?「大体丸三日間くらいかかりました」
【杉彫5代目・小森恵司さん】「職人というのは仕事がないと続けられないので、浮立面の仕事がずっとあればいいんでしょうけど、そうでもないので、やっぱりそれを時代にあわせて、どんなものが喜んでもらえるかなって。これからはまたその先、10年後20年後またその時代に合わせたものを作ることで、アイデアを出していくことでその技術が守られていくと思います」
楠の木で象(かたど)られた1匹の犬。実はこれ、実在するペットを再現したものなんです。【杉彫5代目・小森恵司さん】「いろんな方向からの写真をいただいて、立体としてそっくりになるように作るのがペットの彫刻です」
手掛けているのは鹿島市古枝にある木彫工房「杉彫」の5代目、小森恵司さん41歳です。【杉彫5代目・小森恵司さん】「元々こういう浮立面を作ってきて、私で5代目なんですけど、もう明治初期からずっと伝わってきた伝統で、それ(技術)を残すためには、これ(浮立面)だけではなかなか、需要もそんなに多いものじゃないので、この技術を生かして、何か作れないかなって」
そう、小森さんの本業は浮立面の職人。佐賀県南西部を中心に伝わる伝承芸能「面浮立(めんぶりゅう)」で踊り手がかぶる鬼の面です。浮立面は魔除けとして家に飾る風習もあり、店にはおよそ30種類が並んでいます。【杉彫5代目・小森恵司さん】「面浮立を踊る地域地域でつけるお面って違うんですよ。いま残されているもののまま作る。それが全く同じものを残すっていう技術なんですよね。そういう意味ではペットの彫刻でも写真にあるものをうつすという作業としては同じなんです」
愛知教育大学・総合造形コースを卒業後、県内の公立中学校で美術教師をしていた小森さん。しかし、元々本業で浮立面を彫る職人は少なく、「このままでは途絶えてしまう」という危機感から、15年前、父・恵吾さんに弟子入りしました。【杉彫5代目・小森恵司さん】「それを本業としてできる人というのは、いまのところは私と父ともう1人、3人しかいないので。そこはなんか使命感というほどではないんですけど」5年前には工房の代表に就任し、小森さんは浮立面だけでなく、客の様々なオーダーに応えてきました。
そんな中、ペット彫刻を始めたきっかけはおよそ2年前、ある客との出会い。【杉彫5代目・小森恵司さん】「もうすぐ寿命が短いという犬を連れてこられて、“この子もうすぐ逝っちゃうかもしれないから”って“作ってもらえないですか”と。しばらく時間がかかっちゃったんですけど作るのに、その間にもう亡くなっちゃって、で、僕が作った犬を見て“生まれ変わってきてくれたみたい”と」その後、これまでに10匹ほどのペットを彫刻で再現してきました。
こちらのフェレットを依頼した東京都のカップルは…。【早川亮さん・黒津梨紗さん】「これですね」亮さん「2人で大事に飼っていたペットだったので、亡くなってからは悲しい気持ちだったんですけど」梨紗さん「なんか戻ってきたような感覚というか、いつでもそばにいてくれるような、実際に手に乗せている感じだったり、なでられるような感じだったりというのがすごいリアルで」
【中溝記者】「今回ペットというわけではないんですけど、弊社のこのミランバくんを作っていただくことはできますか?」【小森さん】「はい、頑張ります」中溝「難しいですか?」小森さん「頭デカいですよね(笑)この頭のボリュームで立てるかなとかですね」「大きな木から、大体の大きさまで切っちゃって」【杉彫5代目・小森恵司さん】「もうこれくらいであとは手でやっちゃいます」(粗削り)大体の形を切り出した後は、ノミを叩いて彫る粗削りの作業です。“粗”削りとは言っても、みるみるうちにミランバくんの形になっていきます。【杉彫5代目・小森恵司さん】「一応これで、たたきの作業はこれで終わりです」Q(ここから先は?)「たたきノミじゃなくてこの彫刻刀で、全部手作業で、叩かずにですね」作業の大半を占めるのは、もともと角ばっている木からミランバくんの丸みを出していくというもの。使うノミや彫刻刀はおよそ20種類にものぼります。【杉彫5代目・小森恵司さん】「丸いところを作るときはこうやって、角を落としていく感じ。そしたらわりと(刃が)広いやつの方がしやすい」【杉彫5代目・小森恵司さん】「こんな感じで出来上がりました」Q.制作期間としては?「大体丸三日間くらいかかりました」
【杉彫5代目・小森恵司さん】「職人というのは仕事がないと続けられないので、浮立面の仕事がずっとあればいいんでしょうけど、そうでもないので、やっぱりそれを時代にあわせて、どんなものが喜んでもらえるかなって。これからはまたその先、10年後20年後またその時代に合わせたものを作ることで、アイデアを出していくことでその技術が守られていくと思います」
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