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駐屯地工事と土砂運搬…変わるまちの風景 “再来年6月までに” 急ぐ防衛省 オスプレイ佐賀空港配備計画

2023/08/29 (火) 18:40

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駐屯地の建設は、再来年の6月までを工期に着々と進んでいます。ダンプカーによる土砂の運搬も徐々に拡大し、まちの風景は大きく変わりつつあります。

佐賀空港から見える工事現場。広さは約34ヘクタール、東京ドーム7個分です。

【リポート・川野優也】
「駐屯地の建設予定地です。工事が始まって2カ月半が経ち現場の様子も変わりました。大型の建設機械が搬入されていて手前には白い円柱状の構造物…あの中にセメントが貯蔵されているということです」

建設予定地では、地盤改良工事が進んでいます。大型の黄色の機械は「地盤改良機」。ドリルで穴を掘りながらセメントと土を混ぜ合わせ、強度を高めています。
地盤の改良は、すでに全体の80%が完了しています。
一方、現場で何台も行き交っているのは土砂を運ぶダンプカー。

【佐賀市政策推進部 武富将志部長】
「振動・騒音・交通渋滞。そういったものが市民生活に影響があると考えている。ダンプが通るので子どもたちの交通安全。危なくないようにというのが(市民の意見で)一番来ている」

29日、夏休みが明け2学期を迎えた子どもたち。その横を、ダンプカーが通り抜けていきます。
運搬経路沿いには、小学校や認定こども園があります。

【園児の保護者】
「子どもがいると危ないな…と、送り迎えがちょっと怖いなというのはある」
「結構通っている。そんなにスピードも出してない…ちゃんとしている。しょうがない。工事があっているのは」

【リポート・川野優也】
「フロントにはAー1と書かれたステッカーが貼ってあります。神埼市から土砂を運んできています」

ステッカーの文字は、4箇所ある土砂の採取場所を示しています。Aは神埼市、Bは佐賀市、CとDは唐津市。それぞれ、運搬経路が異なります。

【リポート・川野優也】
「佐賀市の南部バイパス。佐賀空港方面に向かう交差点です。ダンプカーが多く集まっています。奥の方まで数えると5台程度が確認できます」

信号待ちでずらっと並んだダンプカー。4つのルートのうち3つが合流するこの国道では、計算上、日中の10時間でダンプカーが365往復しています。
近くの店からは、こんな懸念も。

【高級食パン専門店最高な普通佐賀店 川副正人店長】
「販売所が道路と面しているので砂ぼこりが飛んで入ってくるのが気がかり。こまめにドアを閉めてお客様が来たら開けて対応している」

こちらは唐津市。道路沿いに住む人は…。

【道路沿いの住民】
「そんなに気にしていない。慣れてきたんでしょうね」

取材中にも…。
【道路沿いの住民】
「このくらいの音。怖いなと思うときもある。スピードを出して通ったりして…」

一方、ダンプカーが通る佐賀市や唐津市は、九州防衛局にある要請を続けています。

【唐津市政策部市政戦略課 森耕平課長】
「“夜間”は通常想定していない。昼間に比べると騒音などで市民・住民の良好な生活環境に影響が出る可能性がある。昼間と(分けて)対応は考えてほしい。昼間と違う」

8月から始まった“夜”の運搬です。現在は午後10時までですが、10月半ばからは深夜の運搬も始まり、実質的に“24時間態勢”となります。

現在、千葉県木更津市に暫定配備されているオスプレイ。期限の2025年7月までは、2年を切りました。
それまでに、配備に“最低限必要な工事”を終わらせる方針の防衛省。昼夜兼行で、工事を急いでいます。
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