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有明海養殖ノリ 回復傾向も品薄状態などから高値で取引 "ノリ離れ"心配の声も【佐賀県】
2023/02/06 (月) 18:50

ノリの品質が下がる「色落ち」が広い範囲で確認され、記録的な不作が懸念される有明海の養殖ノリ。ノリの生育に必要な栄養塩が回復し、質のいいノリがとれている漁場もみられますが依然として品薄状態は続いています。
【小淺商事 白羽洋社長】
「値段が高く、量が少ないこともあり、末端でのノリ離れが一番心配」
佐賀県が19年連続で日本一を誇る有明海の養殖ノリ。現在、県産ノリの「主力」とも言える冷凍網ノリの摘み取りが続いています。
1月の寒波でノリの生育に必要な栄養塩が徐々に回復し色落ちが改善されている地域があることや、摘み取る期間が長かったことから出品枚数は平年の半分以下だった前回の入札会と比べ3倍ほどに増えました。
【県有明海漁協 深川辰己参事】
「質はものすごく良くなっている。(前回までと比べ)色目も出ている。下の等級のものが少なくなっているので、平均単価も期待している」
出品枚数は平年の半分ほどに落込んだものの販売額は38億円を上回りました。6年間の推移をみてみると今シーズンの販売枚数は1億1532万4900枚と半分以下に落ち込んでいるものの平均単価は33円12銭と2倍以上に跳ね上がりました。
県有明海漁協によりますと、過去35年で最も高い平均単価とみられるということです。
なかでも初摘みのノリを出品した鹿島地区では今回、最も高い150円11銭と最高品質のブランドのり「有明海一番」の単価に相当するほどの高値がつきました。
1週間ほど前の小城市芦刈町の漁場では黒いノリが戻ってきていました。
【県有明海漁協芦刈支所 友田正和支所長】
「黄色いノリの状態からはだいぶ回復している。このあたりが一番状況が悪いところだったので」
こちらは1月11日に県が行った色落ち状況の調査結果です。有明海全域に広がっていることがわかります。
続いてこちらは2月1日の調査結果です。色落ちが確認されたのは22地点中4地点で、一カ月前と比較すると東部や中部地域を中心に改善していることがわかります。しかし西南部の一部の地域では深刻な色落ちが続いていて、冷凍網ノリは未だ出品できていません。さらに。
【川浪リポーター】
「芦刈の漁場です。色は戻りつつありますが、先日の寒波に伴う強風で、支柱が倒れるなど漁場が荒れています」
【県有明海漁協芦刈支所 中野正利運営委員長】
「ポールが折れたり、網が破れたり、いろいろなことが起きている。まだ若干冷蔵庫の方に予備網があるので、それを張り替える作業もこれからはしていく」
【県有明海漁協 深川辰己参事】
「寒波が来て、水温が10℃を切ったらなかなかノリが伸びてくれない、成長してくれないので、じわりじわり伸びるような感じになっている」
漁場では色落ちなどに回復が見込まれた矢先、新たな問題も発生していました。
2月3日の入札会には名古屋市のノリの専門商社・小淺商事の白羽洋社長の姿もありました。
【小淺商事 白羽洋社長】
「今回は枚数もいくらか増えて、ちょっと安心している。いま、栄養塩も戻ってきて(質も)だいぶ良くなってきた」
出品枚数や品質が改善傾向にあることに安堵の表情を見せる一方で…
【小淺商事 白羽洋社長】
「(枚数の確保は)難しい。絶対量が足りないから。国内(のノリ)では無理だと思う」
年間で確保したい枚数には届かないことに加え、インバウンドの回復によるノリの需要が見込まれることから既に輸入している韓国産や中国産のノリの量を増やすことを視野に入れているということです。
さらに今後の影響については、
【小淺商事 白羽洋社長】
「(取引先も)ここまで高いのかとビックリされていた。価格面で受け入れられるのか、われわれも心配している」
消費者への影響については?
【小淺商事 白羽洋社長】
「新ノリを使う5月6月あたりではないか。今ちょうど各メーカーもいつから値上げしようかを話している段階なので、まだまだ一般の消費者たちへいつからどんな値段で出すかはわからない」
このような状況に佐賀県産のノリを使用している佐賀市の飲食店も不安を隠せません。
【嬉乃すし 加藤久美子さん】
「今回(の節分)まではどうにか去年の良いノリをちゃんと保存して保管していただいていたので、すごく良いノリだが、来年は確かに不安。不安はあるが、それに対応できるように、それこそ祈るばかり」
栄養塩が回復傾向にあり、中には質の良いノリがとれている漁場もあります。しかし、一部の地区では既にノリ網を撤去した漁場もあり地域間の格差がみられます。
【県有明海漁協 深川辰己参事】
「栄養はかなり回復したが、まだプランクトンがたくさんいるので、油断はできない」
依然として品薄状態が続く県産のノリ、冷凍網ノリの摘み取りは今後も続き、入札会は4月中旬まで行われる予定です。
【小淺商事 白羽洋社長】
「値段が高く、量が少ないこともあり、末端でのノリ離れが一番心配」
佐賀県が19年連続で日本一を誇る有明海の養殖ノリ。現在、県産ノリの「主力」とも言える冷凍網ノリの摘み取りが続いています。
1月の寒波でノリの生育に必要な栄養塩が徐々に回復し色落ちが改善されている地域があることや、摘み取る期間が長かったことから出品枚数は平年の半分以下だった前回の入札会と比べ3倍ほどに増えました。
【県有明海漁協 深川辰己参事】
「質はものすごく良くなっている。(前回までと比べ)色目も出ている。下の等級のものが少なくなっているので、平均単価も期待している」
出品枚数は平年の半分ほどに落込んだものの販売額は38億円を上回りました。6年間の推移をみてみると今シーズンの販売枚数は1億1532万4900枚と半分以下に落ち込んでいるものの平均単価は33円12銭と2倍以上に跳ね上がりました。
県有明海漁協によりますと、過去35年で最も高い平均単価とみられるということです。
なかでも初摘みのノリを出品した鹿島地区では今回、最も高い150円11銭と最高品質のブランドのり「有明海一番」の単価に相当するほどの高値がつきました。
1週間ほど前の小城市芦刈町の漁場では黒いノリが戻ってきていました。
【県有明海漁協芦刈支所 友田正和支所長】
「黄色いノリの状態からはだいぶ回復している。このあたりが一番状況が悪いところだったので」
こちらは1月11日に県が行った色落ち状況の調査結果です。有明海全域に広がっていることがわかります。
続いてこちらは2月1日の調査結果です。色落ちが確認されたのは22地点中4地点で、一カ月前と比較すると東部や中部地域を中心に改善していることがわかります。しかし西南部の一部の地域では深刻な色落ちが続いていて、冷凍網ノリは未だ出品できていません。さらに。
【川浪リポーター】
「芦刈の漁場です。色は戻りつつありますが、先日の寒波に伴う強風で、支柱が倒れるなど漁場が荒れています」
【県有明海漁協芦刈支所 中野正利運営委員長】
「ポールが折れたり、網が破れたり、いろいろなことが起きている。まだ若干冷蔵庫の方に予備網があるので、それを張り替える作業もこれからはしていく」
【県有明海漁協 深川辰己参事】
「寒波が来て、水温が10℃を切ったらなかなかノリが伸びてくれない、成長してくれないので、じわりじわり伸びるような感じになっている」
漁場では色落ちなどに回復が見込まれた矢先、新たな問題も発生していました。
2月3日の入札会には名古屋市のノリの専門商社・小淺商事の白羽洋社長の姿もありました。
【小淺商事 白羽洋社長】
「今回は枚数もいくらか増えて、ちょっと安心している。いま、栄養塩も戻ってきて(質も)だいぶ良くなってきた」
出品枚数や品質が改善傾向にあることに安堵の表情を見せる一方で…
【小淺商事 白羽洋社長】
「(枚数の確保は)難しい。絶対量が足りないから。国内(のノリ)では無理だと思う」
年間で確保したい枚数には届かないことに加え、インバウンドの回復によるノリの需要が見込まれることから既に輸入している韓国産や中国産のノリの量を増やすことを視野に入れているということです。
さらに今後の影響については、
【小淺商事 白羽洋社長】
「(取引先も)ここまで高いのかとビックリされていた。価格面で受け入れられるのか、われわれも心配している」
消費者への影響については?
【小淺商事 白羽洋社長】
「新ノリを使う5月6月あたりではないか。今ちょうど各メーカーもいつから値上げしようかを話している段階なので、まだまだ一般の消費者たちへいつからどんな値段で出すかはわからない」
このような状況に佐賀県産のノリを使用している佐賀市の飲食店も不安を隠せません。
【嬉乃すし 加藤久美子さん】
「今回(の節分)まではどうにか去年の良いノリをちゃんと保存して保管していただいていたので、すごく良いノリだが、来年は確かに不安。不安はあるが、それに対応できるように、それこそ祈るばかり」
栄養塩が回復傾向にあり、中には質の良いノリがとれている漁場もあります。しかし、一部の地区では既にノリ網を撤去した漁場もあり地域間の格差がみられます。
【県有明海漁協 深川辰己参事】
「栄養はかなり回復したが、まだプランクトンがたくさんいるので、油断はできない」
依然として品薄状態が続く県産のノリ、冷凍網ノリの摘み取りは今後も続き、入札会は4月中旬まで行われる予定です。
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