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県産ノリ 県内中西部は色落ち続き「去年よりも厳しい」との声も【佐賀県】
2024/02/07 (水) 18:13

昨シーズン記録的な不作となった有明海の養殖ノリ。今シーズンもまとまった降雨量が少ないことなどが原因で不作が続いている地域もあり「去年よりも厳しい」と話す漁業者もいます。
【ノリ漁業者 森慎二さん】
「こんな感じです。色がないんで。栄養がないけん伸びないですしね」
有明海の白石沖で15年近くノリ漁を営む森慎二さん。
県内中西部の森さんの漁場は、2年連続で厳しい状況が続いています。
県東部では摘み取りが進む中で地域差が出ています。
【ノリ漁業者 森慎二さん】
「去年も大変だったんですけど、去年より厳しいかなって感じです」
去年12月の森さんの漁場です。
シーズン前半の秋芽網ノリで色落ち被害が出て販売枚数、販売額ともに昨シーズンを下回る結果に。
シーズン後半、主力の冷凍網ノリでの巻き返しを期待していました。
いくつかの漁場から摘み取ったノリを比べるとかなり色落ちしているものも。
色落ちしたノリは色だけでなく食感なども違うため商品価値が大きく下がります。その大きな理由が雨が少ないことによる栄養塩不足です。
【県有明水産振興センター 増田裕二副所長】
「12月の半ばから1月の上旬くらいですね。そのあたりで雨が降ってくれると一番良い冷凍網ノリが採れる。一番降ってほしい時に降っていない」
12月と1月の降水量を示したグラフです。
冷凍網ノリの生育にはこの時期の雨が重要になりますが今シーズンは平年より大幅に少なく、川から海に供給されるはずの栄養塩が不足しています。
漁業者の中には海況の回復を待つためノリの摘み取りや網の張り込みを遅らせる人もいます。
【ノリ漁業者 森慎二さん】
「色味が無いやないですかこんな感じです。ほとんど悪いです。摘める状況にない人が多いし、こういう海況になってしまっているのが現状」
さらに…
【県有明水産振興センター 増田裕二副所長】
「天気の良い日がものすごく長く続いて、ノリと栄養塩を競合するプランクトンの発生が長期間続いている」
晴れが続いたことで植物プランクトンが増殖したことも悪影響を与えています。
【森慎二さん】
「ここに白いのが浮いているでしょ、よく見れば。プランクトンだと思う。雨があまり降らず栄養塩がない時はプランクトンは減少傾向にあったんですけど、ずっと居座り続けるというか」
森さんの漁場ではカキを養殖してプランクトンを食べさせるなど地道な対策を続けています。
森さんの兄、卓也さんは、佐賀市内でおにぎり屋を営んでいます。
県産の食材を使うのがこだわりで、ノリは弟の慎二さんが採ったものです。
【しろいしもり代表 森卓也さん】
「中々自分たちが思うようなノリの質じゃないんですけど、毎日ノリを見ながら準備している」
一方、これまでの不作で価格にも影響が出ていると話します。
【しろいしもり代表 森卓也さん】
「変化はすごく感じていますね。良質なノリの量が少ないので、値段は高騰している。採れてはいるんですけど、良質なノリの数が少なくてですね」
例年、冷凍網ノリの摘み取りが本格化する時期ですが、網を張り込んでいる漁業者の姿もありました。
【森慎二さん】
「遅れて張るパターンもあるんですけどね。ちょっと海況がよくなったかなって。がんばらない人はいないんですけど」
シーズンは2月まで続きます。
まとまった雨が降ることで海況が大きく回復することもあり、多くの漁業者は諦めずに生産を続けています。
【漁業者 森慎二さん】
「ちょっとでも黒くて良いノリを採りたいんでですね。もう雨を願うばかりですね」
数字が高いほど栄養塩があるということで、一般的にノリの生育には、1リットル当たり7マイクログラムの栄養塩が必要とされています。
6日発表の速報値では、雨によって改善されている地域もあるということがわかりますね。
ノリのシーズンは3月まで続きます。
【ノリ漁業者 森慎二さん】
「こんな感じです。色がないんで。栄養がないけん伸びないですしね」
有明海の白石沖で15年近くノリ漁を営む森慎二さん。
県内中西部の森さんの漁場は、2年連続で厳しい状況が続いています。
県東部では摘み取りが進む中で地域差が出ています。
【ノリ漁業者 森慎二さん】
「去年も大変だったんですけど、去年より厳しいかなって感じです」
去年12月の森さんの漁場です。
シーズン前半の秋芽網ノリで色落ち被害が出て販売枚数、販売額ともに昨シーズンを下回る結果に。
シーズン後半、主力の冷凍網ノリでの巻き返しを期待していました。
いくつかの漁場から摘み取ったノリを比べるとかなり色落ちしているものも。
色落ちしたノリは色だけでなく食感なども違うため商品価値が大きく下がります。その大きな理由が雨が少ないことによる栄養塩不足です。
【県有明水産振興センター 増田裕二副所長】
「12月の半ばから1月の上旬くらいですね。そのあたりで雨が降ってくれると一番良い冷凍網ノリが採れる。一番降ってほしい時に降っていない」
12月と1月の降水量を示したグラフです。
冷凍網ノリの生育にはこの時期の雨が重要になりますが今シーズンは平年より大幅に少なく、川から海に供給されるはずの栄養塩が不足しています。
漁業者の中には海況の回復を待つためノリの摘み取りや網の張り込みを遅らせる人もいます。
【ノリ漁業者 森慎二さん】
「色味が無いやないですかこんな感じです。ほとんど悪いです。摘める状況にない人が多いし、こういう海況になってしまっているのが現状」
さらに…
【県有明水産振興センター 増田裕二副所長】
「天気の良い日がものすごく長く続いて、ノリと栄養塩を競合するプランクトンの発生が長期間続いている」
晴れが続いたことで植物プランクトンが増殖したことも悪影響を与えています。
【森慎二さん】
「ここに白いのが浮いているでしょ、よく見れば。プランクトンだと思う。雨があまり降らず栄養塩がない時はプランクトンは減少傾向にあったんですけど、ずっと居座り続けるというか」
森さんの漁場ではカキを養殖してプランクトンを食べさせるなど地道な対策を続けています。
森さんの兄、卓也さんは、佐賀市内でおにぎり屋を営んでいます。
県産の食材を使うのがこだわりで、ノリは弟の慎二さんが採ったものです。
【しろいしもり代表 森卓也さん】
「中々自分たちが思うようなノリの質じゃないんですけど、毎日ノリを見ながら準備している」
一方、これまでの不作で価格にも影響が出ていると話します。
【しろいしもり代表 森卓也さん】
「変化はすごく感じていますね。良質なノリの量が少ないので、値段は高騰している。採れてはいるんですけど、良質なノリの数が少なくてですね」
例年、冷凍網ノリの摘み取りが本格化する時期ですが、網を張り込んでいる漁業者の姿もありました。
【森慎二さん】
「遅れて張るパターンもあるんですけどね。ちょっと海況がよくなったかなって。がんばらない人はいないんですけど」
シーズンは2月まで続きます。
まとまった雨が降ることで海況が大きく回復することもあり、多くの漁業者は諦めずに生産を続けています。
【漁業者 森慎二さん】
「ちょっとでも黒くて良いノリを採りたいんでですね。もう雨を願うばかりですね」
数字が高いほど栄養塩があるということで、一般的にノリの生育には、1リットル当たり7マイクログラムの栄養塩が必要とされています。
6日発表の速報値では、雨によって改善されている地域もあるということがわかりますね。
ノリのシーズンは3月まで続きます。
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