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夏の夜空を彩る「打ち上げ花火」復活で準備追い込み 花火工場に潜入取材【佐賀県】

2023/05/31 (水) 18:21

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夏の夜空を彩る打ち上げ花火。今年は佐賀で恒例の花火大会の多くが通常開催の見通しです。唐津市にある県内唯一の花火工場はいま製造の追い込みに入っています。

夏といえば花火。
新型コロナの影響で中止が相次いでいた恒例の花火大会も去年から徐々に復活してきています。
唐津市北波多にある唐津煙火の工場です。
県内唯一の花火の製造会社で佐賀の花火はほぼすべてこの工場で作られています。今年の花火の製造に取り掛かったのは去年の秋。いま最後の追い込みの作業です。

こちらは「星掛け」と呼ばれる作業。
空中で光って花火の輪になる火薬の粒「星」を作っています。
「星」が二重に詰められていると二重の輪、三重だと三重の輪になるんです。
作業は直径2ミリほどの芯から始まります。
複数の薬品をつけたりまぶしたり。
ここで使う薬品の種類や配合を変えると花火の色が変わるそうです。
薬品は天日干しで乾燥、この工程を何度も繰り返して、星を大きくさせていきます。
1回の星掛けで、星は0.2ミリほどしか大きくならず、22ミリある尺玉用の星を作るには、1カ月ほどかかります。

星ができあがると紙でできた玉に詰める作業。
開花のイメージはすべて頭の中、まさに職人技です。
この後、クラフト紙を幾重にも貼り、再び乾燥させると花火玉の完成です。

【唐津煙火 木塚智哉さん】
「新型コロナが5類に移行したことで花火大会なども多くあると思うので、皆さんに楽しんでいただければ」

約半年間、職人技が光るさまざまな工程を経て作られる花火。唐津煙火では今年、約10万発を製造する予定です。

そして、すでに今年の開催が決まっている県内の花火大会のスケジュールがこちらです。
佐賀市の栄の国まつりと同時開催の佐賀城下花火大会は8月5日、嬉野温泉夏まつり大花火大会は8月11日です。
また、9月17日には玄海町花火大会が開催されます。
いずれも通常開催される方向だということです。
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