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白石町で中学と高校が部活動で連携 今年度から始まる “責任の所在”の課題も【佐賀県】
2024/11/25 (月) 18:19
「入りたい部活がない」という中学生の悩みの解決になるのか注目です。教員の負担軽減などを背景に国が進める「部活動の地域移行」。白石町では今年度から中学と高校が連携した部活動改革が進んでいます。
体育館に響くボールとシューズの音。
8月末、白石町の佐賀農業女子ハンドボール部の練習の様子です。
シュート練習を行う女子部員の中で緊張した、あどけなさの残る表情で練習に参加している2人、実は白石中学校の1年生です。
【中学生】
「難しいけど楽しい」
【中学生】
「佐農(佐賀農業)の高校に行きたくて。お母さんに勧められて部活に入った。先輩たちはかっこよくて楽しいです」
早い時期からの選手強化策ではなく通常の部活動の一環としてことし6月から高校生に混じって練習に参加しています。
【高校生】
「人数が少ない中でやっているので中学生が来てくれることで活気があふれて楽しくできている」
【高校ハンドボール部顧問顧問】
「見ての通りプレーヤー数ギリギリでやっているので中学生2人が来てくれたことによってできる練習メニューも増えたのでとても助かっている」
【中学生の保護者】
「雰囲気は上下関係なく楽しくやっている。子供が楽しく練習しているので見ていてうれしい」
同様の取り組みは同じ町内の白石高校でも行われています。
放送部では月に1度、高校生と中学生が合同で練習しています。
上級生に臆することなく練習に励んでいます。
【上級生】
「前田さんはすごく上手なのでこっちもアドバイスもらったりして活発に意見をだしあったりして活動できている」
【前田さん】
「自分が知らない世界を知れたりするのでとても面白い」
また、白石高校では書道部も中学生が高校生に混じって部活動に取り組んでいます。
【女子中学生】
「小学校1年生の時から書道やっていて中学校でもやりたいなって思ったときに高校と一緒の部活があって入った」
【高校書道部顧問】
「高校生にとっては中学生という下の子が入ってくることで自分の意識を高めることにもつながるし中学生にとってはレベルが高い部活動を体感してもらって書道楽しいって思える部にしたい」
白石町ではなぜこのような取り組みを進めているのでしょうか。
【白石中学校開校宣言】
「白石中学校の開校を宣言致します」
今年度、白石・有明・福富の町内3つの中学校が統合し新しい白石中学校が開校しました。
白石町ではこの20年間で小学生で700人、中学生が400人減少し町内の4つの小学校も2030年に統合される予定です。
子供の数が減る一方、スポーツや文化活動に対する子供たちの価値観やニーズは多様化する中、学校業務も複雑化し、部活動を取り巻く状況は大きく変化しています。
【白石町教育委員会新しい学校づくり課 下平博明指導主事】
「子供たちにスポーツをできる環境、あるいは文化活動ができる環境作りをするときに中学校ではなかなか受け入れらないいろんな種目だったり、そのあたりを高校にお願いできないかと」
中学校の統合で環境がなくなり子供たちが部活動を続けることを諦めることがないよう町内で受け皿を用意する。
こうして県内では初めてとなる連携協定が結ばれました。
【白石町教育委員会 北村喜久次教育長】
「地域の方の力をお借りしながら。活動の人数が少なくなってもできるだけ。活動の機会を絶やさないように継続を続けていければという願いを持っている」
現在は試験的にハンドボール、書道、放送の部活動で受け入れていますが将来的には他の部活動にも広げていく考えです。
【白石町教育委員会新しい学校づくり課 下平博明指導主事】
「子供たちにはロボコンであったりパソコンをやってみたいという声もありますので、高校の先生方のご理解があったり指導できる先生の存在があれば検討していきたい」
国は休日の部活動を段階的に地域に移行していく方針で、来年度末までを移行期間としています。
白石町の取り組みはこうした動きに呼応したいわばモデルケースです。
一方で、運動中のケガや、移動途中の事故などもしものことが起きた場合の責任の所在が課題となっています。
【白石町教育委員会新しい学校づくり課 下平博明指導主事】
「中学生が高校での活動になりますのでそのあたりの責任の所在を明確にしながら。高校の管理職の先生方あるいは中学校の先生方、教育委員会も連携しあってそのあたりは役割分担して責任の所在をはっきりすることが1つの大きな課題」
子供たちの活動が持続できる環境をどのように整えていくのか白石町の取り組みが注目されます。
町の教育委員会によりますと高校の部活に参加している生徒にはケガや事故などを保障する保険に加入してもらい両親の責任の下で参加するようにしている、ということでした。
受け入れた現場の先生たちに極力負担がかからないように学校や教育委員会、保護者で役割分担して子供たちがやりたいことができるような環境を作っていくことが重要ですね。
体育館に響くボールとシューズの音。
8月末、白石町の佐賀農業女子ハンドボール部の練習の様子です。
シュート練習を行う女子部員の中で緊張した、あどけなさの残る表情で練習に参加している2人、実は白石中学校の1年生です。
【中学生】
「難しいけど楽しい」
【中学生】
「佐農(佐賀農業)の高校に行きたくて。お母さんに勧められて部活に入った。先輩たちはかっこよくて楽しいです」
早い時期からの選手強化策ではなく通常の部活動の一環としてことし6月から高校生に混じって練習に参加しています。
【高校生】
「人数が少ない中でやっているので中学生が来てくれることで活気があふれて楽しくできている」
【高校ハンドボール部顧問顧問】
「見ての通りプレーヤー数ギリギリでやっているので中学生2人が来てくれたことによってできる練習メニューも増えたのでとても助かっている」
【中学生の保護者】
「雰囲気は上下関係なく楽しくやっている。子供が楽しく練習しているので見ていてうれしい」
同様の取り組みは同じ町内の白石高校でも行われています。
放送部では月に1度、高校生と中学生が合同で練習しています。
上級生に臆することなく練習に励んでいます。
【上級生】
「前田さんはすごく上手なのでこっちもアドバイスもらったりして活発に意見をだしあったりして活動できている」
【前田さん】
「自分が知らない世界を知れたりするのでとても面白い」
また、白石高校では書道部も中学生が高校生に混じって部活動に取り組んでいます。
【女子中学生】
「小学校1年生の時から書道やっていて中学校でもやりたいなって思ったときに高校と一緒の部活があって入った」
【高校書道部顧問】
「高校生にとっては中学生という下の子が入ってくることで自分の意識を高めることにもつながるし中学生にとってはレベルが高い部活動を体感してもらって書道楽しいって思える部にしたい」
白石町ではなぜこのような取り組みを進めているのでしょうか。
【白石中学校開校宣言】
「白石中学校の開校を宣言致します」
今年度、白石・有明・福富の町内3つの中学校が統合し新しい白石中学校が開校しました。
白石町ではこの20年間で小学生で700人、中学生が400人減少し町内の4つの小学校も2030年に統合される予定です。
子供の数が減る一方、スポーツや文化活動に対する子供たちの価値観やニーズは多様化する中、学校業務も複雑化し、部活動を取り巻く状況は大きく変化しています。
【白石町教育委員会新しい学校づくり課 下平博明指導主事】
「子供たちにスポーツをできる環境、あるいは文化活動ができる環境作りをするときに中学校ではなかなか受け入れらないいろんな種目だったり、そのあたりを高校にお願いできないかと」
中学校の統合で環境がなくなり子供たちが部活動を続けることを諦めることがないよう町内で受け皿を用意する。
こうして県内では初めてとなる連携協定が結ばれました。
【白石町教育委員会 北村喜久次教育長】
「地域の方の力をお借りしながら。活動の人数が少なくなってもできるだけ。活動の機会を絶やさないように継続を続けていければという願いを持っている」
現在は試験的にハンドボール、書道、放送の部活動で受け入れていますが将来的には他の部活動にも広げていく考えです。
【白石町教育委員会新しい学校づくり課 下平博明指導主事】
「子供たちにはロボコンであったりパソコンをやってみたいという声もありますので、高校の先生方のご理解があったり指導できる先生の存在があれば検討していきたい」
国は休日の部活動を段階的に地域に移行していく方針で、来年度末までを移行期間としています。
白石町の取り組みはこうした動きに呼応したいわばモデルケースです。
一方で、運動中のケガや、移動途中の事故などもしものことが起きた場合の責任の所在が課題となっています。
【白石町教育委員会新しい学校づくり課 下平博明指導主事】
「中学生が高校での活動になりますのでそのあたりの責任の所在を明確にしながら。高校の管理職の先生方あるいは中学校の先生方、教育委員会も連携しあってそのあたりは役割分担して責任の所在をはっきりすることが1つの大きな課題」
子供たちの活動が持続できる環境をどのように整えていくのか白石町の取り組みが注目されます。
町の教育委員会によりますと高校の部活に参加している生徒にはケガや事故などを保障する保険に加入してもらい両親の責任の下で参加するようにしている、ということでした。
受け入れた現場の先生たちに極力負担がかからないように学校や教育委員会、保護者で役割分担して子供たちがやりたいことができるような環境を作っていくことが重要ですね。
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