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エースで4番“努力家”野球少女がけん引も 初の九州大会優勝 東与賀少年【佐賀県】
2025/02/05 (水) 18:20
創部57年で初の九州大会優勝を果たした佐賀市の少年野球チーム。チームを引っ張ったのはエースで4番キャプテンの野球少女。周囲の協力と自らの努力でつかんだコントロールを武器にマウンドに立ちました。
【井上愛莉選手】
「女子プロ野球選手になり、女子野球界を引っ張っていきたい」
【山田秀人監督】
「夢みたい。走攻守。全てが最高だった」
去年11月に行われた少年野球の九州大会で、創部57年で初めて優勝を掴んだ佐賀市の東与賀少年。予選を合わせると九州各県から1200をこえるチームが参加しました。
九州大会の3試合では、初戦を打撃で逆転勝利。準決勝は1対0の投手戦を競り勝ち、決勝では、序盤から7点を取るなど、走攻守のバランスがチームの強みです。
【山田秀人監督】
「技術が抜けた選手はいなかった。思い切りやれと伝えていた」
中でも九州大会を勝ち抜くために強化したのがバッティング。大会前はマシーンのスピードを小学生では難易度が高い120キロに設定。速い球に目を慣らすことと、球の勢いに負けないスイングを意識し練習に励みました。
23人が所属するチームの中心選手はエースで4番、キャプテンも務める井上愛莉さん。
ドジャースの大谷選手の大ファンで専用の野球ノートを作るほど。
井上選手の最大の強みは。
【井上愛莉選手】
「常に外角を意識しているのでコントロールに自信がある」
九州大会ではピンチの場面でも、常に意識していたアウトコースにボールを投げ切り無失点に抑えます。そんな愛莉さんにある挑戦をしてもらいました。
16m先にペットボトルを立て、自慢のコントロールを見せてもらうというもの。
取材日の佐賀市の最低気温は2.2℃。風も強く時には雨や雪が降りコンディションが良いとは言えません。
まずは2リットルのペットボトル。なんと3球目で成功。
続く500ミリのボトルも当て、最後は300mlの最も小さいペットボトルも的中。
なんと悪天候の中でも集中力を高め、わずか10球程で見事全てのペットボトルを倒しました。
そんな愛莉さんが初めて野球に触れたのは幼稚園のとき。佐賀商業高校で野球をしていた父の影響もありました。
【井上選手の父 裕二郎さん】
「愛莉が物心ついた時から高校野球、プロ野球を見て野球の楽しさを感じて野球を始めた」
幼いころから負けず嫌いで小学校1年生のころには、バッティングセンターで思うように打てず、泣いたことも。そして、小学校4年生までは、ほとんど試合に出られず、悔しい思いをしていました。そんな娘を支えたのは父・裕二郎さん。
【井上選手の父 裕二郎さん】
「愛莉が負けず嫌いで小学校4年生のときになかなか試合に出られなかった。練習場を作って24時間365日野球をできる環境を整えてあげたいという気持ち」
なんと、家の隣にある物置小屋を改築し自前の練習場に。同級生の保護者の協力も得て、2カ月半かけて完成しました。その後、父の思いを胸に練習に励みます。
試合に出られるようにはなりましたが、5年生でマウンドに経った愛莉さんは投手として忘れられない経験をします。
【山田秀人監督】
「6年生のピッチャーの後をついで最終回マウンドに立ったときに苦い思いをしてベンチで泣いた」
【井上愛莉選手】
「同点の場面で登場して最後ライトに打たれた」
愛莉さんが4年生から毎日書いている野球ノートにはその時の悔しさが。
【井上愛莉選手】
「とても悔しくてこれからももっと練習を頑張って、次は抑えられるように頑張ろうと思った」
その悔しさをばねに父裕二郎さんとほぼ毎日猛練習。
【父 裕二郎さん】
「夏は朝5時に5時半から練習。朝早く起きて毎日バット振ったり少年野球練習後もピッチングやバッティングに真剣に取り組むようになった」
練習後には、愛莉さんの同級生も室内練習場へ集合。ティーバッティングなどバットを振り込みます。その努力も実り6年生で九州大会優勝を果たしました。
そしてこの優勝の裏にはみんなで試合に出るという強い思いも。
同級生で室内練習場で愛莉さんと一緒にほぼ毎日練習をしていたもう一人の女子選手福井若葉さん。
なかなか出場機会がない若葉さんを試合に出そうとみんなで意気込みました。
【井上愛莉選手】
「円陣で試合前に若葉さんを出そうと意気込みを言って勝ちに行った」
若葉さんに安心して試合に出てもらおうと、決勝戦では試合前の意気込み通り3回で大量の7得点。
【福井若葉選手】
「みんなが打って私にチャンスをくれたので、思いっきり振ろうと思った」
快音は響きませんでしたが、野球を辞めようと考えていた若葉さんは、大会後も、県内の6年生が集まる合同チームでの活動に参加するなど前向きになりました。
そして、努力家で周りにもいい影響を与えた愛莉さんの将来は。
【井上愛莉選手】
「花巻東高校(大谷選手の母校)に行きたい。女子プロ野球選手になり、女子野球界を引っ張っていきたい」
【井上愛莉選手】
「女子プロ野球選手になり、女子野球界を引っ張っていきたい」
【山田秀人監督】
「夢みたい。走攻守。全てが最高だった」
去年11月に行われた少年野球の九州大会で、創部57年で初めて優勝を掴んだ佐賀市の東与賀少年。予選を合わせると九州各県から1200をこえるチームが参加しました。
九州大会の3試合では、初戦を打撃で逆転勝利。準決勝は1対0の投手戦を競り勝ち、決勝では、序盤から7点を取るなど、走攻守のバランスがチームの強みです。
【山田秀人監督】
「技術が抜けた選手はいなかった。思い切りやれと伝えていた」
中でも九州大会を勝ち抜くために強化したのがバッティング。大会前はマシーンのスピードを小学生では難易度が高い120キロに設定。速い球に目を慣らすことと、球の勢いに負けないスイングを意識し練習に励みました。
23人が所属するチームの中心選手はエースで4番、キャプテンも務める井上愛莉さん。
ドジャースの大谷選手の大ファンで専用の野球ノートを作るほど。
井上選手の最大の強みは。
【井上愛莉選手】
「常に外角を意識しているのでコントロールに自信がある」
九州大会ではピンチの場面でも、常に意識していたアウトコースにボールを投げ切り無失点に抑えます。そんな愛莉さんにある挑戦をしてもらいました。
16m先にペットボトルを立て、自慢のコントロールを見せてもらうというもの。
取材日の佐賀市の最低気温は2.2℃。風も強く時には雨や雪が降りコンディションが良いとは言えません。
まずは2リットルのペットボトル。なんと3球目で成功。
続く500ミリのボトルも当て、最後は300mlの最も小さいペットボトルも的中。
なんと悪天候の中でも集中力を高め、わずか10球程で見事全てのペットボトルを倒しました。
そんな愛莉さんが初めて野球に触れたのは幼稚園のとき。佐賀商業高校で野球をしていた父の影響もありました。
【井上選手の父 裕二郎さん】
「愛莉が物心ついた時から高校野球、プロ野球を見て野球の楽しさを感じて野球を始めた」
幼いころから負けず嫌いで小学校1年生のころには、バッティングセンターで思うように打てず、泣いたことも。そして、小学校4年生までは、ほとんど試合に出られず、悔しい思いをしていました。そんな娘を支えたのは父・裕二郎さん。
【井上選手の父 裕二郎さん】
「愛莉が負けず嫌いで小学校4年生のときになかなか試合に出られなかった。練習場を作って24時間365日野球をできる環境を整えてあげたいという気持ち」
なんと、家の隣にある物置小屋を改築し自前の練習場に。同級生の保護者の協力も得て、2カ月半かけて完成しました。その後、父の思いを胸に練習に励みます。
試合に出られるようにはなりましたが、5年生でマウンドに経った愛莉さんは投手として忘れられない経験をします。
【山田秀人監督】
「6年生のピッチャーの後をついで最終回マウンドに立ったときに苦い思いをしてベンチで泣いた」
【井上愛莉選手】
「同点の場面で登場して最後ライトに打たれた」
愛莉さんが4年生から毎日書いている野球ノートにはその時の悔しさが。
【井上愛莉選手】
「とても悔しくてこれからももっと練習を頑張って、次は抑えられるように頑張ろうと思った」
その悔しさをばねに父裕二郎さんとほぼ毎日猛練習。
【父 裕二郎さん】
「夏は朝5時に5時半から練習。朝早く起きて毎日バット振ったり少年野球練習後もピッチングやバッティングに真剣に取り組むようになった」
練習後には、愛莉さんの同級生も室内練習場へ集合。ティーバッティングなどバットを振り込みます。その努力も実り6年生で九州大会優勝を果たしました。
そしてこの優勝の裏にはみんなで試合に出るという強い思いも。
同級生で室内練習場で愛莉さんと一緒にほぼ毎日練習をしていたもう一人の女子選手福井若葉さん。
なかなか出場機会がない若葉さんを試合に出そうとみんなで意気込みました。
【井上愛莉選手】
「円陣で試合前に若葉さんを出そうと意気込みを言って勝ちに行った」
若葉さんに安心して試合に出てもらおうと、決勝戦では試合前の意気込み通り3回で大量の7得点。
【福井若葉選手】
「みんなが打って私にチャンスをくれたので、思いっきり振ろうと思った」
快音は響きませんでしたが、野球を辞めようと考えていた若葉さんは、大会後も、県内の6年生が集まる合同チームでの活動に参加するなど前向きになりました。
そして、努力家で周りにもいい影響を与えた愛莉さんの将来は。
【井上愛莉選手】
「花巻東高校(大谷選手の母校)に行きたい。女子プロ野球選手になり、女子野球界を引っ張っていきたい」
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